鉄骨製作管理技術者試験 01


鉄骨製作工場では、鉄骨製作工程の材料入荷から製品出荷まで、製作管理と品質管理を行う技術者(技術管理者)が必要で、その技術者が鉄骨製作管理技術者で、その資格を取るための試験が鉄骨製作管理技術者試験です。鉄骨製作管理技術者には、1級と2級があります。1級技術者は、高層建築物の鉄骨の品質・性能について構造学的な判断によって、生産・品質管理ができる技術者です。2級技術者は、中・低層建築物の鉄骨の品質・性能を、規準・規格によって判定でき、生産・品質管理ができる技術者です。1級と2級はそれぞれ鉄骨製作管理技術者試験によって判定されます。鉄骨製作管理技術者試験の受験資格は、学歴に応じた実務経験年数によって、受験できる資格を得ることができます。

鉄骨製作管理技術者試験の受験情報

■受験資格
・必要実務経験年数

  1級試験 2級試験
学歴又は資格 指定学科 指定学科以外 指定学科 指定学科以外
大学・大学院 1年以上 3年以上 1年以上 2年以上
短大・高専 3年以上 5年以上 1年以上 2年以上
専修学校の専門課程
(修業年限2年以上)
3年以上 1年以上
高校 5年以上 7年以上 2年以上 3年以上
鉄骨制作管理技術者2級 資格取得後3年以上
上記以外 10年以上 5年以上
備考 次の資格を有する者は、上記に関係なく受験可
①一級建築士
②技術士(建設部門)
③WES8103溶接管理技術者1級以上
次の資格を有する者は、上記に関係なく受験可
①二級建築士以上
②WES8103溶接管理技術者2級以上

■試験内容

1級試験 2級試験
試験時間 2時間
出題形式 択一形式(マークシート)
出題分野 ①鉄骨構造・・・9問
②鉄骨加工・・・20問
③品質管理・・・15問
④安全管理・・・3問
⑤建築法規・・・3問
①鉄骨構造・・・4問
②鉄骨加工・・・25問
③品質管理・・・15問
④安全管理・・・3問
⑤建築法規・・・3問

〇1級
  鉄骨構造 … ①構造力学の概要、②構造設計の概要、③接合部及び接合方法、
         ④引張強さ520N級までの鋼材で板厚60mm程度の種類、諸性質
  鉄骨加工 … ①製作計画・工程管理、②工作図作成、
         ③引張強さ520N級までの鋼材で板厚60mm程度の加工、
          溶接技術、溶接施工及び施工管理、
         ④高力ボルト工作、⑤防錆塗装
  品質管理 … ①品質マネジメントと品質管理の基礎(統計的処理を含む)、
         ②書類知識、③材料検査、④制作工程間検査、
         ⑤製品検査、⑥溶接部検査、⑦非破壊検査
  安全管理 … ①労働安全衛生法概要、②重量物の取扱、③輸送管理の基礎
  建築法規 … ①建築基準法概要、②構造関係法規概要

〇2級
  鉄骨構造 … ①接合部及び接合方法、
         ②引張強さ490N級までの鋼材で板厚40mm程度以下の種類、諸性質
  鉄骨加工 … ①製作計画・工程管理、②工作図作成、
         ③引張強さ490N級までの鋼材で板厚40mm程度以下の加工、
          溶接技術、溶接施工及び施工管理、
         ④高力ボルト工作、⑤防錆塗装
  品質管理 … ①品質マネジメントと品質管理の基礎、
         ②書類知識、③材料検査、④制作工程間検査、
         ⑤製品検査、⑥溶接部検査、⑦非破壊検査
  安全管理 … ①労働安全衛生法概要、②重量物の取扱、③輸送管理の基礎
  建築法規 … ①建築基準法概要、②構造関係法規概要

鉄骨製作管理技術者試験 試験で問われるもの

鉄骨加工を行う上で、設計図書を受領した後、製作計画の立案から鋼材の加工、組立て、溶接、塗装、発送及び現場における製品引き渡しまでの一貫した管理を行うために必要な専門知識・基礎知識及び対応能力についてが問われます。

〇審査基準
・1級試験
普遍化した工法による高層建築物等の鉄骨の品質・性能等について構造学的判断ができ、生産・品質管理が一貫して行うことができる知識及び技術。 

・2級試験
普遍化した工法による中・低層建築物等の鉄骨の品質・性能等について、定められた規準・規格等と照合して判定ができ、生産・品質管理が一貫して行うことができる知識及び技術。

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鉄骨製作管理技術者試験と受験資格

鉄骨製作工場では、鉄骨製作工程の材料入荷から製品出荷まで、製作管理と品質管理を行う技術者(技術管理者)が必要で、その技術者が鉄骨製作管理技術者で、その資格を取るための試験が鉄骨製作管理技術者試験です。
鉄骨製作管理技術者には、1級と2級があります。
1級技術者は、高層建築物の鉄骨の品質・性能について構造学的な判断によって、生産・品質管理ができる技術者です。
2級技術者は、中・低層建築物の鉄骨の品質・性能を、規準・規格によって判定でき、生産・品質管理ができる技術者です。
1級と2級はそれぞれ鉄骨製作管理技術者試験によって判定されます。

鉄骨製作管理技術者試験の受験資格は、学歴に応じた実務経験年数によって、受験できる資格を得ることができます。
鉄骨製作管理技術者試験はマークシート方式で、1級も2級も2時間で50問出題されます。試験の合格率は1級も2級も65%近くあり、高い合格率と言うべきでしょう。
この高確率の高さは、試験問題の難易度が低いということではなく、受験者は皆、鉄骨製作工場で働いて経験も豊富で、それなりの高い技術レベルにあると思われます。また、資格取得のための勉強も重ねていて、そのため合格率が高いと思われます。

鉄骨製作管理技術者試験の出題内容(1級)

鉄骨製作管理技術者試験1級の問題の内容は、鉄骨構造9問・鉄骨加工20問・品質管理15問・安全管理3問・建築法規3問のように出題され、出題される問題数は、年によって異なるようです。2級の問題も同じような出題数ですが、鉄骨構造が4問、鉄骨加工が25問と鉄骨加工に重点が置かれているようです。
問題内容をもう少し詳しく紹介しましょう。

鉄骨構造科目では、構造力学の概要・構造設計の概要・接合部及び接合方法・引張強さ520N級までの鋼材で板厚60mm程度の種類・諸性質が出題されます。
鉄骨加工科目では、製作計画と工程管理・工作図作成・引張強さ520N級までの鋼材で板厚60mm程度の加工・溶接技術・溶接施工と施工管理・高力ボルト工作・防錆塗装が出題されます。

品質管理科目では、品質マネジメントと品質管理・書類検査・材料検査・製作工程間検査・製品検査・溶接部検査・非破壊検査が出題されます。
安全管理科目では、労働安全衛生法・重量物の取扱・輸送管理などが出題されます。
建築法規科目では、建築基準法概要・構造関係法規概要が出題されます。
2級についても、1級に比べ問題の難易度と内容は異なりますが、鉄骨構造と鉄骨加工が少し違うだけで、ほぼ同様の内容から問題が出されます。

鉄骨製作管理技術者試験の過去問

このような問題あるいは事項が、鉄骨製作管理技術者試験の問題になる、という例題を紹介しましょう。

 鉄骨工事に関して、最も不適当なものを選べ
a トルシア形高力ボルトの締付けの確認では、ナット回転量に著しいばらつきがあるボルト群には、その群の全てのボルトのナット回転量を測定して平均回転角度を算出し、平均回転角度±30度の範囲のものを合格とした。
b 高力ボルト接合では、接合部に生じた肌すきが2mmで、フィラープレートを挿入しなかった。
【誤り】 (× 高力ボルト接合において、接合部に生じた肌すきが1mmを超える場合は、フィラープレートを挿入する。)
c 完全溶込み溶接とする板厚の異なる突合せ継手では、部材の板厚差による段違いが薄いほうの板厚の1/4以下、かつ10mm以下だったので、薄い部材から厚い部材へ溶接表面が滑らかに移行するよう溶接した。
d 溶接作業では、作業場所の気温が0℃であったので、溶接線の両側約100 mmの範囲の母材部分を加熱して溶接した。

 鉄骨工事における溶接に関して、最も不適当なものを選べ。
a オーバーラップについては、削り過ぎないように注意しながら、グラインダー仕上げを行った。
b 完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査については、浸透探傷試験により行った。
【誤り】 (× 完全溶込み溶接部の内部欠陥の検査は、超音波探傷試験とする。)
c 母材の溶接面について付着物の確認を行ったところ、固着したミルスケールがあったが、溶接に支障とならないので除去しなかった。
d 高力ボルトと溶接の併用継手については、高力ボルトを締め付けた後に、溶接を行った。
 鉄骨工事に関して、最も不適当なものはどれか。
a トルシア形高力ボルトの締付け後の目視検査では、共回りや軸回りの有無を、ピンテールの破断により判定した。
【誤り】 (× トルシア形高力ボルトの締付け後の共回りの有無は、1次締め後に付したマークのずれにより確認する。)
b アンカーボルト頭部の出の高さは、特記がなく、ねじが二重ナットの外に3山以上出ていることを確認した。
c 床書き現寸は、特記がなく、特に必要がなかったので、工作図をもって省略した。
d 鋼材の受入れでは、鋼材の現品に規格名称や種類の区分等が表示され、材質が確実に識別できるものは、規格品証明書の原本の代わりに原品証明書により材料の確認を行った。

 鋼材は、曲げ等の加工により塑性歪みが蓄積し、また熱により変性し、材料特性は複雑である。また、鋼材は終局状態では脆性破断する弱点がるが、要因として設計段階だけでなく、不用意な仮付け溶接等施工段階に起因するものも多く、鋼材材質は品質管理上の重要ポイントと言える。材質の重要な判断基準として3つ挙げて説明せよ。 【解答 省略】

 鉄骨工事の工作(曲げ加工)
鋼材等及び溶接部の許容応力度並びに材料強度を定める告示で、加工後の機械的性質、化学成分その他が加工前の品質と同等以上であることを確かめる必要があるが、次に該当する場合はこの限りではない。該当する場合、3つ答えよ。
a.切断、溶接、局部的な加熱、鉄筋の曲げ加工その他構造耐力上支障がない加工
b.500℃以下の加熱
c.外側曲げ半径が板厚の10倍以上での曲げ加工   【解答 省略】

 製品検査(寸法許容差)で、管理許容差と限界許容差の違いについて、具体的な数字を上げて説明しなさい。 【解答 省略】

 製品検査で、社内検査と受入検査で食違いがあった場合、どのように対処するか、対処方法について説明しなさい。 【解答 省略】

 JIS規格ターンバックルの高力ボルト接合で、ターンバックルの場合の取付け高力ボルトは、摩擦面の処理は必要か、不要か、説明しなさい。 【解答 省略】

 現場溶接で、さび止め塗装の上から行なうタイトフレームの溶接は、溶接強度に問題あるかどうか。もしあるなら、どのような問題になるか。説明しなさい。
 【解答 省略】

 下塗り塗装(JIS K 5674)されている部材に半湿式の耐火被覆を施工する場合、付着性能に対する問題に、どのようなものがあるか、例を挙げて説明しなさい。
 【解答 省略】

鉄骨製作管理技術者試験の勉強法

鉄骨製作管理技術者試験の勉強法は、過去問題集の問題の内容と解答例、解説を詳しく勉強することが合格するために必要です。しかし、過去問題集や鉄骨製作に関する参考書も特殊な分野であることから、探すのが難しい状況です。
そのために、鉄骨製作管理技術者講習会に参加すると、鉄骨製作管理について勉強できる鉄骨製作管理技術者教本、建築工事標準仕様書(鉄骨工事)、1・2級鉄骨製作管理技術者試験問題と解説集のテキストが手に入ります。
さらに、試験問題の解説では、講義の中で鉄骨管理のポイントが教示され、全体的に鉄骨製作管理技術者試験の重要点が掴めるのではないでしょうか。過去問を繰り返して勉強し、分からないことや重要点は、そのたびにテキストで本質的に重要な点を調べて自然に納得できるようになるまで、勉強することです。
なお、鉄骨製作管理技術者の資格を得た後には、5年ごとに更新講習があり、講習後の終了考査に合格する必要があります。

鉄骨製作管理技術者試験合格後は、5年ごとに更新講習と終了考査の合格が必須

鉄骨製作管理技術者試験はマークシート方式で、1級も2級も2時間で50問出題されます。試験の合格率は1級も2級も65%近くあり、高い合格率と言うべきでしょう。試験問題の難易度が低いということではなく、受験者は皆、鉄骨製作工場で働いて経験も豊富で、それなりの高い技術レベルにあると思われます。また、資格取得のための勉強も重ねていて、そのため合格率が高いと納得できます。
鉄骨製作管理技術者試験1級の問題の内容は、鉄骨構造9問・鉄骨加工20問・品質管理15問・安全管理3問・建築法規3問のように出題され、出題される問題数は、年によって異なるようです。2級の問題も同じような出題数ですが、鉄骨構造が4問、鉄骨加工が25問と鉄骨加工に重点が置かれているようです。問題内容をもう少し詳しく紹介しましょう。

鉄骨構造からは、構造力学の概要・構造設計の概要・接合部及び接合方法・引張強さ520N級までの鋼材で板厚60mm程度の種類・諸性質が出題されます。鉄骨加工からは、製作計画と工程管理・工作図作成・引張強さ520N級までの鋼材で板厚60mm程度の加工・溶接技術・溶接施工と施工管理・高力ボルト工作・防錆塗装が出題されます。品質管理からは、品質マネジメントと品質管理・書類検査・材料検査・製作工程間検査・製品検査・溶接部検査・非破壊検査が出題されます。安全管理からは、労働安全衛生法・重量物の取扱・輸送管理などが出題されます。建築法規からは、建築基準法・構造関係法規から出題されます。2級についても、鉄骨構造と鉄骨加工が少し違うだけで、ほぼ同様の内容から問題が出されます。もちろん、問題の難易度と内容は異なります。

鉄骨製作管理技術者試験の勉強法は、過去問題集の問題の内容と解答例、解説を詳しく勉強することが合格に近づくことでしょう。しかし、一般書籍には過去問題集は販売されていません。さらに、鉄骨製作管理に関する参考書も特殊な分野であることから、探すのが難しいでしょう。そのために、鉄骨製作管理技術者講習会に参加することで、鉄骨製作管理が何かが分かり、また、鉄骨製作管理技術者教本、建築工事標準仕様書(鉄骨工事)、1・2級鉄骨製作管理技術者試験問題と解説集のテキストが渡されるます。試験問題の解説では、ポイントとなる点の講義も期待でき、全体的に鉄骨製作管理技術者試験のポイントが掴めるのではないでしょうか。
なお、鉄骨製作管理技術者の資格を得た後には、5年ごとに更新講習があり、講習後の終了考査に合格する必要があります。


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