ガス溶接作業主任者試験 01


建設現場や工場製作場で必要な作業の一つが、ガス溶接作業です。アセチレン溶接装置やガス集合溶接装置を使って溶接作業を行う場合には、ガス溶接作業主任者を選任し、主任者の始動の元に作業行うよう、労働安全衛生法で決められています。その主任者となるための試験が、ガス溶接作業主任者試験です。
ガス溶接作業主任者試験を受験する資格に制限はありませんが、試験に合格して免許を交付するときの要件に、次のような要件があり、事実上の受験資格と言っても良いでしょう。
免許交付要件とは、ガス溶接技能講習を修了し、ガス溶接実務に3年以上の経験です。そのほかに、学校で溶接などを専攻しての卒業者、鉄工や配管技能検定合格した後の実務経験者など、ガス溶接の実務をある年数経験した場合が、免許交付要件です。

ガス溶接作業主任者試験の受験情報

試験内容

受験資格 なし
※ただし免許交付要件に学歴や保有資格ごとの実務経験年数が必要となる
試験科目 ・ガス溶接等の業務に関する知識(5問)
・関係法令(5問)
・アセチレン溶接装置及びガス集合溶接装置に関する知識(5問)
・アセチレンその他可燃性ガス、カーバイド及び酸素に関する知識(5問)
出題形式 五肢択一式
試験時間 3時間 ※科目免除者は1時間30分
合格基準 科目ごとの得点が40%以上で、かつ総得点が60%以上で合格

免許交付要件

ガス溶接作業主任者免許試験に合格した方は、以下の要件を満たすことで免許の交付を受けることができます。

「労働安全衛生規則 別表第四」より

イ.ガス溶接技能講習を修了した者であって、その後3年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有するもの
ロ.学校教育法による大学又は高等専門学校において、溶接に関する学科を専攻して卒業した者
ハ.学校教育法による大学又は高等専門学校において、工学又は化学に関する学科を専攻して卒業した者であって、その後1年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有するもの
ニ.職業能力開発促進法第28条第1項の職業訓練指導員免許のうち職業能力開発促進法施行規則別表第11の免許職種の欄に掲げる塑性加工科、構造物鉄工科又は配管科の職種に係る職業訓練指導員免許を受けた者
ホ.職業能力開発促進法第27条第1項の準則訓練である普通職業訓練のうち、職業能力開発促進法施行規則別表第2の訓練科の欄に定める金属加工系溶接科の訓練を修了した者であって、その後2年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有するもの
ヘ.職業能力開発促進法施行令別表第1に掲げる検定職種のうち、鉄工、建築板金、工場板金又は配管に係る一級又は二級の技能検定に合格した者であって、その後1年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有するもの
ト.旧保安技術職員国家試験規則による溶接係員試験に合格した者であつて、その後1年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有するもの
チ.その他厚生労働大臣が定める者

試験科目の免除

学校で溶接に関する学科を専攻していた人や、溶接に関する職種に一定年数従事した経験のある人等、以下に該当する方は、「アセチレン溶接装置及びガス集合溶接装置に関する知識」、「アセチレンその他可燃性ガス、カーバイド及び酸素に関する知識」の科目の免除を受けることができます。

①学校教育法による大学(短期大学を含む。)又は高等専門学校において、溶接に関する学科を専攻して卒業した者(当該学科を専攻して同法による専門職大学の前期課程を修了した者を含む。)
②次のいずれかの者(工学又は化学に関する学科を専攻した者に限る。)で、その後1年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有するもの
a.学校教育法による大学(短期大学を含む。)又は高等専門学校を卒業した者
b.大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者
c.省庁大学校【注1】を卒業(修了)した者
d.専修学校の専門課程(2年以上・1700時間以上)の修了者(大学入学の有資格者に限る。)などで、その後大学等において大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与されるのに必要な所定の単位を修得した者
e.指定を受けた専修学校の専門課程(4年以上)を一定日以後に修了した者など(学校教育法施行規則第155条第1項該当者)
③構造物鉄工科又は配管科の職種に係る職業訓練指導員免許を受けた者
④普通職業訓練(金属加工系溶接科)を修了した者で、その後2年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有するもの
⑤鉄工、建築板金、工場板金又は配管の1級の技能検定に合格した者で、その後1年以上ガス溶接等の業務に従事した経験を有するもの

ガス溶接作業主任者試験 試験で問われるもの

ガス溶接作業主任者試験のどの項目も5問、20点という分かり易い点数構成です。すなわち、ガス溶接作業主任者試験に合格するには、どの項目も2問以上正解が必要で、総合で12問の正解が必要ということです。
ガス溶接作業主任者試験の勉強方法は、過去問を数年分勉強することで、勉強のための問題集は、解説がしっかりしている教材を選ぶべきです。試験問題は繰り返しが多いようです。例えば、前年と前々年の問題と比べると、6割以上で同じテーマの問題が出ています。
例えば、ガス容器について誤っているものは何か、という問題がそうです。しかし、五肢択一のうち2つ程度は同じような技術文ですが、他は全く異なる技術的な文の問題です。したがって、ガス容器という問題は、出るというつもりで、ガス容器に関しての知識は、全て得られるような覚え方が、勉強のポイントです。

ガス溶接作業主任者試験の出題問題サンプル

平成22年度 7-12 ガス溶接作業主任者試験(抜粋)
【問2】
ガス溶接、ガス溶断に使用する吹管(ガス溶接器、ガス切断器)の取扱いに関し、次のうち誤っているものはどれか。
(1) 吹管にホースを取り付けるときは、先に可燃性ガス用ホースを取り付け、次に酸素用
    ホースを取り付ける。
(2) ガス容器への圧力調整器の取付けと、圧力調整器及び吹管へのホースの取付けが
    終わったら、可燃性ガス、酸素の順にそれぞれのバルブを開き、点火時と同じ状態に
    して、空吹きを行う。
(3) 空吹きの終了後、吹管のバルブを閉め、容器弁、圧力調整器等を開放し、石けん水
    をバルブ部、接続部等に注水又は塗布して、各部のガス漏れを点検する。
(4) 着火するときは、可燃性ガスバルブを1回転ほど開き、直ちに所定のライターで点火
    した後、酸素バルブを開く。
(5) 消火するときは、先に酸素バルブを閉じ、次に可燃性ガスバルブを直ちに閉じる。

【問7】
通風又は換気が不十分な場所において、可燃性ガス及び酸素(以下「ガス等」という。)を用いて溶接、溶断又は金属の加熱の作業を行うときに講じなければならない措置として、法令に定められていないものは次のうちどれか。
(1) 溶断の作業を行うときは、吹管からの過剰酸素の放出による火傷防止のため、十分
    な換気を行う。
(2) ガス等のホース及び吹管については、損傷等によるガス等の漏えいのおそれがない
    ものを使用する。
(3) ガス等のホースにガス等を供給しようとするときは、あらかじめ、そのホースにガス等
    が放出しない状態にした吹管又は確実な止めせんを装着した後に行う。
(4) 使用中のガス等の供給口のバルブ又はコックには、そのバルブ又はコックに接続す
    るガス等のホースの検査を担当する者の名札を取り付ける等ガス等のホースの検査
    を確実に行うための表示をする。
(5) ガス等のホースと吹管及びガス等のホース相互の接続箇所については、ホースバン
    ド、ホースクリップ等の締付具を用いて確実に締付けを行う。

【問13】
ガス集合溶接装置の安全器に関し、次のうち誤っているものはどれか。
(1) 水封式安全器は、ガスが逆火爆発したときに、水により火炎の逸走を阻止する構造
    となっている。
(2) 水封式安全器は、地面に対して水平に取り付け、逆止弁と安全弁を備えるようにする。
(3) 乾式安全器が逆火を受けたときには、吹管及びガス容器の各弁を閉じてから逆火の
    原因を究明・除去し、安全器の各部機構が正常に作動することを確認した後、再
    使用する。
(4) 焼結金属式の乾式安全器は、使用する可燃性ガスの種類に応じて、適正な隙間の
    ある焼結金属を用いたものを選択する。
(5) 乾式安全器は、みだりに分解したり、修理したりしない。

【問19】
燃焼と爆発に関し、次のうち誤っているものはどれか。
(1) 燃焼とは、可燃性の気体、液体又は固体が、空気や酸素と反応して、熱と光を発生
    する現象をいう。
(2) 火炎の伝ぱ速度が音速を超える激しい爆発を爆ごうといい、爆ごうでは、圧力の上昇
    が初圧の数十倍に達することがある。
(3) 一般に、爆発には、物理的な原因によるものと、化学的な原因によるものがあるが、
    ガス溶接・溶断作業に伴って生じる爆発は、主として後者である。
(4) 吹管の予混合炎が消えるとき、爆発音を伴うことがよくあるが、これは予混合された
    ガスの火炎伝ぱ速度より、ガスの流出速度が速くなったために生じる現象である。
(5) 密閉容器中のアセチレンガスが着火により爆発した場合、爆発圧力より低い強度の
    容器のときには大きな破壊を招く。

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ガス溶接作業主任者試験の出題問題例

ガス溶接作業主任者試験の出題問題例です。
ガス溶接、ガス溶断に使用する吹管(ガス溶接器、ガス切断器)の取扱いに関し、次のうち誤っているものはどれか。
(1)吹管にホースを取り付けるときは、先に可燃性ガス用ホースを取り付け、次に酸素用ホースを取り付ける。
(2)ガス容器への圧力調整器の取付けと、圧力調整器及び吹管へのホースの取付けが終わったら、可燃性ガス、酸素の順にそれぞれのバルブを開き、点火時と同じ状態にして、空吹きを行う。
(3)空吹きの終了後、吹管のバルブを閉め、容器弁、圧力調整器等を開放し、石けん水をバルブ部、接続部等に注水又は塗布して、各部のガス漏れを点検する。
(4)着火するときは、可燃性ガスバルブを1回転ほど開き、直ちに所定のライターで点火した後、酸素バルブを開く。
(5)消火するときは、先に酸素バルブを閉じ、次に可燃性ガスバルブを直ちに閉じる。

ガス溶接技能講習会の修了者は、ガス溶接作業主任者試験合格者の主任者免状の条件

ガス溶接作業主任者試験を受験するに当たっては、学校などで溶接について専攻したときは、その内容に応じて試験科目の免除が受けられます。
ガス溶接作業主任者試験の合格のためには、60%以上の得点が必要ですが、ここ5年の合格率の平均は、85%と、ガス溶接作業主任者試験は、難易度は低い試験と言えるでしょう。
ガス溶接作業主任者試験の試験内容は、4つの項目から出題され、3時間で20問に解答します。問題は五肢択一方式で、4つの項目のどれでもが40%以上という足切りを持っていて、総合で60%以上得点すれば合格です。
1つ目は、ガス溶接等の業務に関する知識、2つ目が、関係法令で、3つ目が、アセチレン溶接装置とガス集合溶接装置の知識です。最後の4項目目が、アセチレンその他可燃性ガスやカーバイトや酸素の知識が問われます。

ガス溶接作業主任者試験の勉強方法では、10年分くらいの問題集を勉強すれば、ガス容器についてはほぼ全体を勉強することになります。繰り返し出る問題を勉強していると、次の試験では何が出るかが予想も付きますので、そこを重点に勉強します。もし、外れても、過去問を繰り返し勉強しているので、どうにでも対応が可能です。
ガス溶接作業主任者試験に合格しても、ガス溶接の実績がなければ主任者になる事はできません。そのため、ガス溶接の実績は講習会で得ることになります。
ガス溶接技能講習会は、学科と実技から成っていて、学科9時間、実技5時間の講習です。このガス溶接技能講習会の修了者は、ガス溶接作業主任者試験合格者の主任者免状の条件になっています。講習会でも、修了試験がありますが、講習会中にここがポイントですと言うことは、聞き逃さずに、ノートに記録して講習会を受講すれば、ほぼ落ちることはないでしょう。


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