PFI方式 01/その他の管理技術力の解答例


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RCCM試験の過去問、出題予想と解答例/問題1・2・3・4-1・4-2の全問に対応

RCCM試験/その他の管理技術力の解答例の一覧ページです。

PFI方式 01/その他の管理技術力の解答例

問い
 PFI方式について、以下の観点から述べなさい。
① PFI方式の概要と、それが求められる背景について述べなさい。
② PFI方式を導入し、進めていく上での、今後の課題について述べなさい。

解答例
1.PFIの基本理念及び概念
 PFI法及びPFI基本方針等による、PFIの基本理念や基本概念は以下のとおりである。
(1) PFI法の目的
 民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用した公共施設等の建設、維持管理及び運営(これらに関する企画を含む。)の促進を図るための措置を講ずること等により、効率的かつ効果的に社会資本を整備し、もって国民経済の健全な発展に寄与することが目的である。(PFI法第1条)
(2) PFIの対象となる公共施設
 PFI法第1条の「公共施設等」とは、次に掲げる各施設である。(PFI法第2条)
① 公共施設は、道路、鉄道、港湾、空港、河川、公園、水道、下水道、工業用水道等。
② 公用施設は、庁舎、宿舎等。
③ 公益的施設は、公営住宅、教育文化施設、廃棄物処理施設、医療施設、社会福祉施設、更生保護施設、駐車場、地下街等。
④ その他施設は、情報通信施設、熱供給施設、新エネルギー施設、リサイクル施設(廃棄物処理施設を除く)、観光施設、研究施設。
⑤ 上記に準ずる施設として政令に定めるもの。
(3) PFIの基本理念
 PFIの基本理念は以下のように定義されている。(PFI法第3条)
① 公共施設等の整備等に関する事業は、国及び地方公共団体と民間事業者との適切な役割分担並びに財政資金の効率的使用の観点を踏まえつつ、当該事業により生ずる収益等をもってこれに要する費用を支弁することが可能である等の理由により民間事業者に行わせることが適切なものについては、できる限りその実施を民間事業者にゆだねるものとする。
② 国及び地方公共団体と民間事業者との責任分担の明確化を図りつつ、収益性を確保するとともに、国等の民間事業者への関与を必要最小限のものとすることにより民間事業者の有する技術及び経営資源、その創意工夫等が十分に発揮され、低廉かつ良好なサービスが国民に対して提供されることを旨として行わなければならない。(4) PFI事業実施に係る原則
 PFIの基本理念や期待される成果を実現するため、PFI事業は次のような5つの原則と3つの主義の下で実施する必要があります。(PFI基本方針)
① 5つの原則
ア.公共性の原則:住民ニーズの高い公共性のある事業であること。
イ.民間経営資源活用原則:民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用すること。
ウ.効率性原則:民間事業者の自主性と創意工夫を尊重することにより、効率的かつ効果的に事業を実施すること。
エ.公平性原則:特定事業(PFIで実施する方針が決定された事業)の選定や民間事業者の選定において公平性が担保されること。
オ.透明性の原則:特定事業の発案から事業の終了に至る全過程を通じて透明性が確保されること。
② 3つの主義
ア.客観主義:事業の各段階での評価決定について客観性があること。
イ.契約主義:公共施設等の管理者等と選定事業者との間の合意については、明文により、当事者の役割及び責任分担等の契約内容を明確にすること。
ウ.独立主義:事業を担う企業体の法人格上の独立性が確保されること。また、複数の事業を実施している企業体がPFI事業者となった場合は、PFI事業に係る経理をその他の部門の経理と区別して管理すること。

2.PFIの概要
我が国の社会経済状況は今なお停滞しており、市税収入の鈍化や行政需要の量的拡大などに伴い、今後も厳しい財政状況が予測されるため、質の高い豊かな生活を実現するためには、これまでの様な行財政改革にとどまらず、民間の力を引き出し、官民それぞれの能力を活かした役割分担による補完・協調的なパートナーシップのもとに、効率的な資源配分に努める方策が必要となってきている。
 PFI手法は、公共政策の効率性、有効性、経済性を追求する新たな手法として、英国をはじめ諸外国で活用されてきており、現下の社会経済状況を踏まえた最小費用による最大効果を発揮する手法として有効な手法である。
 国においては、PFI手法に関して、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(平成11年7月30日成立9月24日施行法律第117号)」や「民間資金等の活用による公共施設等の整備等に関する事業の実施に関する基本方針(平成12年3月13日総理府告示第11号)」が策定されている。

3.PFI導入の課題
 自治体では、これまでPFI手法導入に向けての調査研究を行うとともに、PFI事業として実施しており、これまでの調査や経験を踏まえ、PFI事業を推進する上で必要となるPFI導入に関する「基本的な考え方」や「標準的な手続事項や留意点」などについて体系的なとりまとめが必要になっている。

 PFI市場の活性化を図るとともに、PFI事業を迅速・適切に実施するため、PFI事業に関わる民間事業者向けに、PFI事業としてメリットの可能性がある事業の有効性に関する検討を通して、「最適な事業手法の決定」や「官民協力による最良の事業実施」を行っていく必要がある。
                             - 以 上 -

出願書類の配布期間は1ヶ月程度で、例年6月中旬~7月中旬です。出願書類の形式は例年同じですが、過去年度の出願書類は使用することができないので、受験する場合は、その年度の出願書類を取寄せましょう。受験料の支払いは、クレジットカード又はコンビニエンスストア払いで行います。

RCCMの試験の出題科目は以下になります。
1.業務経験論文 2.一般知識 3.管理技術力論文 4-1.基礎技術 4-2.専門技術
問題内容は少し異なりますが、技術士第二次試験のレベルと記述量を少し落としたような感じになります。また、問題の多くが過去問題から出題される傾向があるので、テキスト、解答例を有効に使い効率のいい学習で合格を目指してください。
試験後の合格発表後に合否通知書が手元に郵送されます。もし不合格であった場合は、合格点に届かなかった問題箇所が記載されるため、次回はその部分を充填点的に対策していきましょう。また、合否通知書は不合格のものであっても、次回受験時の卒業証明書の代わりとして使用できるので、捨てないようにしましょう。

問題4-1では測量、力学、水理学、数学、IT関連問題、土木関連工学の基礎科目等、建設コンサルタント業務の必要基礎知識についての問題が出題されます。理系の大学を卒業していない方はとっかりにくいこともあるかと思います。そんな方々のために各問題の出題分析と重要項目集の支援ツールをご用意していますので、ご利用ください。

PFI方式 02/その他の管理技術力の解答例

問い
 PFI(「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」に基づく事業方式)について、以下の観点から述べなさい。
① PFIについて、従来の公共事業方式との違い、民営化との違いについて述べなさい。
② PFI導入により、期待される効果について述べなさい。

解答例
1.PFI方式と従来方式の違い
(1) 第三セクター方式との違い
 三セクは、行政と民間が共同出資した事業体が事業を実施することで、公益的な事業に民間の経営手法を取り入れて効率的な事業運営を行おうとするものである。
 他方、PFIは行政と民間の協働を前提とするが、民間の資金や経営ノウハウを活用し、契約に基づいて建設、資金調達、維持管理の一連の行為を民間に委ねるものである。(ただし、例外的に維持管理のみのものも考えられる)
 三セクが経営悪化に陥ったのは、一般的に次のようなことが原因といわれている。
○ 自治体を担保にした信用膨張(自治体を担保にした金融機関の甘い融資等)
○ 経営責任の曖昧さ(官民もたれ合いで、責任体制が不明確等)
○ 施設の経営に対する意識が希薄(施設建設を重視、運営は二の次的な感覚等)
○ 公的支援を受けていることによる制約(出資を受けている分、経営の自由度が低い等)
○ 当初の採算見積の甘さ(バブル期の右肩上がりの採算見込み等)
○ 経営のチェック機構がない(工事受注等のための出資者が多く経営に無関心、情報開示少ない等)
 PFIは上記の反省の上に立って、以下の面が期待されている。
○ プロジェクトの採算性の十分な評価
○ 市場メカニズムに基づく資金調達
○ 官民の責任分担の明確化
○ 利害関係者に対する積極的な情報開示
 また、PFI事業者が国又は地方公共団体の出資又は拠出に係る法人である場合には、責任が不明確にならないよう特に留意して、事業計画又は協定において公共施設等の管理者との責任分担が明記されなければならないとしている。(法第10条2項)
(2) 公設民営との違い
 公設民営方式という言葉は多義的に使われるが、主として以下のものがある。
1.PFI制度を活用した公設民営型ケアハウスの整備
 PFI法に基づく選定を受けた事業者が公設民営型ケアハウスの運営を行う場合に、新たにその施設整備費について、国庫補助の対象とされた。
2.保育所の運営
 公有施設を用いて民間がサービスを提供する公設民営方式促進のため、公立保育所の運営委託先制限を撤廃
3.大学の整備
 長岡造形大学は、長岡市が新潟県の支援を得て設立し、開学後は学校法人による私立大学として弾力的な運営と特色ある大学づくりをめざす公設民営方式をとっている。
 一般的に公設民営においては、施設の整備費用は行政が負担し、運営は民間で担うことになる。
 一方、PFIも様々な方式があるが、一般的には、施設整備、資金調達、運営等を一括して民間で担い、行政はこのサービスを購入する、あるいは、独立採算で運営することを認めるものである。
 したがって、公設民営がPFIのBTO方式の一部ということになる。

2.PFIの効果
(1) 低廉かつ良質な公共サービスの提供
 PFI事業では、民間事業者の経営上のノウハウや技術的能力を活用することができる。また、事業全体のリスク管理が効率的に行われることや、設計・建設・維持管理・運営の全部又は一部を一体的に扱うこと等により、事業期間全体を通じてのコスト(ライフサイクルコスト)の削減が期待できる。これらにより、コストの削減と質の高い公共サービスの提供が期待される。
(2) 新たな官民パートナーシップの形成
 従来、国や地方公共団体等が行ってきた事業を民間事業者が行うようになるため、官民の適切な役割分担に基づく新たな官民パートナーシップが形成されていくことが期待される。
(3) 柔軟性のある財政運営の確立
 民間事業者の資金調達能力の活用により、公共部門の支出の平準化が期待でき、将来発生するリスクを一部民間に移転することで、従来、あいまいで不確実性が高かった将来支出を明確化かつ低減化することが可能となり、柔軟性のある財政運営の確立に寄与する。
(4) 説明責任の向上
 各手続過程の中で、情報公開、質疑・応答及び意見募集などに積極的に対応することで説明責任の向上に寄与する。
(5) 民間の事業機会の創出及び経済の活性化
 従来、国や地方公共団体等が行ってきた事業を民間事業者にゆだねることから、民間に対して新たな事業機会をもたらす。また、他の収益事業と組み合わせることによっても、新たな事業機会を生み出すこととなる。
 PFI事業のための資金調達方法として、プロジェクトファイナンス等の新たな手法を取り入れることで、金融環境が整備されるとともに、新しい金融市場の創出につながることも予想される。
 このようにして、新規産業を創出し、経済構造改革を推進する効果が期待される。
                             - 以 上 -

論文記述ではRCCMとしてふさわしいレベルの内容や規模の論文が求められます。ただし、高度な内容のことを記述しようとして、専門用語を使用しすぎると分かりにくい解答文章となってしまう可能性が高いため、使用は必要最小限にとどめましょう。
問題2の試験では一般知識についての問題が出題されます。管理問題に関する出題が6割程度、インフラに関する出題が4割程度出題されます。インフラに関する出題の国土交通白書からの出題は、新規の問題が出題されることも多く、国土交通白書の内容を完璧に把握していないと得点を稼ぎづらいものとなっています。そのため、過去問から対策を立てやすい管理問題で得点を稼げるよう学習をまず行いましょう。
国土交通白書は、国土交通省の施策全般に関する年次報告をまとめた本で、毎年8月頃に国土交通省より発行されます。RCCM試験の国土交通白書からの引用出題は過去問中心を行っていた場合対応できないことが多いため、購入し内容を確認しておくとよいでしょう
問題3の中には、今後、国土交通行政が向き合わなければならない課題の出題があり、それはRCCMを取得し建設コンサルタント業務を行う以上、関わってくる問題となります。そういった知識を得る機会にもなりますので、苦手意識を持たず、RCCMの問題3対策の論文作成の内容を自分の力としていきましょう。


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