電気通信工事施工管理技士試験 01


電気通信工事施工管理技士試験は、国土交通省が実施する国家試験で、1級電気通信工事施工管理技士の資格の取得によって、建設業の専任の技術者及び現場の監理技術者となります。なお、2級電気通信工事施工管理技士は、一般建設工事の主任技術者となり、電気通信工事施工管理技士試験は、建設業にとって必要な資格で、難易度の高い試験です。1級電気通信工事施工管理技士試験は、1次試験と2次試験があり、1次試験に合格すると、2次試験を受験できます。2次試験は、実地試験と言われていました(令和3年から変更)。電気通信工事施工管理技士試験の受験資格は、1級の場合は学歴に応じ、決められた実務の経験年数が経れば、受験資格が与えられます。なお、2級に合格した人は、直ちに1級を受験できます。2級の受験資格は、17歳以上であれば、誰でも1次試験の受験が可能です。

電気通信工事施工管理技士試験の概要

 電気通信工事とは、有線・無線の電気通信設備やネットワーク設備、情報設備、放送機械設備などの通信機器を施工する工事のことをいいます。現在電気通信のネットワークが高度化・複雑化しており、近年注目されているAI技術を活用した処理設備や5G設備機器などの工事も電気通信工事に含まれるため、電気通信工事の技術者が多く求められています。このような背景のもと、電気通信工事の技術者はより高度な知識・能力が必要となってきていることを受け、2019年に新しい施工管理技士資格として新設されたのが電気通信工事施工管理技士です。
 電気通信工事施工管理技士は他の施工管理技士と同様に、建設業法に基づく国家試験であり、検定の種目及び級に応じて建設業法に規定する許可の要件としての営業所に置かれる専任技術者及び工事現場に置かれる主任技術者又は監理技術者の資格を満たす者として取り扱われます。

電気通信工事施工管理技術検定 出題内容

1級電気通信工事施工管理技術検定

〇第1次検定(択一式)
・電気通信工学等
 1.電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な電気通信工学、電気工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する一般的な知識を有すること。
 2.電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な有線電気通信設備、無線電気通信設備、放送機械設備等(以下「電気通信設備」という。)に関する一般的な知識を有すること。
 3.電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な設計図書に関する一般的な知識を有すること。
・施工管理法
 1.監理技術者補佐として、電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する知識を有すること。
 2.監理技術者補佐として、電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な応用能力を有すること。
・法規
 建設工事の施工の管理を適確に行うために必要な法令に関する一般的な知識を有すること。

〇第2次検定(筆記試験)
・施工管理法
 1.監理技術者として、電気通信工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識を有すること。
 2.監理技術者として、設計図書で要求される電気通信設備の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気通信設備の施工図を適正に作成し、及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる応用能力を有すること。

2級電気通信工事施工管理技術検定

〇第1次検定(択一式)
・電気通信工学等
 1.電気通信工事の施工に必要な電気通信工学、電気工学、土木工学、機械工学及び建築学に関する概略の知識を有すること。
 2 .有線電気通信設備、無線電気通信設備、放送機械設備等に関する概略の知識を有すること。
 3 .設計図書を正確に読み取るための知識を有すること。
・施工管理法
 電気通信工事の施工計画の作成方法及び工程管理、品質管理、安全管理等工事の施工の管理方法に関する概略の知識を有すること。
・法規
 建設工事の施工に必要な法令に関する概略の知識を有すること。

〇第2次検定(筆記試験)
・施工管理法
 設計図書で要求される電気通信設備の性能を確保するために設計図書を正確に理解し、電気通信設備の施工図を適正に作成し、及び必要な機材の選定、配置等を適切に行うことができる一応の応用能力を有すること。

参考書・問題集のランキング/1級・2級 電気通信工事施工管理技術検定

電気通信工事施工管理技士試験対策は、用語理論を覚えこみ10年分の過去問を繰り返す

電気通信工事施工管理技士試験の合格率は、1級技士の場合は、1次が49%、2次も49%でしたが、単純に1次と2次の試験に通ったとすると、1級の合格率は25%です。2級技士の場合は、1次が66%、2次が34%で、単純に2級の合格率は22%です。ただし、この統計には前年に1次が通って、今回2次だけを受けて合格した人数がカウントされていないため、電気通信工事施工管理技士試験は、単純に難易度が高いとは言えません。
1級電気通信工事施工管理技士試験の問題については、問題数は90問ですが、選択問題があり、答える問題数は60問です。午前と午後に分けて行われますが、4時間30分で60問の解答となり、1問当たり8分の解答時間となります。しかし、選択問題の場合、最初から60問を選ぶより、できそうな80問を選んで最終的に60問とするため、解答時間はもっと短くなります。

1級の問題の構成は、電気通信工学から16問(11問選択)、電気通信設備から28問(14問選択)、法規から14問(8問選択)、契約・設計から2問必須、関連分野から8問(5問選択)、施工管理から22問(20問選択)という内訳です。
同じように2級の問題構成を見ると、分野は同じ分野からで、問題数こそ違え、選択の割合も同じ割合です。この選択式の良い点は、電気通信設備や電気通信工学といった単なる暗記ではなく、理論的に分かるものや計算を必要とするもので、過去問にもなく初めて出てできそうになければ、初めから捨てることができるということです。
次に1級の二次試験(実地試験)について見ると、問題数は6問で、全て記述式問題です。第1問は、経験論文で、これまで経験してきたことを整理することと、施工時の安全上、品質上の留意点を挙げて、取った措置と対策を記述する問題です。毎日の仕事を整理して、安全・品質・工程を守る方法を常に考え、行動しておく訓練をしていれば、答えられる問題です。

1級電気通信工事施工管理技士試験の二次試験で、経験論文以外の問題を見てみましょう。問題2は、電気通信工事の施工管理と、語句の穴埋め問題です。問題3は、工程についてで、ネットワーク工程表が多く出されます。問題4は、作業するときの災害防止を、法規と照らし合わせて記述します。問題5は、電気通信用語の内容と特徴や原理などを記述する問題です。最後の問題6は、法規の用語を記入する問題で、建設業法、労働安全衛生法、電波法からの用語を問います。ただし、基本的な事項なので、普段の勉強の度合いが問われてきます。2級についても、2次試験はほぼ同じ構成で出題されています。
電気通信工事施工管理技士試験の勉強法としては、1次試験も2次試験も、勉強法は10年分くらいの過去問を繰り返し勉強することで、出てきた用語や理論は参考書をや解答例の解説を見て、しっかり覚え込むことが対策になります。


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