揚貨装置運転士試験 01


揚貨装置とは、船舶上に設置されたクレーン又はデリックのことです。揚貨装置は、重量で5トン以下と5トン以上の装置に分けられます。揚貨装置運転士は、5トン以上の揚貨装置の運転士で、揚貨装置運転士試験に合格すると運転士としての免許が交付されます。
なお、5トン以下の揚貨装置の運転は、揚貨装置運転特別教育によって、学科と実技の教育を受けた人が、運転士としての免許が与えらえます。
また、同じ船と陸の上でクレーンやデリックで荷物をやり取りする場合、陸側にクレーンやデリックを設置して運転する運転士は、クレーンやデリックの運転免許で運転が可能です。揚貨装置運転士の場合は、船の揺れなどでバランスが崩れても、バランスを取って船舶上のクレーンなどを操作できる運転士のため、揚貨装置運転士試験で合格した人だけが運転できるわけです。

揚貨装置運転士試験の概要

揚貨装置運転士は労働安全衛生法施行令で就業制限が設けられている、制限荷重5トン以上を含め全ての揚貨装置を運転・操作することができる、労働安全衛生法に定められた国家資格の一つです。
揚貨装置とは、船舶に取り付けられたデリックやクレーン設備のことを指します。揚貨装置は安定した陸地で扱うことのできるクレーンやデリックと異なり、バランス操作を誤ると足場である船舶自体が転覆する危険性があるため、クレーン・デリック運転士の資格とは分けて揚貨装置運転士試験の制度が制定されています。

揚貨装置運転士試験の試験内容

受験資格 制限なし
試験内容 学科試験(2時間30分)
・揚貨装置に関する知識 10問(30点)
・関係法令 10問(20点)
・原動機及び電気に関する知識 10問(20点)
・揚貨装置の運転のために必要な力学に関する知識 10問(30点)
実技試験
・揚貨装置の運転
・揚貨装置の運転のための合図
合格基準 学科試験
総得点が満点の60%以上の得点率 かつ 各科目が満点の40%以上の得点率。
実技試験
減点の合計が40点以下。

揚貨装置運転士試験 試験で問われるもの

揚貨装置の運転には危険が伴うため、揚貨装置の構造や原理、運転のために必要な力学、関係法令といった知識及び、運転のための操作技術や能力、合図について十分に理解しているかが問われます。揚貨装置運転士試験の学科試験の勉強法は、過去問を数年分繰り返し勉強することがおすすめです。過去問は繰り返し出てくるため、1つの問題を深く理解すれば、同様の問題には対処をすることができるようになります。例えば、デリック型式の揚貨装置の図が出て、部位の名称を答えさせる問題は、年2回試験があるため、毎年か、1年おきに出ています。ただし、同じ名称を答える問題は少なく、色々な部位の名称を答える問題に変わっています。そのため、過去問を勉強するときは、デリック型式の揚貨装置の図の全体の役割と、全部の名称を覚えるようにしましょう。

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揚貨装置運転士試験は年齢・学歴に関係なく受験可能、ただし学科試験で足切りあり

揚貨装置運転士試験の受験資格は、年齢や学歴に関係なく誰でもが受験可能です。試験の合格率は、ここ3年の平均で、学科試験が75%、実技試験が94%と、難易度は低い試験と言えます。ただし、問題は決して易しい問題ではありません。勉強方法次第で難易度が変わります。学科試験の問題数は40問で、100点満点中60点以上で合格しますが、学科4科目すべてで40%以上という足切りがあります。実技試験は、減点方式で、減点40点以下で合格です。揚貨装置運転士試験の免除には、保有する資格に応じて、学科や実技が年除されます。例えば、揚貨装置運転実技教習を修了したときは1年以内であれば、実技試験がすべて免除となり、学科試験のみとなります。また、クレーンやデリックの運転免許があれば、運転の合図実技が免除となるような、色々な免除方式があります。

揚貨装置運転士試験は、学科試験と実技試験がありますが、学科試験は2時間30分で40問の問題が出ます。科目が4つに分かれ、揚貨装置の知識10問(30点)、関係法令10問(20点)、原動機と電気の知識20問(20点)、揚貨装置運転に必要な力学10問(30点)、計40問100点です。それぞれの科目の点数配分が異なるため、揚貨装置について得意であれば、得点アップに有利です。

揚貨装置運転士試験の過去問を勉強するときは、問題集の解説が詳しい問題集か参考書を選ぶのが良いでしょう。また、計算問題も類似して出ますが、答えの出し方を理解すれば、問題がどう変わろうと答えることが可能です。揚貨装置運転士試験の実地試験は、運転したことがなければ、運転を訓練する必要があります。揚貨装置の6日間コースの運転教習がありますので、受講することが必要です。運転教習で終了試験に合格すれば、実地試験は免除になります。教習の基本は、基本運転が1回60分で計240分行います。応用運転は、1回60分を1日2回、計240分行います。揚貨装置の合図の基本動作は、60分1回行います。教習がすべて終えてから、修了試験があり、揚貨装置の運転と運転のための合図が試験されます。万一、落ちても、60分の補習を行い追試験が受けられます。


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