カラーコーディネーターは、それぞれのニーズにあったイメージをコーディネートする、色彩の専門家になります。 カラーコーディネーターの仕事内容は、商品開発・販売・広告などにおける色彩提案や、インテリア・照明・建築・都市開発などにおける カラープランニングなどをおこないます。 就職先は、一般企業やデザイン系企業になります。 色彩講師やカラーセラピストなど、色彩の専門家になることもできます。
カラーコーディネーターとは
カラーコーディネーターとは、色彩に関する実践的な知識を有し、業務に活かすものを総称します。 建築やインテリア、オフィスなどにおいて商品を引き立たせる並べ方、照明の明るさや誘導表示の色など、 色に関する知識を活用して、カラーコーディネーターは、より効果的な商品陳列や製品説明を行います。 また、講師としての活躍の場もあります。
社会やマスコミに、ネット上に、店やウインドウに、私たちを取り巻くすべての場所に今や色彩が満ちあふれています。今日、色彩に目をつぶったり、その発言に耳を閉ざしては生活できません。色彩はたえず見えて、語りかけます。赤や緑の色彩がある。それだけで私たちは楽しくなれます。黄や青が私たちの気持ちを表してくれます。強い色、弱い色の違いが、気持ちを元気づけ、心にうるおいを与えてくれます。食べ物に栄養価を考えるように、色彩もコントロールできるのです。
どんな色が好まれるのか。対象の条件に目的に、もっとも適合する色とは。商品のもつ色彩的特性は。快適な行動空間を演出できる色とは。現代が抱える色彩の問題すべてに答えられる人。
色をつくる、見せる、演出して、色彩の魅力を引き出す人。それがカラーコーディネーターです。
関連する資格
カラーコーディネーターに関連する資格としては、商工会議所が主催するカラーコーディネーター検定試験®や、全国服飾教育者連合会が主催する色彩検定®があります。 前者は工業分野に強いのに対し、後者はファッションデザイン団体が母体であることから、ファッション分野に強みを持っています。
カラーコーディネーター検定試験®
カラーコーディネーター検定試験®は、東京商工会議所が実施しています。カラーコーディネーター検定試験®にはアドバンスクラスとスタンダードクラスの2種類があります。
以前は1級・2級・3級に分かれていましたが、2020年のリニューアルにより、アドバンスクラスとスタンダードクラスに変更されています。アドバンスクラスが旧1級・2級相当、スタンダードクラスが3級相当の内容です。
2021年度から、自宅や職場のパソコンを利用した、インターネット上で受験できるIBT方式となっています。経過措置として、全国のCBT試験会場のパソコンで受験できるCBT試験も実施されています。
カラーコーディネーター検定試験®は、東京商工会議所の登録商標です。
受験資格
学歴や年齢、実務経験と言った受験資格はありません。日本国内に居住していれば誰でも受験できます。
受験料
アドバンスクラス:7,700円(税込)
スタンダードクラス:5,500円(税込)
アドバンスクラス
出題形式:多肢選択式
試験時間:90分
試験方式:IBT(インターネット経由での試験)
試験科目:
・カラーコーディネーターの実務
・色の見えの多様性とユニバーサルデザイン
・色をつくり、形をつくる 色材、混色から画像へ
・色彩と照明計画
・表色系と測色方法および色彩管理の手法
・安全色彩
・製品の色彩調査手法ー色彩分析と心理評価
・さまざまな配色用語と実際
・ファッションカラーと色彩計画の諸条件
・メイクアップ製品の色彩設計・管理とカラーコーディネーション
・インテリア製品の色彩の特徴とカラーコーディネーション
・プロダクツの色彩的特徴
・環境色彩
・効果的なプレゼンテーションを生み出すカラーコーディネーション技術
・近現代のデザインとカラーの歴史
・ファッションカラーの変遷と時代背景
スタンダートクラス
出題形式:多肢選択式
試験時間:90分
試験方式:IBT(インターネット経由での試験)
試験科目:
・生活と色の効用
・色を自在に操る方法
・きれいな配色をつくる
・色を美しく見せる光のマジック
・背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう
・色で売り上げをアップするために
合格基準
100点満点中、70点以上の得点
合格率・難易度
カラーコーディネーター検定試験®の合格率は、アドバンスクラスで約50%、スタンダートクラスで約70%です。
アドバンスクラス
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | |
2021年(第50回) | 514 | 324 | 65.6% |
2020年度計 | 1,304 | 2,156 | 80.6% |
スタンダートクラス
受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | |
2021年(第50回) | 2,803 | 324 | 65.6% |
2020年度計 | 4,575 | 3,044 | 72.3% |
参考資料:カラーコーディネーター検定試験®受験者データ 東京商工会議所
カラーコーディネーター検定試験®の勉強方法
カラーコーディネーター検定試験®の勉強時間の目安は50~100時間、期間にすると1ヶ月~2か月で合格できます。集中して勉強すれば、1,2週間で合格できた人もいるようです。
公式テキストを読み込む
カラーコーディネーター検定試験®は、公式テキストからの出題がほとんどです。公式テキストを何度も繰り返し読み、内容を頭に入れておきましょう。
- カラーコーディネーター検定試験Ⓡスタンダードクラス公式テキスト 3,410円(税込)
- カラーコーディネーター検定試験Ⓡアドバンスクラス公式テキスト 5,830円(税込)
勉強方法としては、内容を理解するというより、丸暗記が中心です。公式テキストは400ページ以上と、かなりボリュームがあります。隙間時間も活用して、コツコツ勉強しましょう。
人によっては、公式テキストが読みにくいという場合もあるかもしれません。そういった場合には、市販のテキストを購入するのもおすすめです。
市販されているテキスト・問題集については、下記ページで紹介しています。
東京商工会議所がアドバンスクラスの練習問題を販売
カラーコーディネーター検定試験®が2020年にリニューアルされたことで、公式テキストの内容も一新されています。そのため以前の1級・2級・3級の問題集では対応できなくなっています。
また、リニューアル後の2020年6月の試験はコロナの影響で中止され、2020年11月29日の試験が第1回目となっており、市販されている問題集でもスタンダートクラスのみです。
ただし、東京商工会議所では、アドバンスクラスの練習問題が販売されています。
皆様、大変お待たせいたしました!
「カラーコーディネーター検定試験 練習問題アドバンスクラス」を発売いたします!!この度、全面改訂をおこなった東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験のアドバンスクラスの練習問題を発売いたします。
新テキストに準拠した練習問題を日頃の勉強の成果として、試験前の腕試しとして、ぜひご活用ください!
【概要】
商品名 :カラーコーディネーター検定試験 練習問題アドバンスクラス
商品価格 :990円(税込・送料別)
お申込みご希望の方は、下記を記載の上、
件名を「カラーコーディネーター検定試験 練習問題申し込み」として、
「palette@tokyo-cci.or.jp」までご連絡ください。・申込者 氏名(フリガナ)
・振込人 名義(フリガナ) ※申込者と同一の場合は、不要
・郵便番号、住所
・電話番号
・ご希望の商品と部数ご連絡いただいた方に、振込口座と振込金額をご連絡させていただきます。
ご入金後の変更・キャンセルはできません。
商品の発送は口座への入金確認後、1週間ほどお時間をいただきますのでご了承ください。
引用:https://www.kentei.org/color/news/index.html
資格取得講座を活用
資格のキャリカレでは、「カラーコーディネーター講座」が開催されています。
1資格を最短1ヶ月で取得できるカリキュラムなので、短期間での合格を目指せます。
教材が到着してから1年以内に合格できなければ、受講料が全額返金されるので、安心して勉強できます。