昇降機等検査員試験 01


エスカレータやエレベータなどの昇降機は現代の住環境、商業設備などあらゆる場所で欠かせないものになっています。昇降機は、他にもコースターや観覧車なども含まれます。しかし、昇降機は、不慮の事故が起きると大災害にもなりかねず、安全確保のために、建築基準法で定期に検査を行い、結果を報告する制度ができ、定期検査を行う資格を有する人が、昇降機等検査員で、その資格を決める試験が、昇降機等検査員試験です。なお、昇降機検査は1級建築士と2級建築士も資格を持つことになっています。昇降機等検査員の資格を取得するには、国土交通省に登録した機関が、登録昇降機等検査員講習を開催し、講習の後で行う昇降機等検査員試験に合格すると、昇降機等検査員としての資格が得られます。

昇降機等検査員試験の受験情報

受験資格

区分 学歴
昇降機及び遊戯施設に関して
必要な実務経験年数
大学、専門職大学 4年制 ※下記の学科を卒業
2年以上
※下記の学科以外を卒業
11年以上
職業能力開発総合大学校等 長期課程、総合課程、応用課程
短期大学、専門職短期大学、専門職大学(3年の前期課程) 3年制(夜間を除く) ※下記の学科を卒業
3年以上
※下記の学科以外を卒業
11年以上
短期大学、専門職短期大学、専門職大学(2年の前期課程) 2年制 ※下記の学科を卒業
4年以上
※下記の学科以外を卒業
11年以上
高等専門学校 5年制
専修学校 専門課程2年以上
職業能力開発総合大学校等 特定専門課程、専門課程
高等学校 3年制(通信制・夜間を含む) ※下記の学科を卒業
7年以上
※下記の学科以外を卒業
11年以上
専修学校 ③の専修学校以外で専門課程
職業能力開発促進センター等 普通課程
実務経験のみ 11年以上
特定行政庁の職員 建築行政(昇降機又は遊戯施設)に関して2年以上
行政職員
(消防法・労働基準法・駐車場法令の施工に関わる行政職員)
昇降機又は遊戯施設に関する法令の施工に関して5年以上
(建築行政を除く)
①~⑦と同等以上の知識及び経験を有する者 ①~⑦と同様の年数
〇指定学科(機械工学・電気工学)として適応する学科名
・機械(工学)科 ・電気(工学)科 ・電子(工学)科 ・電気電子(工学)科
・電気通信(工学)科 ・精密機械(工学)科 ・応用機械(工学)科 ・生産機械(工学)科
・繊維機械(工学)科 ・航空(工学)科 ・造船(工学)科 ・船舶(工学)科
・自動車(工学)科 ・鉄道(工学)科 ・制御(工学)科 ・計測(工学)科
〇指定学科(機械工学・電気工学)には該当しないが、実務経験年数1年を加えて適応する学科名
・建築(工学)科 ・土木(工学)科 ・建設(工学)科 ・都市(工学)科
・設備工業科 ・建築設備(工学)科

講習内容

昇降機等検査員講習の時間は22.5時間で、4日間かけて行われます。

講習内容 ①昇降機・遊戯施設定期検査制度総論、②昇降機・遊戯施設に
関する建築基準法令等、③建築学概論、④昇降機・遊戯施設に
関する機械工学、⑤昇降機・遊戯施設に関する電気工学、
⑥昇降機概論、⑦昇降機検査標準、⑧遊戯施設概論、⑨遊戯
施設に関する建築基準法令等、⑩昇降機・遊戯施設の検査標準、
⑪昇降機・遊戯施設に関する維持保全、⑫修了考査

※建築設備士、建築設備検査員、特定建築物調査員、防火設備検査員の資格を有する方は、③の免除を受けることができます。

出題形式 多肢選択式(マークシート)
試験時間 2時間
合格基準 30問中、20問以上

昇降機等検査員試験 試験で問われるもの

昇降機等検査員試験の修了考査では、講習テキストを使用することができます。そのため、「どの辺りのページにどんなことが書いてあるか」を事前にある程度把握しておきましょう。
昇降機等検査員講習の修了試験は、一見難しそうですが、合格率が70%以上を考えれば、講義をきちんと受講すれば合格できるレベルと考えて良いでしょう。修了試験の問題は四肢一択問題で、少し長めの選択文章が並び、正解を選ぶことになります。しかし、1問当たりの時間が4分ということから、問題全体を読むのに時間が取られ、読み終わったらすぐに解答するようにしないと、時間が無くなるかもしれません。

昇降機等検査員試験の過去問と重要項目 01

[№1]建築基準法令に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 国土交通大臣は、昇降機の事故の原因究明や技術的基準の見直しのため、昇降機を製造した工場に職員を派遣し調査させることができる。
2. 定期検査報告をしなければならない昇降機として、建築基準法施行令では、特定建築物及び一定規模以上の事務所等に設置されている昇降機と定めている。
3. 特定行政庁が指定する昇降機の所有者(所有者と管理者が異なる場合は管理者)は、定期に一級建築士若しくは二級建築士又は昇降機等検査員に検査をさせて、その結果を特定行政庁に報告しなければならない。
4. 建築物の保有水平耐力のチェックは、建築物が有する地震に対する終局的な耐力(建築物の崩壊可能性)を確かめるものである。

[№2] 定期検査報告制度に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 昇降機の定期検査報告で、所有者と管理者が異なる場合は、所有者が報告しなければならない。
2. 定期検査を複数の検査者により行った場合、代表の検査者の氏名を記載すれば、定期検査報告の全ての書類に、その他の検査者の氏名を記載する必要はない。
3. コースター及び観覧車は、定期報告を要する安全上、防火上又は衛生上特に重要な工作物として定められていない。
4. 遊戯施設の定期検査報告すべき時期は、検査済証の交付を受けた直後及び国土交通大臣が検査項目ごとに別途定める時期を除き、おおむね6月から1年の間隔で特定行政庁が定める時期である。

[№3] フォークリフトを使用する荷物用エレベーターに関する記述の〔 〕に入る数値の組み合わせで、建築基準法上、最も適当なものは、次のうちどれか。
荷物の積込み時にフォークリフトがかごに荷重をかけるエレベーターの積載荷重は、実況に応じた荷物の荷重に、積込み時にかごにかかるフォークリフトの荷重を加えたものを〔 ア 〕で除した数値と、かごの床面積1㎡につき〔 イ 〕Nとして算定した数値のうち大きいものとする。 かご位置の保持装置は、積載荷重の〔 ウ 〕倍の荷重に対しかごの位置を著しく変動させないものとするが、床合せ補正装置を設けた場合は、着床面を基準としてれる。
〔 エ 〕㎜以内の変動が許容される。
  〔 ア 〕 〔 イ 〕 〔 ウ 〕 〔 エ 〕
1.   1.5   1,500   1.25    75
2.   1.5    2,500   1.5     75
3.   2.0    1,500   1.25    90
4.   2.0    2,500   1.5     90

[№4]昇降機に関する記述で、建築基準法上、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 人荷共用エレベーターは、人と荷物の輸送を目的とするものであり、法規上の取扱いは荷物用エレベーターと全て同じである。
2. 寝台用エレベーターは、寝台やストレッチャー等に乗せた患者の輸送を主目的とするものであり、かごの積載荷重は乗用エレベーターより緩和されている。
3. 小荷物専用昇降機の定格積載量には法規上の制限は設けられていないが、500 ㎏を限度として考えられている。
4. 小荷物専用昇降機は、物を運搬するための昇降機として定義され、エレベーターとはかごの水平投影面積及び天井の高さにより区分されている。

[№5]エレベーターに関する記述で、建築基準法上、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. かごの天井救出口のふたは、かご内から開くことのできない構造としなければならない。
2. 昇降路の出入口の床先とかごの床先との水平距離は、4 cm 以下としなければならない。
3. 昇降路の壁に使用するガラスは、網入りガラス又はこれと同等以上の飛散防止性能を有するものとしなければならない。
4. 自動的に閉鎖する構造の引き戸であるかごの出入口の戸は、出入口の1/ 3が閉じられるまでの間を除き、150N以下の力で閉じるものとしなければならない。

[№6] ロープ式エレベーターの制動装置に関する記述で、建築基準法上、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 早ぎき非常止め装置は、かごの定格速度が60m/min 以下のエレベーターに使用することができる。
2. かごが終端階を行き過ぎた場合にかごの昇降を制御、制止するため、リミットスイッチ及びファイナルリミットスイッチを設けなければならない。
3. かごの定格速度45m/min のエレベーターの調速機は、63m/min を超えないうちに電動機への動力を切ってブレーキを作動させ、かごを停止させる機能が必要である。
4. 頂部安全距離確保スイッチは、かごの上に乗って保守運転を行う保守員の挟まれを防止するスイッチである。

[№7]建築計画・建築構造に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 避難計画では、日常使用している経路で2方向避難できることが重要であるが、共同住宅では、火災発生源から離れたバルコニーを経由する避難の方が勝っている。
2. 建築物のセンターコア型は、コア部を2つに分離して階段室を設け、2方向避難の安全性を高めるコアの型である。
3. 制振構造のアクティブ制振は、層間や柱はり接合などに粘弾性体などを使った制振ダンパーを組込み、層間変位を小さくする方法である。
4. 構造計算において、暴風時を想定した短期の荷重・外力は、多雪区域の場合、長期荷重と積雪荷重、 風圧力を加えて算出する。

[№8]建築設備・防災設備に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 室内空気環境において、10~20μmより大きな粉じんは、人の肺内に沈積する危険性がある。
2. 防火区画に用いられる特定防火設備は、面積区画、異種用途区画、特別避難階段の付室等に設けられ、火災時の加熱と煙を相当時間遮断することが要求される。
3. 機械力を利用した排煙設備としては、排煙機で直接吸引する方式、煙が持つ浮力を利用して上部排煙口から煙を排出する方式の二つがある。
4. 空調機の外気取り入れから室内側への給気に至る内部機構は、空気濾過器、加湿器、冷温水コイル、送風機の順となる。

[№9]機械工学に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. ころがり軸受の寿命とは、正常な使用条件下で軸受を運転したとき、軌道輪あるいは転動体のいずれかに、ころがり疲れによるはく離が生じるまでの総回転数のことをいう。
2. 許容応力とは、材料の使用条件を考慮した上で安全と考えられる最大応力で、一般には材料の破壊強さを安全率で除して求める。
3. 伝達動力が同じ場合、伝達軸の回転数の高い方が、軸の直径を太くしなければならない。
4. 歯車やベルト車がついている伝動軸には、曲げモーメントとねじりモーメントが同時に作用する。

[№10] 直径30mm の軟鋼棒に50kNの引張荷重が作用している。軟鋼棒の破壊強さが360MPa のとき、安全率の値として、最も近いものは、次のうちどれか。
1. 3
2. 4
3. 5
4. 6

[№11]電気工学に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 三相の負荷の結線には、星形結線又は三角結線が用いられ、星形結線の場合、線電流は相電流に等しい。
2. 電磁継電器の接点が閉じるとき、その接点の電気回路構成によっては突入電流(過電流) が流れ、接点を溶着させることがある。
3. 交流モータの回転速度制御にはインバータが使用されるが、精密制御のためには、インバータの電圧と周波数の制御だけでなく、電圧位相の制御も必要である。
4. 電気回路でエネルギーの消費が行われるとき、その時間に対する割合を電力といい、単位としてワット時(Wh)、又はキロワット時(kWh)を用いる。

[№12]直径2.76mm (=断面積6.0 ㎟)、長さ20mの軟銅導体の円形断面電線がある。この電線の20℃における長さ方向の抵抗の値(Ω)として、最も近いものは、次のうちどれか。なお、軟銅導体の20℃における抵抗率は、1.72 (μΩ・㎝) とする。
1.  0.028
2.  0.057
3.  2.8
4.  5.7

[№13]昇降機に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 2:1ローピングでは、1:1ローピングに比べてロープの寿命が短く、ロープの長さが長くなる。
2. 次第ぎき非常止め装置が作動を始めてからかごが完全に停止するまでに走行すべき距離の最小値は、平均減速度を 0.35Gに抑える値であり、最大値は、平均減速度を1Gに抑える値である。
3. 非常止め装置を作動させるための調速機のロープキャッチによるガバナーロープの把握は、 非常止め装置作動機構の作動に必要な力の把握力を保つため、 ガバナーロープがすり抜けないようにくわえなければならない。
4. かご質量にオーバーバランス率を乗じた値と定格積載量の和が、釣合おもりの総質量となる。

[№14]昇降機に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. エレベーター操作方式の一つである群乗合自動式は、群管理方式と異なり、交通需要の変動に対して運転内容が変わらない。
2. タイダウン非常止め装置は、釣合いおもり等の飛び上がりを防止する目的から緩やかに作動する必要があり、 次第ぎき非常止め式とする。
3. 地震時管制運転装置は、地震時に利用者の安全を図るとともに、被害を拡大しないよう、感知器の地震検出によりかごを最寄階に停止させる。
4. トラクション式巻上機は、巻胴式に比べて所要動力が小さく、昇降行程の制限がないが、 ロープの滑りやロープ及び綱車の摩耗が起きやすい。

[№15]昇降機に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. ラックピニオン式のエレベーターは、ラック歯切り加工を施したレールに沿ってかごに設けたピニオンを回転させてかごを昇降させるものであり、広く乗用エレベーターに用いられる。
2. いす式階段昇降機のいす部は1人掛けとし、最大定員は1名、積載量は65 ㎏とする。
3. 地震対策として、釣合おもりのブロックは前後・左右・鉛直方向の3方向の地震動に対して、ブロックがおもり枠から脱落しない構造とする。
4. 綱車のアンダーカット溝は、丸溝とⅤ溝の中間的な特性を持った溝型で、形状的には、丸溝にロープによる摩耗が生じたときの形状をはじめから形成した溝型である。

[№16]昇降機に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. ドアインターロックスイッチで重要なことは、 ドアスイッチが入ったのちにドアロックがかかり、また、ドアロックが外れたのちにドアスイッチが切れる構造とすることである。
2. ストップバルブは、油圧パワーユニットから油圧ジャッキに至る圧力配管の途中に設ける手動弁である。
3. 揚程6m、勾配35 度のエスカレーターにおいては、速度を45m/min とすることはできない。
4. エレベーター用モーターの所要動力は、積載量、定格速度、オーバーバランス率、総合効率により算出する。

[№17] 昇降機の定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 大臣認定を取得している昇降機の定期検査は、 認定を受けた際の書面に記載されている検査の項目、事項、方法及び結果の判定基準を用いる。
2. エスカレーターの踏段とスカートガードのすき間の検査では、全長にわたり6㎜となっていることを確認する。
3. 油圧エレベーターのプランジャーの劣化の状況検査では、シリンダーパッキンから著しい油漏れがある場合は、全長を詳細に確認する。
4. 段差解消機の減速機の振動の状況検査では、異常な振動があるかどうかを触診及び聴診により確認する。

[№18] 昇降機の定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. かごが着脱する段差解消機の着脱機構のインターロックの状況検査で、当該機構の機械的ロックがかかった後、電気スイッチが入ったので、「要重点点検」とした。
2. 油入緩衝器の作動の状況検査で、全圧縮した後、復帰の確認ができたので、「指摘なし」とした。
3. 定格電圧400Vの三相誘導電動機の回路の絶縁の状況検査で、巻線相互間及び巻線と大地間の絶縁抵抗を測定したところ、すべて 0.4MΩ以上あったので、「指摘なし」とした。
4. かご側調速機の支点部の状況検査で、滑車の軸の給油が不十分であったので、「要重点点検」とした。

[№19]エレベーターの定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 非常用エレベーターの二次消防運転の速度の状況検査は、瞬間式回転速度計により測定し、速度が60m/min 以上であれば「指摘なし」 としてよい。
2. 戸開走行保護装置の設置及び作動の状況検査は、大臣認定を受ける際の書面に記載された方法で行う。
3. 「要重点点検」とは、次回の検査までに「要是正」に至るおそれが高い状態であることをいう。
4. 既存不適格を改善し現行法に適合するよう改修したものが、現行法の規定を満たさない状態となった場合は、既存不適格状態に戻るだけなので、「要是正」の判定は必要ない。

[№20]エレベーターの定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 油圧パワーユニットの圧力計の設置の状況検査で、常時設置しないことが確認申請書に明示されていなかったが、 検査時に圧力計の取付けが容易に行え、かつ、圧力測定も的確に行えたため、「指摘なし」とした。
2. 主索の素線切れの状況検査で、素線切れが平均的に分布している箇所と特定の部分に集中している箇所が混在していたので、特定の部分に集中している場合の方法で判定した。
3. チェーンスプロケット式段差解消機の鎖の摩耗の状況検査で、最も摩耗が進んだ部分の長さが、スプロケットにかからない部分の長さと比較して伸びが 2.0%であったので、「要是正」とした。
4. 間接式油圧エレベーターのプランジャーリミットスイッチの作動の位置の検査で、リミットスイッチより先にプランジャーストッパーが作動したので、「要是正」とした。

[№21]エスカレーターの定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 下部機械室の踏段反転装置の踏段鎖の張りの状況検査で、反転歯車が前後方向に大きく揺れ動いたので、「要是正」とした。
2. ランディングプレートの劣化状況の検査で、ランディングプレートと床面の継ぎ目に10mm を超える段差があったので、 「要是正」とした。
3. スカートガードの劣化の状況検査で、スカートガード継ぎ目部がめくれあがり、利用者の身体や衣服を傷つける程度の状況は、「著しい損傷又は腐食があること」に該当しない。
4. ハンドレールから仕切板までの距離の検査で、ハンドレールから進入防止用仕切板までの距離が40mm であったので、「要是正」とした。

[№22]遊戯施設に関する記述で、建築基準法上、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 客席部分の見やすい場所に、定員を表示することが定められている。
2. 動力が切れたり駆動装置が故障した場合、通常の運転方向と逆方向に運動するおそれのあるものは、乗物逆行防止装置を設置しなければならない。
3. 加速度領域1で横方向加速度3m/s2 (0.3G) 未満の遊戯施設において、客席部分の人が立って利用する客席部分には、床面からの高さが 1.0m以上の側壁等を設けなければならないと定められている。
4. 遊戯施設の釣合おもりは、地震その他の震動によって脱落するおそれがないことと定められている。

[№23] 遊戯施設に関する記述で、建築基準法上、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 安全柵の出入口には扉又は鎖等を設け、 運転中に人が容易に出入りできる構造としなければならない。
2. 確認申請を要する遊戯施設には種々の形態のものがあるが、硬貨により自動運転を行う電気用品安全法の適用を受ける遊具等は、確認申請を要しない。
3. 油圧装置を用いる遊戯施設では、運転中に異常圧が発生した場合に備え、定格圧力の2.25 倍を超えないようにするための安全弁を設け、施設の異常運動の防止や油圧系の機器類の保護をしなければならない。
4. 加速度領域1から3までの遊戯施設で、客席部分の床の高さが地盤面から3m以上のものは、身体保持装置B型の構造としなければならないと定められている。

[№24] 遊戯施設に関する記述で、建築基準法上、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. ガイドレールとガイドシュー等とが接する部分は、地震力によって生じると想定されるガイドレールのたわみよりも 10 ㎜以上長いものであることと定められている。
2. ロープガードは、滑車の索に面する部分の端部のうち、最も外側にあるものとの最短距離が索の直径の1/ 4以下であることと定められている。
3. 遊戯施設の構造方法に関する国土交通大臣の認定を取得できる対象部分として、「客席部分の乗客落下防止構造」は含まれていない。
4. 一の軌道上に3以上の客席部分が同時に走行する遊戯施設にあっては、追突を防止する装置を設けることと定められている。

[№25] 遊戯施設の定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.昇降機等検査員は、検査を行う際は安全第一の心構えが必要であり、作業服の袖やズボンの裾が巻き込まれないよ う に適切に処置をする。
2. 定期検査の受検と報告は、昇降機等検査員の義務として規定されている。
3. 定期検査で使用する器具・用具は、 JIS 規格又はこれと同等以上のもの若しくは製造者が仕様を決め検査員に供給するものを正しく使用する。
4. 製造者が定める基準値とは、仕様書、図書、取扱説明書等に記載されている数値を指し、製造者が定める基準値がある場合は、 この数値が判定基準となる。

[№26] 遊戯施設の定期検査に関する記述で、 最も不適当なものは、 次のうちどれか。
1. 子供汽車、モノレール、コースターなどの軌条を走行するものの客席部分を取付ける台車枠の劣化及び損傷の状況については、探傷試験により確認する。
2. 乗物を昇降させる遊戯施設で、昇降機と同様な非常止め装置がある場合は、過速スイッチとキャッチの作動の確認は、調速機を擬似的に作動させて検査する。
3. Vベルトを使用している伝動装置を検査する場合は、運転状態で触診にて検査を行う。
4. 密閉型減速機の潤滑油の検査は、油量と劣化状況を油面計等で確認するとともに、油を少量抜き取り、目視及び触診により確認する。

[№27 ] コースターの定期検査に関する記述で、製造者が基準値を定めていない場合、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 巻上用チェーンのスプロケットの歯の摩耗量を測定したところ、当初厚みが20mmであったものが18mm に摩耗していたので、「要重点点検」 とした。
2. 乗物の軸径30mm の回転しない主車輪軸ところがり軸受けの隙間を測定したところ、0.1mmであったので、「要是正」とした。
3. 爪ラチェット式の乗物逆行防止装置の固定側のラチェットの歯が1か所破損していたが、他のラチェット歯には腐食、破損がなかったので、「指摘なし」とした。
4. ブレーキ装置のブレーキライニングの厚みを測定したところ、当初厚みが 12mmであったものが7mm になっていたので、「要重点点検」とした。

[№28 ] 遊戯施設の定期検査に関する記述で、 製造者が基準値を定めていない場合、 最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 回転舞台と接する床とのすき間を測定したところ、最大のすき間が20mm、最大の段差が25mmであったので、「指摘なし」とした。
2. プールに設置されているコンクリート製滑走路の検査において、幅 0.5mm を超えるき裂が見られたが、滑走路表面の塗膜の剥離がなかったので、「要重点点検」とした。
3. 軸受け装置の検査を行ったところ、給油は適切に行われていたが、運転状態で異常な発熱があったため、「要是正」とした。
4. アンカーボルト及び柱脚部の錆、腐食防止用の化粧根巻きコンクリートに、幅0.5mm を超えるひび割れがあったので、「要是正」とした。

[№29] 「昇降機の適切な維持管理に関する指針」に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 所有者は、保守点検業者の選定に当たって、価格のみによって決定するのではなく、専門技術者の能力、同型又は類似の昇降機の業務実績などの業務遂行能力等を総合的に評価するものとする。
2. 保守点検業者は、所有者から昇降機の維持管理に関する助言を求められた場合その他必要に応じて、所有者に対して適切な提案又は助言を行うものとする。
3. 所有者は、業務を委託した保守点検業者が昇降機の保守・点検を適切に遂行できるよう、対象となる昇降機に係わる保守・点検に関する過去の作業報告書等を保守点検業者に閲覧させ、又は貸与するものとする。
4. 昇降機に不具合が発生した時の対応として、所有者が自ら保守を行う場合にのみ、不具合に関する作業記録の作成が省略できるとされている。

[№30] 「遊戯施設の維持保全計画書の作成手引き」に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 維持保全計画書に記述すべき事項には、事故、リコール情報等に関する事項がある。
2. 遊戯施設の機種、設置環境等により固有の維持保全を要する事項など、維持保全上必要な事項は、維持保全計画書に記載する必要がある。
3. 遊戯施設の仕様、図面及び構造強度計算書は、維持保全計画上、常備する必要がある。
4. 満 20歳以上の者でなければ、遊戯施設の運転者としての選任はできない。

(R2)

昇降機等検査員試験の過去問と重要項目 02

[№1]建築基準法令に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 建築基準法は、個々の建築物の安全などの基準を定めた単体規定、都市における建築物相互のあり方を定めた集団規定、 及びこれらの建築基準の運用のための制度規定で構成されている。
2. 昇降機の工事施工者は、工事着手前に建築主事又は指定確認検査機関へ昇降機の確認を申請し、確認済証の交付を受けなければならない。
3. 建築基準法が定めている技術的な基準は、建築物を建築する際だけでなく、使用開始後においても守られていなければならない規定である。
4. 建築基準法施行令で指定された遊戯施設は、確認申請手続き、工事完了検査、定期検査報告の規定が適用される。

[№2] 定期検査制度に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 昇降機の定期検査は、建築設備等検査員資格者証の交付を受けた昇降機等検査員が行うことができ、一級建築士は定期検査を行うことはできない。
2. 建築基準法施行規則には、定期検査報告書に添付して報告する書類として定期検査報告概要書及び検査結果表を定めており、特定行政庁が添付を要する書類を定めることはできない。
3. 昇降機等検査員資格者証の交付を受けた者は、防火設備の定期検査を行うことができる。
4. 昇降機等検査員が死亡したときは、戸籍法による届出義務者が、昇降機等検査員資格者証を遅滞なく国土交通大臣に返納しなければならない。

[№3] 段差解消機に関する記述の〔 〕に入る数値の組み合わせで、建築基準法上、最も適当なものは、次のうちどれか。
段差解消機の法定積載荷重は、住戸内に設置されるものを除き、籠の床面積が2㎡以下のものは〔 ア 〕N、2㎡を超え2.25 ㎡以下のものは〔 イ 〕Nとすることが規定されている。また、籠内の標識に明示する最大定員は、法定積載荷重をもとに一人当たりの体重を〔 ウ 〕kg、車いすの重さを〔 エ 〕kg として計算することが規定されている。
  〔 ア 〕 〔 イ 〕 〔 ウ 〕 〔 エ 〕
1. 1,300   2,400   60    90
2. 1,300   1,800   65    110
3. 1,800   2,400   60    90
4. 1,800   2,400   65    110

[№4] 昇降機に関する記述で、建築基準法上、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 車いす使用者を搬送できる車いす使用者用エスカレーターは、特殊な構造又は使用形態のエスカレーターとして国土交通大臣が構造方法を定めている。
2. 機械室を有しないエレベーターは、特殊な構造又は使用形態のエレベーターとして国土交通大臣が構造方法を定めている。
3. 型式適合認定は、 建築物の部分が当該部分の技術基準に関する一連の規定に適合することについて行われる認定である。
4. エレベーターの主要な支持部分の安全性の検証については、エレベーター強度検証法で確認することの他、 国土交通大臣の認定を受ける方法がある。

[№5] エレベーターの安全装置に関する記述で、 建築基準法上、 最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 地震時等管制運転装置の規定は、昇降行程が7m以下の乗用エレベーターにも適用される。
2. 非常の場合にかご内から外部へ連絡する装置は、停電の場合でも作動するものでなければならない。
3. かご上昇時に戸開走行を検知した場合には、所定の挟まれ防止クリアランス及び転落防止クリアランスを確保して、かごを安全に制止しなければならない。
4. 定格速度45m/min のロープ式エレベーターの非常止め装置は、68m/min 以下でかごの降下を自動的に制止するように作動しなければならない。

[№6] 昇降機の制動装置に関する記述で、建築基準法上、最も不適当なものは、次のう
ちどれか。

1. かごの定格速度が60m/min を超えるロープ式エレベ―ターの緩衝器は、油入緩衝器としなければならない。
2. 直接式油圧エレベーターにもロープ式エレベーターの緩衝器の規定が適用されるので、緩衝器の設置が必要である。
3. ロープ式エレベーターのばね緩衝器のストロークは、かごの定格速度が45m/minの場合に3.8 ㎝以上とすることが規定されている。
4. かごの定格速度が45m/min 以下の間接式油圧エレベーターに設ける非常止め装置は、 主索が緩んだ時に作動する早ぎき非常止め装置とすることができる。

[№7]建築計画、建築構造に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. フラッシュオーバーは火災によって充満した可燃性ガスが爆発的に燃え広がる現象で、フラッシュオーバーが起こるまでの時間が長くなるよう配慮することは、避難計画上重要である。
2. 許容応力による構造設計では、部材に生じる応力が許容応力より小さくなるよう設計する。
3. 新耐震設計法における地域係数は、それぞれの地域で起こると予想される地震動の強さと頻度を考慮したもので、地域によりその値は異なる。
4. エレベーターのコンベンショナル方式は、中間階にスカイロビーを設け、その階まで大型の高速エレベーターで乗客を輸送後、別のエレベーターに乗り換えて目的階に達する方式である。

[№8]建築設備に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 建築物衛生法の室内環境基準では、CO含有率は 1,000ppm 以下と規定されている。
2. 幹線の電気方式の三相4線式は、240V、415Vの2種類の電圧が供給可能である。
3. 明るさを表現する照度(lx) は、光源の光度と距離により求められるが、現代の事務所では500lx 程度が基準とされている。
4. 空調方式のユニット方式は、空調機を目的室以外の機械室に設置し、ダクトを経由して調整された空気を目的室に供給する方式である。

[№9]機械工学に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 長い間にわたって材料が繰り返し荷重を受けると、静荷重より小さい荷重で破壊する疲労破断が起こることがある。
2. バックラッシとは、一対の歯車同士がかみ合っている際のピッチ面上における隙間のことで、円滑な回転をするために必要なものである。
3. 細長比は、柱の曲がりやすさを表す値で、この値が小さいほど座屈しやすくなる。
4. 非破壊検査とは、超音波などを用いて機械部品や構造物を破壊せずに内外の欠陥を見つけ、要求された性能を満足するか否かを調べる方法である。

[№10] 鋼製で直径50 ㎜の中実軸が回転数 180min-1 で回転している。軸に発生するねじり応力が 40MPa のとき、軸が伝達する動力(kW)の値として、最も近いものは、次のうちどれか。ただし、π=3.14 とする。
1.  16.5
2.  17.5
3.  18.5
4.  19.5

[№11]図の回路でRとLに定常電流が流れている(スイッチS1は閉状態、スイッチSは開状態)。この状態からS1を開き、同時にSを閉じた場合を考える。Sを閉じると、電流 i は定常電流Iから次第に減少して零に近づいていく。この時、電流 i が定常電流Iから、その37%まで減衰する時間(s)として、最も近いものは、次のうちどれか。
1.  1
2.  0.1
3.  0.01
4.  0.001

[№12]電気工学に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 昇降機の駆動には、主に同期モータ(SM)や誘導モータ(IM)が利用される。
2. 絶縁抵抗は、電流が流れる電路における電路相互間、及び電路と大地との間の絶縁性を示すもので、単位として k Ωを用いるのが一般的である。
3. 近接スイッチは、エレベーターのかごの位置検出などに使われ、磁界変化、電界変化、光変化などを利用する方式がある。
4. 三相交流は、3つの正弦波交流がそれぞれ 120°の位相差をもつ。

[№13]昇降機に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. エレベーターの耐震クラスは、一般の建築物施設ではS14 とし、官公庁関連施設や病院等の重要性の高い建築物ではA14 とすることが望ましいとされている。
2. 主索に多く使われるシール形ロープの構成記号8×S(19) における「8」の意味は、より(ストランド)の数を表す。
3. ドアインターロックスイッチにおいては、ドアロックが確実にかかったのちにドアスイッチが入り、また、ドアスイッチが切れたのちにドアロックが外れる構造としなければならない。
4. ロープ式エレベ-ターの機械室は、保守点検に必要なスペースがあれば、昇降路の水平投影面積の2倍をとらなくてよい。

[№14]昇降機に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 極めて稀に発生する地震に対しても、 エレベーター昇降案内機器の機能を保証しなければならない。
2. エスカレーターの耐震措置は、 地震時に建築物の層間変形が生じても建築物のはり等の支持材からトラスが外れないこと、又はトラスが外れても落下させないことである。
3. 油圧エレベーターの油圧配管は、フロア間にまたがって取り付けられる場合、建物の層間変形角として1/200 を考慮する必要がある。
4. 既設のエレベ-ターにおいても、利用者の安全と機能の維持を図るために、「昇降機耐震設計・施工指針」に準じた耐震改修をすることが法令で義務付けられている。

[№15]昇降機に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 戸開走行保護装置(UCMP)は、平成21年8月以前のエレベーターにも設置が義務付けられている。
2. タイダウン非常止め装置は、非常止め作動時や緩衝器への衝突時における、かご又は釣合おもりの飛び上がりを防止する目的から即時に作動する必要があり、次第ぎき非常止め式が採用される。
3. VVVF 制御によるエレベーターでは、インバータやコンバータの制御に複雑な演算が必要なため、高性能マイクロプロセッサが用いられている。
4. VVVF 制御において三相の交流は、インバータで一旦直流に変換され、コンバータで再び可変電圧、 可変周波数の三相交流に変換されて電動機に給電される。

[№16]昇降機に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 火災時管制運転装置は、火災発生時、かごをいち早く避難階に直行させ、かご内利用者の安全を図るとともに、以後の運転を休止させることであるが、法的な設置義務はない。
2. 鉛直型段差解消機は、車いすに座ったまま使用するエレベーターで、同一階に床の高さが異なる部分がある場合において、 当該部分に設けるのであれば、昇降行程に制限はない。
3. エスカレーターの勾配は標準的には 30 度以下であるが、揚程 10mまでであれば、一定の条件のもとで35 度まで認められる。
4. 動く歩道は、勾配が8度を超えるものにあっては定格速度を45m/min 以下にしなければならないが、勾配が8度以下であれば定格速度は60m/min まで許容される。

[№17] 昇降機の定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. これまで既存不適格であったものを改善して現行法に適合した状態になったものが、何らかの原因で現行法の規定を満たさない状態となった場合は、「要是正」とする必要がある。
2. 定期検査実務上の遵守事項において、定期検査で使用する器具は、JIS 規格又はこれと同等以上のもの若しくは当該保守会社が定めた仕様に適合するものを正しく使用することが必要である。
3. 小荷物専用昇降機の出し入れ口のドアスイッチの作動の状況検査で、戸が全閉位置からすき間35 ㎜の状態でかごが走行したので、「要是正」とした。
4. 非常用エレベーターのかご呼び戻し装置の作動の状況検査で、乗り場及び中央管理室のかご呼び戻し装置を操作したところ、かご呼び、乗り場呼び、かご内の非常停止スイッチの機能を無効にして所定の階に戻り、戸開状態で待機したので、「指摘なし」とした。

[№18] ロープ式エレベーターの定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 電動機主回路用接触器の主接点の状況検査で、製造者が指定する交換基準として「著しい摩耗がある場合は交換すること」と定められていたが、接触器は接点の状態確認が困難な構造であったので確認せず、「指摘なし」とした。
2. 電気制動式のエレベーターのブレーキの作動時の状況検査で、かごが減速途中の停止速度に達する以前にパッドとドラムがしゅう動していたので、「要是正」とした。
3. 主索の錆及び錆びた摩耗粉の状況検査で、錆びた摩耗粉により谷部が赤錆色に見える箇所があり、その箇所の直径が綱車にかからない部分の直径の96%であったので、「要重点点検」とした。
4. 地震時等管制運転装置の作動の状況検査で、最寄りの出入口の戸のある着床位置に自動着床したが、戸開ボタンが有効でなかったので、「要是正」とした。

[№19]昇降機の定期検査に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. エレベーターの外部への連絡装置の設置及び作動の状況検査で、外部連絡装置が管理人の住戸内に設置されていたので、「指摘なし」とした。
2. 次第ぎき非常止め装置の作動後、かご床の水平度を測定したところ、1/25 であったので、「指摘なし」とした。
3. いす式階段昇降機のいす操作盤のボタンの作動の状況検査で、押しボタンから手を離してもいすは停止しなかったが、上階及び下階においてリミットスイッチにより正常に停止したので、「指摘なし」とした。
4. 共同住宅に設けられたエレベーターのかごの構造及び設置の状況検査で、かごの奥にトランクが設置されており、その扉を開けようとしたところ、専用の鍵を用いずに容易に開いたので、「要是正」とした。

[№20] 油圧エレベーターの定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 油圧パワーユニットの圧力計の作動の状況検査で、かごの上昇運転を行った際、圧力計の指示値が一定で変化しなかったが、パワーユニットの銘板に示された常用圧力の値に近い値を示していたので、「指摘なし」とした。
2. 高圧ゴムホースの変形の状況検査で、 ストップバルブが閉じている状態でかごを上昇させ、常用圧力以上の作動圧にて 60 秒保持した後に目視確認したところ、高圧ゴムホースの本体と両端の継手金具に異常な変形がなかったので、「指摘なし」とした。
3. 直接式油圧エレベーターで大半が地中に埋設されているシリンダーの劣化の状況検査で、シリンダーの表面に著しい腐食が見られたので、「要是正」とした。
4. 上昇定格速度が 30m/min の間接式油圧エレベーターのかごの頂部すき間の状況検査で、上昇運転中にプランジャーストッパーで停止させ、頂部すき間を測定したところ、5㎝であったので、「指摘なし」とした。

[№21]エスカレーターの定期検査に関する記述で、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. スプロケットと駆動鎖とのかみ合いの状況検査で、スプロケットの一部の歯の先端が欠け、ほかの歯の先端部には金属光沢も見られたが、かみ合い状況は正常であったので、「指摘なし」とした。
2. くし板の欠損の状況検査で、スカートパネルに隣接のくし板において歯の1本が欠損していたが、その位置は通常人の靴が触れない位置であったので、「要重点点検」 とした。
3. 定格速度 30m/min のエスカレーターのブレーキ停止距離の状況検査で、無積載上昇時に非常ボタンを押して停止距離を測定したところ、0.4mであったので、「指摘なし」 とした。
4. 踏段の踏面とライザー面の劣化の状況検査で、踏段損傷により踏段相互の隙間が5㎜を超えていたが、局所的であったので、「要重点点検」とした。

[№22]遊戯施設に関する記述で、建築基準法上、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 主索は、法令に基づき指定された JIS に適合するもの、又は国土交通大臣の認定を受けたものとすること。
2. 建物の屋上に設置される遊戯施設の場合、 その最高点が地上60mを超えていても、屋上階等の接地面からの高さが60mを超えていなければ60m超の遊戯施設とはみなされず、構造計算の大臣認定の取得は不要である。
3. 高さ20mを超える建築物には、原則として避雷設備(避雷針)を設ける必要があると定められているが、遊戯施設においては準用されない。
4. 走行する遊戯施設には、通常の運転において、客席部分が定常走行速度を超えないように速度を検知して自動的に作動する制動装置を設けなければならない。

[№23]遊戯施設に関する記述で、建築基準法上、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 構造計算における風圧力は、長期荷重すなわち通常運転時において、風速毎秒 35mの時の風圧力を使用することが定められている。
2. 滑車を使用して客席部分を吊る構造のものは、地震その他の震動により、索が滑車から外れない構造とすること。
3. 客席部分に生ずる横方向の加速度が 5m/s2(0.5G)以上 12m/s2(1.2G)未満の遊戯施設は、身体保持装置A型を設け、更に横滑り防止対策をしなければならない。
4. 遊戯施設の非常止め装置は、必ず国土交通大臣の認定を受けたものでなければならない。

[№24] 遊戯施設に関する記述で、建築基準法上、最も適当なものは、次のうちどれか。
1. 客席は、運転中自動的に扉が開かない構造であり、かつ、故障時、非常時に停止した場合でも、運転者、運転補助者が意図せずに扉が開くことがないこと。
2. ウォータースライドなど水を流した水路を人が直接滑走する遊戯施設の構造計算に用いる割増係数は、1.1 と定められている。
3. 地盤面からの高さ2m以上のプラットホームには、その外周に高さ 100㎝以上の安全柵を設けなければならない。
4. 非常止め装置は、駆動装置が故障した場合にのみ自動的に作動し、停電時には作動しなくてもよい。

[№25] 遊戯施設の定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、製造者が定める基準値はないものとする。
1. 伝動装置で使用しているローラーチェーンの伸びを測定したところ、10リンクの当初長さが250 ㎜であったものが 254㎜となっていたので、「要是正」とした。
2. 制動装置のブレーキライニングの厚みを測定したところ、当初厚みが 20㎜であったものが 13㎜となっていたので、「指摘なし」とした。
3. 電気設備の検査において、駆動装置の 37kW、440Vのモーターの絶縁抵抗を500Vメガーにて測定したところ、絶縁抵抗が 0.3MΩであったので、「要是正」とした。
4. 構造物の支柱と基礎をアンカーボルトで締結しているベースプレートに腐食が見られたため、腐食部分を取り除き厚みを測定したところ、当初厚みが 20㎜であったものが 17㎜となっていたので、「要重点点検」とした。

[№26]急流すべりの定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、製造者が定める基準値はないものとする。
1. ベルトコンベア巻上装置の巻上用ベルトを目視検査したところ、ベルト接合部に剥離が認められたので、「要是正」とした。
2. 水路の鋼板の摩耗の状況検査において、腐食は認められなかったが、当初厚みが 4.5㎜の鋼板が 4㎜に摩耗していたので、「要是正」とした。
3. 水路脇に設置されていた点検歩廊の手すりの一部に著しい腐食があったが、歩廊の床は腐食もなく強固に取り付けられていたので、「要重点点検」とした。
4. 車輪軸に振動を加える検査方法で車輪軸が振動する状態を認めたため、車輪軸とすべり軸受けとの隙間を測定したところ、当初の軸径 20㎜に対して隙間が 0.095㎜となっていたので、「要重点点検」とした。

[№27] コースターの定期検査に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。ただし、製造者が定める基準値はないものとする。
1. 定常走行速度30km/h で走行する子供用コースターの台車枠について、2年前の分解検査時の探傷検査記録により「異常なし」が確認でき、かつ、目視でも異常が認められなかったため、「指摘なし」とした。
2. 直径 300㎜で、厚み 20㎜のウレタンライニングがされた車輪の直径を測定したところ、直径が 296㎜となっていたので、「要是正」とした。
3. シートベルトと安全棒が併用されているコースターで、安全棒のロックは正常に動作していたが、シートベルトが破損していたので、「要是正」とした。
4. 車両に取り付けられているブレーキの制動板の残存厚みを測定したところ、当初の厚みが 12㎜であったものが 10㎜になっていたので、「要重点点検」とした。

[№28] コースターの巻上用チェーンの伸びの状況検査に関する記述の〔 〕に入る数の値の組み合わせで、最も適当なものは、次のうちどれか。
巻上用チェーンの伸びの測定に当たっては〔 ア 〕リンク以上の長さを測定し、製造者が基準値を指定していない場合は、当初チェーンの取り付け長さの〔 イ 〕%を超えていれば「要是正」となる。又は、リンク板の厚さ及び幅の摩耗が当初厚さ及び幅の〔 ウ 〕%を超えていれば「要是正」となる。
  〔 ア 〕 〔 イ 〕 〔 ウ 〕
1.  2    101.5    5
2.  2    101     5
3.  4    101.5   10
4.  4    101    10

[№29]遊戯施設の維持運行管理に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 遊戯施設の安全管理は、適切な点検・検査、消耗部品の計画的な交換、故障・不具合等に対する適切な対策が不可欠である。
2. 運行管理者は、始業点検及び試運転の結果、異常のないことを確認した後でなければ、運行開始の指示をしてはならない旨を運行管理規程に定めるとされている。
3. 「遊戯施設の維持及び運行の管理に関する規準」が、「遊戯施設の維持保全計画書の作成手引き」及び「運行管理規程の作成手引き」として分離・再構成されたのは、維持保全業務及び運行管理業務の両面について充実が必要と判断されたからである。
4. 運行管理規程に定める標準的事項には、運行管理者、運転者の責任及び運転稼働率の向上方法、利用者に対する注意事項の掲示などがある。

[№30] 「昇降機の適切な維持管理に関する指針」 に関する記述で、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1. 所有者は、保守点検契約に付随する仕様書として、点検の項目又は頻度、部品の修理又は交換の範囲、緊急時対応等に関する技術的細目が規定されていることを確認することとしている。
2. 所有者は、保守点検業者に事故・災害に関する作業報告書を提出させるものとしている。
3. 所有者は、人身事故が発生した場合は、応急手当その他必要な措置を速やかに講じると共に、消防及び警察に連絡をするものとしている。
4. 所有者は、過去の作業報告書等や定期検査報告書等の写しその他保守点検業者が保守・点検を行うために必要な文書等を、2年間保管することとしている。

(R1)

昇降機等検査員試験は講義をきちんと受講すれば合格できるレベル

昇降機等検査員試験を受験できる(昇降機等検査員講習受講)資格は、大学や高校や中学で機械工学か電気工学を履修し、卒業後に昇降機や遊戯施設で学歴に応じた期間、実務を経験すれば受験することができます。あるいは、昇降機や遊戯施設の実務を11年以上経験しても受験が可能です。
昇降機等検査員試験の合格率は、ここ5年の平均で70%以上あり、難易度はかなり低いと言って良いでしょう。受講方法は会場で3日間講義を受け、最終日に修了試験に合格すれば、昇降機等検査員資格が得られますが、最近は、WEB講習も可能となっていて、自宅で20日間程度WEB上で講習を受け、最終日に会場に出向き修了試験を受けることで、資格を得ることもできるようになっています。

昇降機等検査員講習が、WEB講習であると、視聴期間中は繰り返し視聴が可能なため、分かり難いとこを再度確認することができ、有利かもしれません。ただし、集中力という点では、会場で3日間缶詰めになって受講した方が効率的という受験者もいて、個人のペースで受験すれば良いでしょう。ただし、会場での講義も録画の視聴による講義となるため、講師に対しての質疑応答はなさそうです。また、講習会の開催も年1回です。
昇降機等検査員講習の時間は22.5時間で、最終日の修了試験を含め4日間の講習です。講習の内容は、11項目に分かれ、昇降機などの検査制度と建築基準法に4.5時間、建築学に2時間、機械工学と電気工学に4時間、昇降機と遊戯施設の概論・検査標準・建築基準法に7.5時間、昇降機と遊戯施設のの検査標準と維持保全に2.5時間、異常の講義で20.5時間です。最後の修了試験は2時間、問題数は30問で、合格には20問以上(67%以上)の正解が必要です。

昇降機等検査員試験の勉強法は、過去問の繰り返し勉強が一番効率的です。昇降機と遊戯施設という分野しか問題にされないことから、過去問で確実に覚え込み、関連する事項は参考書で調べて不明箇所をなくす努力が必要でしょう。ただし、過去問題集は、日本建築設備・昇降機センターでは、その年の出題問題を公表していますが、問題集を出版しておらず手に入りません。web上に過去問を公開しているサイトがあるため、参考にしてはどうでしょうか。(https://shikakusha.com/29/004/)


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