危険物取扱者試験 01


危険物取扱者とは、一定量以上の危険物を貯蔵し、取り扱う工場やガソリンスタンドには、必ず置かなければならないものです。 危険物取扱者になるには、国家試験に合格しなければなりません。 危険物取扱者の資格は、甲種・乙種・丙種の3種類に分類されており、甲種はあらゆる危険物を取り扱うことが認められています。 乙種と丙種については、それぞれ取り扱うことができる、危険物の種類に制限が設けられています。

危険物取扱者試験の受験情報

一定数量以上の危険物を貯蔵し、取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンク、タンクローリー等の施設には、危険物を取り扱うために必ず危険物取扱者を置かなければいけません。
甲種危険物取扱者は全類の危険物、乙種危険物取扱者は指定の類の危険物について、取り扱いと定期点検、保安の監督ができます。甲種もしくは乙種危険物取扱者が立ち会えば危険物取扱者免状を有していない一般の者も、取り扱いと定期点検を行うことができます。
丙種危険物取扱者は、特定の危険物(ガソリン、灯油、軽油、重油など)に限り、取り扱いと定期点検ができます。取り扱うことのできる危険物は、免状に記載されている種類になります。
化学工場やガソリンスタンドなどで、危険物の取り扱い作業に従事している危険物取扱者は、危険物の取り扱い作業の保安に関する新しい知識、技能の習得のため、3年以内毎に、都道府県知事が行う講習を受けなければなりません。

危険物取扱者試験の過去問と重要項目

燃焼に関する事項

可燃性蒸気の燃焼範囲
・可燃性蒸気の燃焼範囲とは、空気中において、可燃性蒸気が燃焼できる濃度範囲のことをいう。
以下は、可燃性蒸気の燃焼範囲の説明として正しくない。
・必要な酸素の濃度範囲。
・発火点と引火点の間の温度範囲。
・可燃性蒸気が燃焼できる最低温度と最高温度の範囲。

可燃物とその燃焼の仕方の組み合わせ
・灯油    … 液体表面から発する可燃性蒸気が空気と混合して燃える。
・木炭    … 空気に触れる表面が燃える。熱分解はしない。
・石炭    … 熱分解して発生する可燃性ガスによって燃える。
・セルロイド … セルロイド自体に含む酸素によって燃える。

燃焼について
・二酸化炭素は、酸素供給源には含まれない。
・燃焼とは、熱や光を伴うものである。
・常温時に物質が空気中で自然に発熱し、その後長時間経ちついには発火点に達して燃焼を起こす現象を、自然発火という。
・空気中に含まれている酸素の量は約21%である。

引火点についての説明
・引火点が低い物質は、引火点が高い物質に比べると危険性が高い。
・引火点0℃の可燃性液体に、液温が20℃の状態で点火源を近づけると、引火する。
・発火点は引火点よりも高くなるのが一般的である。
・引火点とは液面上に発生した可燃性蒸気の温度ではなく、その液体の温度のことをいう。

燃焼の難易に関する説明
・物質が粉状になればなるほど、表面積が大きくなるため、燃えやすくなる。
・熱が逃げにくいので、熱伝導率が小さいと燃えやすくなる。
・引火性液体は、噴霧状ではより燃えやすくなる。
・燃えやすい物質とは、可燃性蒸気が発生しやすいものといえる。

静電気についての説明
・引火性液体の流速を遅くすれば、静電気は発生しにくくなる。
・静電気は絶縁体にも帯電する。
・静電気は、人体にも帯電する。
・静電気が発生しやすいのは、液体や粉末が流動するときである。

発火点について正しいもの
・引火点も発火点も、低いほど危険である。
・物質が発火点に達すると、点火源がなくても発火する。
・油類の発火点は、引火点よりも高いのが一般的である。
・発火点とは、自ら燃え始める温度のことである。

消化に関する事項

消火効果と消火方法の組合せ
 消火効果       消火方法
・除去効果  … ローソクの炎を吹き消す。ガスコンロの栓を閉じる。
・窒息効果  … アルコールランプの炎に蓋をかぶせる。焚き火に土や砂をかける。
          二酸化炭素、泡消火剤、粉末
・冷却効果  … 焚き火に水をかける。燃焼物の温度を下げ点火源となる熱をうばう。
          棒状の強化液
・負触媒効果 … 可燃物の酸化を抑制して消火する。
          ハロゲン化物、リン酸塩類、炭酸水素ナトリウム

消化方法と消化効果の組み合わせ
窒息効果
・灯油が染みた布切れが燃え出したので、砂をまいて消した。
・容器内の油が燃えていたので、泡消火器で消化した。
・容器内のガソリンが燃えだしたので、蓋をして消火した。

消化に関する記述
・泡によって行う消火は、泡で覆うことによる窒息効果である。
・ABC消火器はリン酸塩を主成分とする粉末消火剤であり、すべての火災に適応する。
・強化液は水に炭酸カリウムなどを溶かしたものである。水よりも消火力が強化される。
・二酸化炭素は極めて安定した不燃性のガスであり、空気よりも重い。

危険物の性質

液体の色
・重油   … 褐色、暗褐色
・軽油   … 淡黄色、淡褐色
・灯油   … 無色、淡紫黄色
・ガソリン … オレンジ色

油類一般について
・ギヤ―油やシリンダー油とは、潤滑油である。
・沸点が水よりも高いのは、灯油、軽油、重油である。
・燃焼温度を見ると、重油、第4石油類、動植物油類は高い。
・自動車用のガソリンは、オレンジ色にわざと着色されている。

重油の性状について
・引火点以下でも、布に沁み込んだものや霧状のものは火が点きやすくなる。
・重油は褐色の液体で、特有の石油臭がある。
・蒸気は空気よりも重い。
・燃え始めると、消火するのは大変困難である。

第4石油類の性状について
・引火点が高いため、一般的に常温付近で引火することはない。
・加熱し液温が引火点以上になると、ガソリンと同様に引火し易くなる。
・常温では液状である。
・燃えると液温が高くなり、水を入れると沸騰するので危険である。

動植物油類について
水を入れると水が沸騰して危険なため、注水消火は不適当である。
・アマニ油やヤシ油も、動植物油類に分類される。
・液比重は1よりも小さい。
・20℃程度では引火しないが、加熱すると引火する危険がある。

軽油の取扱い
・容器は密閉し、冷暗所に貯蔵すること。
・蒸気になると空気よりも重いため、低所の換気に注意すること。
・電気の不良導体のため、静電気が帯電しないようにすること。
・川や下水などに流れ込まないように注意すること。

灯油の取扱い
・灯油は他の油類と同様に、蒸気は空気よりも重い。
引火点以下であっても、霧状にしたり布に沁み込ませると、引火しやすくなる。
・灯油はガソリンに比べ揮発性は小さいが、液温が引火点以下になると引火しやすくなる。
・密閉容器を使用し、冷暗所に貯蔵すること。

危険物の貯蔵と取扱い

油類を容器に収納する際、上部に空間が必要な理由
・液温が上昇すると体膨張によって容器が破損する恐れがあるため。
以下は、上部に空間が必要な理由ではない。
・可燃性蒸気が発生するのを防ぐため。
・運搬の際に余裕を持たせるため。
・液温の上昇を防ぐため。

石油類の蒸気について
・液温が高くなるほど、蒸気の発生量は多くなる。
・蒸気は空気よりも重い
・蒸気は、濃すぎても燃焼はしない。
・ある一定の割合で空気と混合すると、点火すれば燃焼する。

第4類危険物に共通する火災予防および取扱い上の注意
・容器に収納するときは、少しのすき間を確保して密栓する。
・高温なものや火気には近づけない。
・容器が空に見えても蒸気が残っている可能性を考え、取扱いには注意する。
・静電気が蓄積しないように、接地するなどして注意する。

危険物に関する法令

危険物取扱者についての説明
・丙種危険物取扱者には、立ち合いの権限はない。
・すべての危険物を取り扱えるのは、甲種危険物取扱者である。
・ガソリン、灯油、重油を取り扱えるのは、丙種危険物取扱者である。
・危険物取扱者以外の者も第4類の危険物を取り扱うためには、乙種第4類危険物取扱者が立ち会えばよい。

製造所等を設置、変更する場合の手続き
・製造所等を設置するときは、工事が始まる前に市町村長等の設置許可を受けなければならない。
・市町村長の区域で消防本部や消防署が設置されていない地域では、設置許可は都道府県知事に申請する。
・製造所等の位置や構造、設備を変更するときも、市町村長等の許可が必要である。
・工事の完了した後は、市町村長等が行う完成検査を受けなければならない。

危険物の貯蔵および取扱い
・指定数量未満は、市町村条例の規則を受ける。
・仮貯蔵および仮取扱いについては、消防長または消防署長の承認が必要である。
・仮貯蔵や仮取扱いが認められるのは、10日以内である。
・指定数量以上の危険物を製造所など以外の場所で貯蔵することは、原則できない。

取り扱う危険物の品名、数量、指定数量の倍数を変更する場合の手続き
製造所等の位置、構造または設備を変更しない場合は、
変更しようとする日の10日前に、市町村長等に届け出ること。

危険物取扱者の免状について
・免状は全国で有効である。
・免状を汚損、破損したときは、再交付することができる。
・免状を忘失したのち、再交付を受けた者が忘失した免状を発見したときは、10日以内に再交付を受けた都道府県知事に提出しなくてはならない。
・消防法令に違反すると、免状の返納を命じられる場合もある。

製造所等の区分の説明
・給油取扱所     … 固定された給油施設にて、自動車などの燃料タンクに直接給油するための危険物を取り扱う。
・第2種販売取扱所  … 店舗で、容器入りのままで販売するため、指定数量の15倍以上40倍以下の危険物を取り扱う。
・屋内貯蔵所     … 屋内で危険物を貯蔵・取り扱う。
・地下タンク貯蔵所  … 地盤面下に埋設されているタンクに危険物を貯蔵・取り扱う貯蔵所。

危険物取扱者試験は甲種と乙種の種類がある

危険物取扱者とは、消防法の規定に基づいて、危険物を取り扱うことができる資格者のことをいいます。 危険物とされる物質については、消防法やその他の法令で指定されていますが、 ガソリンや化学物質といった、火災が発生する危険性の高い物質がこれに該当します。 化学工場やガソリンスタンドのように、こうした危険物を一定量以上取り扱う施設では、現場の安全性を確保するために、 施設に危険物取扱者を配置することが義務付けられています。

甲種危険物取扱者は全類の危険物、乙種危険物取扱者は指定の類の危険物について、 取り扱いと定期点検、保安の監督ができます。甲種もしくは乙種危険物取扱者が立ち会えば 危険物取扱者免状を有していない一般の者も、取り扱いと定期点検を行うことができます。
丙種危険物取扱者は、特定の危険物(ガソリン、灯油、軽油、重油など)に限り、取り扱いと定期点検ができます。 取り扱うことのできる危険物は、免状に記載されている種類になります。


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