土地家屋調査士試験


土地家屋調査士は、所定の研修や試験を経て登録することになります。 近年では、土地の筆界をめぐる民事紛争のなかで、土地家屋調査士が、 民間紛争解決手続であるADRの代理を行うという業務も生まれており、調査士の活躍の幅が広がりつつあります。 隣地との境界を確定する場合、権限をもった土地家屋調査士の役割が、必要不可欠になります。

土地家屋調査士試験の概要

 土地家屋調査士とは、土地の境界に最も詳しいスペシャリストです。土地や建物がどこにどれぐらいあるのか?ということを登記簿上に明らかにする仕事ができる資格です。土地・建物の所有者に代わって、表示に関する登記の申請手続きや調査・測量をしたりできます。

 土地家屋調査士は、測量会社、地図会社、土木建設会社、建設コンサルタント、土地家屋調査士事務所などで業務を行います。不動産(土地・建物)の所在・種類(用途)面積に関して調査・測量を行い、その結果に基づいて図面を作製し、法務局に登記を申請します。

 土地家屋調査士試験の内容は、次の通りです。

 午前試験(多肢選択式、記述)では、平面測量(トランシットおよび平板を用いる図根測量を含む)、作図(縮図及び伸図並びにこれに伴う地図の表現の変更に関する作業を含む。)などが出題されます。

 午後試験(多肢選択式、記述)では、民法に関する知識、登記の申請手続(登記申請書の作成に関するものを含む。)及び審査請求の手続に関する知識、その他土地家屋調査士法第3条第1項第 1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力などについて問われます。

 口述試験では、民法に関する知識、登記の申請手続(登記申請書の作成に関するものを含む。)及び審査請求の手続に関する知識、その他土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力などについて問われます。

土地家屋調査士試験の過去出題問題のサンプル

平成23年度 午前 問題 抜 粋

【 No. 2 】   正解 : 3

 次の見取図の台形 ABCD の垂線 H の距離を計算した場合において、計算値として最も近いものは、後記1から5までのうちどれか。ただし、辺DCと辺ABは平行であるものとする。
1.30.64m
2.31,16m
3.32,68m
4.33.76m
5.34.38m

【 No. 3 】   正解 : 4

 A点からB点方向に20.00m移動したP点と、A点からB点を2対1に内分するQ点を求めた場合において、P点及びQ点の座標値として最も近いものは、後記1から5までのうちどれか
A点の座標値  X= 78.00(m) Y=125.50(m)
B点の座標値  X=105.80(m) Y=56.30(m)

【 No. 6 】   正解 : 3

 A点からB点をトータルステーションによって観測した結果、斜距離は1530.542m、天頂を0度とした鉛直角は69度との結果が得られた。A点からB点までの水平距離として最も近いものは、後記1から5までのうちどれか。
なお、反射鏡定数は50mm、気象補正定数は-12ppmとし、観測結果に各定数は含まれていないものとする。

1.1428.822m  2.1428.826m  3.1428.920m  4.1428.942m  5.1428.946m

【 No. 7 】   正解 : 2

 次の記述の(ア)から(オ)までの空欄に下記アからオまでの語句を入れた場合に、誤っているものは、幾つあるか。ただし、同一の語句については、空欄が二つある場合であっても、一つと数えるものとする。

 子午線とは、地球上において同一(ア)度の地点を結んだ線であり、(ア)線ともいう。(イ)とは、子午線を基準にして、任意の方向まで右回りに測った水平角をいい、(ウ)とは、平面直角座標のX軸を基準にして、任意の方向まで右回りに測った水平角をいう。平面直角座標のX軸から子午線までの角度を(エ)という。
(エ)は、平面直角座標系の原点の東側では(オ)の符号をもつ。

ア. 経  イ. 真北角  ウ. 方向角  エ. 真北方向角  オ. プラス

1. 1個  2 .2個  3. 3個  4 .4個  5. 5個

【 No. 9 】   正解 : 5

 次の文章は、我が国の平面直角座標系に関する文章である。(A)から(E)までの( )の中に後記アからクまでの語句群の中から適切な語句を選択して挿入して文章を完成させた場合、(A)から(E)までに入る適切な語句のうち三つの語句を組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。

 我が国の平面直角座標系は、ガウスの等角投影法によるものである。この投影法は、座標原点を通る子午線は等長に、図形は等角の相似形に投影しているものの、原点から東西に離れるに従って投影される距離が増大していく性質を有している。このため、座標系は、投影距離の誤差を相対的に1/10,000以内に収めるよう座標原点に縮尺係数を与え、かつ、座標原点より東西(A)km以内を適用範囲としている。我が国では、全国を(B)系で表している。
 楕円体面上の距離と平面上の距離が等しくなるのは、原点から東又は西へ(C)kmの位置である。縮尺係数は、(D)を(E)で除した値である。

〔語句群〕
ア 18   イ 19   ウ 90   エ 100   オ 130   カ 150  
キ 楕円体面上の距離   ク 平面上の距離

1.Aオ  Bカ  Cウ
2.Aカ  Dキ  Eク
3.Bイ  Cエ  Dキ
4.Bア  Cエ  Eク
5.Aオ  Dク  Eキ

土地家屋調査士試験は試験合格後、土地家屋調査士の登録が必要な資格

土地家屋調査士は、不動産の状況を正確に登記に反映させることを目的に、土地の調査・測量や登記の代理を行い、 土地の筆界を確定させることなどを業務としています。 特に、登記簿記載のとおり一筆買いする場合を除いて、通常の土地取引では、土地の形状や地積を測量で求め、 隣地との間の境界を、関係者の立会により同意の上で確定するという作業が伴います。

土地家屋調査士の資格試験は、例年8月に行われる筆記試験と11月に行われる口述試験があります。 土地家屋調査士の受験資格は、他の資格と比べて比較的緩くなっており、実務経験や学歴を問われることはありません。 試験に合格をした後は、土地家屋調査士の登録を済ませることで、土地家屋調査士を名乗ることができます。 取得をすれば、すぐに独立開業ができる資格ですが、実務経験がない場合は、調査士事務所に所属して、数年程は実務経験や 開業のノウハウを学ぶという道が現実的です。


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