高圧ガス製造保安責任者とは?試験の難易度・合格率・勉強法・過去問・解答速報をご紹介!


石油コンビナートや、大規模な液化天然ガス製造を行う、高圧ガスを製造や取り扱う事業場には、高圧ガス製造保安責任者を置いて管理することが、高圧ガス保安法で決められています。高圧ガスだけでなく、冷凍ガスについても同じです。高圧ガス製造保安責任者として免状を交付する国家試験が、高圧ガス製造保安責任者試験です。高圧ガスを一定規模扱うところでは、高圧ガス製造保安に係る主任者を複数人設置する必要があります。
高圧ガス製造保安責任者には、取り扱うガスの種類や規模に応じて、いくつかの種類があり、その種類に応じた高圧ガス製造保安責任者試験を受験して、免状が受けられます。
高圧ガス製造保安責任者試験の種類は、甲種機械、甲種化学、乙種機械、乙種化学、丙種化学(液化石油ガス)、丙種化学(特別試験)、第1種冷凍機械、第2種冷凍機械、第3種冷凍機械のように分けられ、製造場所と取扱い容量によっては、免状があっても適用しない種類の免状では、高圧ガス製造保安責任者になれません。

高圧ガス製造保安責任者試験の試験の内容

試験の科目

甲種化学責任者

・甲種化学責任者免状に係る製造保安責任者試験
試験の種類 法令 保安管理技術 学識
試験内容 高圧ガス保安法に係る法令 高圧ガスの製造(冷凍のための製造を除く。)に必要な化学に関する高度の保安管理の技術 高圧ガスの製造に必要な高度の応用化学
試験形式 択一式(20問) 択一式(15問) 記述式(6問)

甲種機械責任者

・甲種機械責任者免状に係る製造保安責任者試験
試験の種類 法令 保安管理技術 学識
試験内容 高圧ガス保安法に係る法令 高圧ガスの製造(冷凍のための製造を除く。)に必要な機械に関する高度の保安管理の技術 高圧ガスの製造に必要な高度の機械工学
試験形式 択一式(20問) 択一式(15問) 記述式(5問)

第一種冷凍機械責任者

・第一種冷凍機械責任者免状に係る製造保安責任者試験
試験の種類 法令 保安管理技術 学識
試験内容 高圧ガス保安法に係る法令 冷凍のための高圧ガスの製造に必要な高度の保安管理の技術 冷凍のための高圧ガスの製造に必要な通常の応用化学及び機械工学
試験形式 択一式(20問) 択一式(15問) 記述式(5問)

乙種化学責任者

・乙種化学責任者免状に係る製造保安責任者試験
試験の種類 法令 保安管理技術 学識
試験内容 高圧ガス保安法に係る法令 高圧ガスの製造(冷凍のための製造を除く。)に必要な化学に関する通常の保安管理の技術 高圧ガスの製造に必要な通常の応用化学
試験形式 択一式(20問) 択一式(15問) 択一式(15問)

乙種機械責任者

・乙種機械責任者免状に係る製造保安責任者試験
試験の種類 法令 保安管理技術 学識
試験内容 高圧ガス保安法に係る法令 高圧ガスの製造(冷凍のための製造を除く。)に必要な機械に関する通常の保安管理の技術 高圧ガスの製造に必要な通常の機械工学
試験形式 択一式(20問) 択一式(15問) 択一式(15問)

丙種化学(液化石油ガス)責任者

・丙種化学(液化石油ガス)責任者免状に係る製造保安責任者試験
試験の種類 法令 保安管理技術 学識
試験内容 高圧ガス保安法に係る法令 液化石油ガスの製造に必要な通常の保安管理の技術 液化石油ガスの製造に必要な通常の応用化学及び基礎的な機械工学
試験形式 択一式(20問) 択一式(20問) 択一式(20問)

丙種化学(特別試験科目)責任者

・丙種化学(特別試験科目)責任者免状に係る製造保安責任者試験
試験の種類 法令 保安管理技術 学識
試験内容 高圧ガス保安法に係る法令 高圧ガスの製造(冷凍のための製造を除く。)に必要な基礎的な保安管理の技術 高圧ガスの製造に必要な基礎的な応用化学及び基礎的な機械工学
試験形式 択一式(20問) 択一式(20問) 択一式(20問)

第二種冷凍機械責任者

・第二種冷凍機械責任者免状に係る製造保安責任者試験
試験の種類 法令 保安管理技術 学識
試験内容 高圧ガス保安法に係る法令 冷凍のための高圧ガスの製造に必要な通常の保安管理の技術 冷凍のための高圧ガスの製造に必要な基礎的な応用化学及び機械工学
試験形式 択一式(20問) 択一式(10問) 択一式(10問)

第三種冷凍機械責任者

・第三種冷凍機械責任者免状に係る製造保安責任者試験
試験の種類 法令 保安管理技術 学識
試験内容 高圧ガス保安法に係る法令 冷凍のための高圧ガスの製造に必要な初歩的な保安管理の技術
試験形式 択一式(20問) 択一式(15問)

試験の受験情報

受験資格
制限なし

試験時間
・法令:60分
・保安管理技術:90分
・学識:120分

合格基準
各科目とも満点の60パーセント程度。

講習による一部科目免除制度

国家試験を受験する前に、高圧ガス製造保安講習を受け、その検定試験に合格することで、国家試験において「学識」と「保安管理技術」科目について免除を受けられる制度がある。「法令」については検定試験の対象科目ではないが、全ての講義を受けないと、後日行われる検定試験の受検資格を得られない。

〇講習日程(3日間)
・「法令」:7時間
・「保安管理技術」:7時間
・「学識」:7時間
※第三種冷凍機械は「保安管理技術」14時間、「法令」7時間となる

高圧ガス製造保安責任者試験 試験で問われるもの

高圧ガス製造保安責任者試験の問題は計算問題や理論的な問題が多く出ますが、過去問と類似した問題が繰り返し出題されます。そのため、過去問を勉強するときに、問題解法ととともに、その問題が少しひねって出されても解けるように応用や解法の理論を詳しく勉強することで、どんな類似問題が出ても対応することが可能です。
高圧ガス製造保安責任者試験の理論が良く理解しきっていないときに、合格できる可能性がある方法の1つに、試験の学識と保安管理技術の2科目を免除する方法があります。高圧ガス製造保安責任者試験には、試験の免除制度があって、3日間の高圧ガス製造保安責任者研修会を受講し、研修会の修了試験に合格することです。研修会の修了証書があれば、高圧ガス製造保安責任者試験では、法令だけの受験となり、それに合格すれば高圧ガス製造保安責任者試験に受かることになります。

高圧ガス製造保安責任者試験の問題は、計算問題や理論的な問題が多く出題されます

高圧ガス製造保安責任者は、甲種機械と甲種化学は、どちらかの免状を持っていれば、一定規模の石油コンビナートの製造保安責任者になる事ができます。機械と化学は責任者としては同一の見方となるため、高圧ガスの製造保安責任者の種類、化学と機械は意識せず、甲種、乙種、丙種のように分けた方が、分かり易いでしょう。
高圧ガス製造保安責任者試験の受験資格は、どの種類の試験も、誰でもが受験ができます。試験の合格率を見ると、甲種が約49%、乙種が約34%、丙種化学(液化石油ガス)が28%、丙種化学(特別試験)が39%、1種冷凍が38%、2種冷凍が40%、3種冷凍が25%です。試験の難しさは、合格率とは逆で、甲種、乙種、丙種の順で問題が難しく、1種冷凍から3種冷凍の順で問題が難しい傾向です。この理由の一つは、高圧ガス製造保安責任者試験甲種は、免状がないと工場運営に支障が出るため、勉強の度合いが高いと推定されます。丙種化学(特別試験)は、充填所やガススタンドで働くために必要な資格ということもあり、合格者が多いと推測できます。

高圧ガス製造保安責任者試験の問題内容については、どの種類の試験も、法規、保安管理技術、高圧ガス製造技術の3テーマに分けられ、法規、保安管理技術はそれぞれ択一方式で、法令が20問を60分で、保安管理が20問を90分で解答する時間配分です。
製造技術は120分の時間割合いですが、甲種と第1冷凍は、記述式問題が5問出題され、120分内に答えます。計算を行って値を求める問題が多く、簡単ではありません。
その他の種類の製造技術の試験は、択一式で、120分で15問から20問を解く問題です。
高圧ガス製造保安責任者試験の勉強方法は、過去問を数年分、繰り返し勉強することです。試験問題には、同じような問題の出題が多く、過去問を勉強して解答の解説が詳しい問題集や参考書から、理論と解法を勉強することで類似問題に対応できます。

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