作業療法士試験


日常生活活動ができるようになるためのお手伝いをするのが、作業療法士の仕事です。 日常生活での機能の回復がメインとなるため、どちらかというと回復期の患者さんが対象になります。 仕事や趣味などを楽しんで行えるようになるために、作業療法士が、リハビリを行います。 社会に適応できるような応用動作だけではなく、イキイキした生活を送れるような精神面のリハビリも重要なのです。

作業療法士試験の概要

作業療法士(OT)とは、日常生活を送る事が困難な身体・発達・精神・老年期などの障害者を対象に、医師の指示のもと福祉用具を選んだり、訪問リハビリテーションを行う専門家です。
病院、リハビリテーションセンター、聴覚言語障害者更正施設、難聴幼児通園施設などで働き、問診や機器を使って詳しく検査し、機能回復や発達促進のための援助を行います。

作業療法士国家試験の内容は、次の通りです。
筆記試験については、解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、臨床医学大要、人間発達学、作業療法、リハビリテーション医学、リハビリテーション概論などについて問われます。
実技試験については、運動学、臨床心理学、臨床医学大要、人間発達学、作業療法、リハビリテーション医学などについて問われます。口述試験は、点字試験受験者に対して、実地問題に代えて上記の科目について行われます。

作業療法士の業務内容

理学療法士が物理的治療を主体にして仕事をするのに対し、作業療法士は手工芸・園芸・日常動作などの作業をさせることでリハビリを行います。勤務場所は主に病院・身体障害者施設などになります。
医療系の職業ですが、医師のように急患に対応するような緊急性はありません。
このため夜間勤務などがほとんどなく定時に帰宅できることも魅力のひとつです。

理学療法士国家試験 過去出題問題のサンプル

平成23年度  理学療法士国家試験   抜 粋

【 No. 9 】   正解 : 3

78歳の女性。脳梗塞発症後に中等度の左片麻痩を呈した。回復期リハビリテーション病棟を経て自宅での生活に戻っている。現在、家族の促しがあれぱ1㎞の歩行が可能であるが、日常生活ではあまり外出しない。
この患者への理学療法で適切なのはどれか。
1.トレッドミル歩行
2.電動車椅子の導入
3.屋外での歩行練習
4.左片麻痩の回復促進
5.不整地でのパランス練習

【 No. 12 】   正解 : 4

40歳の女性。2年前から歩行障害を自覚し、黄色靱帯骨化症と診断され手術を予定している。特記すぺき併存症はみられない。
この患者の理学療法の目的で適切でないのはどれか。
1.痙性歩行の改善
2.下肢の筋力増強
3.胸部絞扼感の軽減
4.上肢の感覚障害の改善
5.骨盤底筋群の筋力増強

【 No. 20 】   正解 : 4

70歳の女性。上腕骨近位端骨折の治療後に肩関節拘縮を生じたために理学療法を開始した。理学療法を開始した翌日に「昨夜は肩が痛くて眠れませんでした」と訴えた。
理学療法士の対応で共感的態度はどれか。
1.「私の治療法が悪かったとお考えなのですか」
2.「肩の炎症が痛みの原因であると考えられますね」
3.「昨日が理学療法初日だったから痛かったのでしょう」
4.「痛みで眠れないということは大変っらかつたでしょうね」
5.「痛み止めの薬を出してもらえるよう医節に相談しますね」

【 No. 44 】   正解 : 3

大腿義足ソケットの初期屈曲角で正しいのはどれか。
1.腸腰筋が最も効率的に働くように設定する。
2.短断端例では標準断端よりも角度を小さくする。
3.切断側股関節の最大伸展角度に5゜加えた角度に設定する。
4.角度の不足によって過度の腰椎後弯が生じる。
5.角度の過大によって過度の膝継手不安定が生じる。

作業療法士の業務は、精神的・肉体的なリハビリテーションが基本

肉体的なリハビリテーションは、筋肉を発達させたり、関節を動かすことによって、少しでも早く日常生活に戻れるようにするためのものです。 一方、精神的なリハビリテーションは、気分を発散させたり、考え方を前向きに変えるなど、 自分自身のこれからの生活をしっかり見通していくための補助をします。 作業療法士は、理学療法士に比べると、より細かく応用的な気配りが必要となり、心も身体もどちらも回復するように、援助しなければなりません。

作業療法士の業務は、精神的・肉体的なリハビリテーションが基本となります。 病気などが原因で身体に障害を持つ人や、事故によって身体が不自由になった人が対象になります。 その際、作業療法士は医師の指示の下、日常生活に必要な能力を高めるために、訓練や指導などを行います。 一般的には、理学療法士の仕事を引き継いで、作業療法士がリハビリをおこなうことが多くなります。 病気やケガ、障害のある人が、希望をもって生きていくために、作業療法士は、働いています。


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