情報システム試験は、情報処理の技術について総合した技術を持ちわせているかを判定する試験です。試験科目は、「基本スキル」「プログラミングスキル」「システムデザインスキル」の3つとなっています。受験資格は特にありません。情報システムに係る職種を目指すのであれば、ぜひゲットしておきたい資格の一つだと言えます。情報システムの資格を取得するには、問題集や参考書、過去の解答例や模範解答といった過去問での対策を行うのが基本的な受験対策となります。独学で資格取得を目指すのであれば、なおのこと過去問題を基本とした対策や予想がおすすめです。難しいと思う前にまずは問題にとりかかるくらいの前向きな気持が大切だと言えます。
情報システム試験の試験内容
試験コース | 基本スキル | プログラミングスキル | システムデザインスキル |
受験対象 | ソフトウェアの開発をめざす人 | プログラマをめざす人 | システム開発技術者をめざす人 |
試験形式 | ・PBT方式(団体出願のみ) ・CBT方式(団体出願、個人出願) |
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受験資格 | 制限なし | ||
試験内容 | プロジェクトマネジメント、情報表現、データ構造・集合と論理、CPUアーキテクチャ・補助記憶装置、システム構成・ソフトウェア | 経営戦略・システム戦略・企業活動、システム開発・ソフトウェア開発管理技術、ネットワーク技術、データベース技術(SQLを含む)、セキュリティと標準化 | データ構造とアルゴリズム、擬似言語、プログラミング技術を利用した問題解決 |
試験時間 | 60分 | 90分 | 90分 |
合格基準 | 100点満点中65点以上の得点 |
情報システム試験 J検 試験で問われるもの
情報システム試験 j検のコンセプトは、「創る」とされており、各試験コースでは下記の知識や技術、能力が問われます。
〇基本スキル
・ソフトウェア開発における技法やプロジェクトマネジメント,およびその基盤となる情報の表現,ハードウェア,基本ソフトウェアに関する基礎的知識。
〇プログラミングスキル
・想定処理に対して適切なデータ構造とアルゴリズムを適用できる能力と,適切なテストケースを作成し,テスト結果の正当性を評価できる能力。
・表計算ソフトを活用した問題解決能力。
〇システムデザインスキル
・システムの開発と、それに必要なネットワーク技術,データベース技術および,セキュリティと標準化に関する知識。
情報システム試験は通年受験が可能だから自分のペースで資格取得できる
情報システム試験には3つの種別がありまが、「基本スキル」と「システムデザインスキル」に合格した場合はシステムエンジニア認定が、「基本スキル」と「プログラミングスキル」に合格した場合はプログラマ認定が交付されます。受験の対策を行う場合には、どの認定交付を目指すかにより学習方法が変わってきますので注意が必要です。もちろん、システムエンジニア認定の方が、プログラマ認定よりも難易度が上となっていますので、自分の実力に合わせた科目の受験を目指すのがおすすめです。まずは、プログラマ認定を目指し、より難易度の高いシステムエンジニア認定を目指すといった方法が良いのかもしれませんが、自分のスキルに合わせて考えてみましょう。
出題範囲
「基本スキル」の出題範囲は、プログラミングやソフトウェア開発の基礎となる情報の表現や、ハードウェア・基本ソフトウェアに関する基礎的知識に関する出題となります。「プログラミングスキル」の出題範囲は、想定された処理に対するデータ構造とアルゴリズムが適切に適用できるかといったことや、適切なテストケースの作成、テスト結果の正当性評価などの能力を判定します。「システムデザインスキル」の出題範囲は、システム開発に対するネットワークおよびデータベース技術、加えてセキュリティと標準化に関する知識となります。それぞれの科目について難易度が違います。学習こそが合格に近づける唯一の道です。努力すれば必ず合格できるはずです。
合格率・難易度
これまでの合格発表によると、システムエンジニア認定の合格率が21.7%、プログラマ認定の合格率が47.4%という結果となっています。この数字からもわかるように、システムエンジニア認定とプログラマ認定の間には、難易度・合格率に大きな差があります。個人で受験する場合、試験日は特に定められておらず通年受験することが可能です。自分のペースと勉強方法で学習を進めらます。解答速報などは行われていませんが、過去問や解説は取得することができますので、それらを繰り返し学習することで、合格の可能性は飛躍的に高まるはずです。資格試験の中でも難易度はそれほど高くありませんので、キャリアアップを目指す人にもおすすめです。