建設機械施工技士試験 01


建設現場で使用する建設機械を使った施工、運転操作、安全管理では、監理技術者・主任技術者が現場の責任者として施工管理を行う技士を置かなければなりません。その責任者を認定する国家資格が、建設機械施工管理技士試験です。建設機械施工管理技士には、1級と2級があり、現場の主任者が2級技士、現場の監督者が1級技士という区分けが分かり易いでしょう。
建設機械施工管理技士の受験資格は、2級の受験資格は、第一次検定は17歳以上であれば誰でも受験することができ、第二次検定は学歴に応じた実務経験年数を経て、受験することができます。1級の受験資格は、指導監督の実務経験がある人、2級合格者が一定の実務経験を経た後に受験することができます。2級の場合は、第一次検定は約40~60%の合格率、第二次検定では約85%の合格率で、難易度は、合格率がかなり高い試験と言えます。しかし、1級になると、第一次検定は約20~30%の合格率、第二次検定では約60~80%の合格率で、難易度はやや難しい試験です。

試験の内容、出題分類、合格率/建設機械施工技士試験

受験資格

1級建設機械施工管理技士試験の受験資格
第一次検定 学歴又は資格により下記のいずれかに該当する者
①学歴
・大学、専門学校を卒業し「高度専門士」と称する者で3年以上(指定学科以外は4年6ヵ月以上)の実務経験年数を有する者。
・短期大学・高等専門学校、専門学校を卒業し「専門士」と称する者で5年以上(指定学科以外は7年6ヵ月以上の実務経験年数を有する者。
・高等学校、専門学校を卒業し10年以上(指定学科以外は11年6ヵ月以上)の実務経験年数を有する者。
・その他、15年以上の実務経験年数を有する者
②2級建設機械施工技術検定試験合格者
・高等学校、専門学校を卒業し、2級の種別の一つの経験が2年以上(指定学科以外は3年以上)で、他の種別を通算して8年以上(指定学科以外は9年以上)の実務経験年数を有する者。
 又は、他の種別を通算して9年以上(指定学科以外は10年6ヵ月以上)の実務経験年数を有する者。
・2級の種別の一つの経験が6年以上で、他の種別を通算して12年以上の実務経験年数を有する者。
 又は他の種別を通算して14年以上の実務経験年数を有する者。
・2級合格後、専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上の実務経験年数を有する者。
・2級合格後5年以上の実務経験年数を有する者。
③実務経験に指導監督的実務経験年数が1年以上を含み、かつ、5年以上の実務経験の後 専任の監理技術者による指導を受けた実務経験年数が2年以上ある者
・高等学校、専門学校の指定学科を卒業し8年以上の実務経験年数を有する者。
第二次検定 ①1級建設機械施工管理技術検定・第一次検定の合格者
②前年度1級建設機械施工技術検定・学科試験に合格し、実地試験が不合格又は欠席をした者
2級建設機械施工管理技士試験の受験資格
第一次検定 17歳以上の者(在学中も受験可能)
第二次検定 ①2級建設機械施工管理技術検定 第一次検定の合格者で次のいずれかの実務経験がある者
・大学、専門学校を卒業し「高度専門士」と称する者で受験しようとする種別に6か月以上(指定学科以外は9ヵ月以上)で、他の種別の経験を通算して1年以上(指定学科以外は1年6ヵ月以上)の実務経験年数を有する者。
・2級の種別の一つの経験が6年以上で、他の種別を通算して12年以上の実務経験年数を有する者。
 又は他の種別を通算して14年以上の実務経験年数を有する者。
・専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む3年以上の実務経験年数を有する者。
・5年以上の実務経験年数を有する者。
②前年度2級建設機械施工技術検定・学科試験に合格し、実地試験が不合格又は欠席をした者

試験内容

1級建設機械施工管理技士試験の試験内容
試験科目 〇第一次検定(四者択一式)
①土木工学、②建設機械原動機、③石油燃料、④潤滑剤、⑤建設機械、⑥建設機械施工法、⑦施工管理法、⑧法規
〇第二次検定(記述解答方式)
①建設機械施工法
②施工管理法
③建設機械組合せ施工法
〇第二次検定(実技)
・実機による操作施工
試験時間 〇第一次検定 筆記試験:3時間
〇第二次検定 筆記試験:2時間、実技試験:随時
合格基準 〇第一次検定 筆記試験:満点の60%以上の得点
〇第二次検定 筆記試験、実技試験:満点の60%以上の得点
2級建設機械施工管理技士試験の試験内容
試験科目 〇第一次検定(四者択一式)
①土木工学、②施工管理法、③建設機械原動機、④石油燃料、⑤潤滑剤、⑥法規、⑦種別問題
〇第二次検定(四者択一式)
①施工管理法
〇第二次検定(実技)
・実機による操作施工
試験時間 〇第一次検定 共通問題:1時間、種別問題:1時間
〇第二次検定 筆記試験:40分、実技試験:随時
合格基準 〇第一次検定 筆記試験:満点の60%以上の得点
〇第二次検定 筆記試験:満点の60%以上の得点、実技試験:満点の70%以上の得点

建設機械施工技士試験 試験で問われるもの

2級建設機械施工技士試験の第一次検定の試験内容は、土木工学、施工管理法、建設機械原動機、石油燃料、潤滑剤、法規から30問が出され、60%以上得点できれば合格です。2級の第一次検定の問題は土木工学などからの問題16問中10問の選択、石油燃料などの問題4問は全問解答、法規問題10問は6問が選択となって、計20問の解答数になり、12問正解が合格ラインです。
1級建設機械施工技士試験の第一次検定は50問の四肢択一問題で、制限時間は3時間、内容は、土木工学など、石油燃料など、法規などからの問題です。土木工学などから16問中10問の選択式、石油燃料などからは24問全問解答、法規からは10問6問の選択します。合格には60%以上が必要で、合格率は20~30%平均で、難易度は高いと言えます。

過去問と解答速報/建設機械施工技士試験

建設機械施工管理技士試験1級と2級の過去問題から、過去10年の出題傾向を見ると、出題分野が決まっていることもあって、同じような問題が、繰り返し出されています。例えば、2級試験のH29年の1問目は、土の締固めについての問題ですが、H30の1問目も土の締固めについての問題です。しかし、選択肢の内容が異なるか別の言い回しの表現になっているような傾向が見られ、丸暗記の勉強法は通用しません。したがって、勉強方法は過去問を10年分くらい、過去問題集や参考書をもとに繰り返し勉強し、内容を理解することが効果的です。よく覚えていない用語や解答例があったときには、参考書などで確認し、しっかり覚え込むことで、試験で同じ用語が出ても文章を読み進めることができ、正解率が向上することは間違いないでしょう。もし、筆記試験で過去問を見ても意味が分からないようなことがあれば、受験準備講習会(筆記向け)がありますので、受講することで基礎が身につき、過去問がスムースに勉強できるでしょう。

第一次検定に合格しても、資格を得るまでには、第二次検定に通る必要があります。第二次検定は、第一次検定の合格発表から、約2か月後に実施されます。2級建設機械施工技士の場合の第二次検定は四肢択一の筆記試験と建設機械の操作に係る試験が、1級建設機械施工技士の第二次検定は、記述式筆記試験と機械の操作に係る実地試験があります。記述式筆記試験の「組合せ施工法」を解答する出題は、建設機械を管理すること、保管や安全など普段施工上留意していることを、論文型式で記述する問題で、予想ができ対策が可能です。この問題に対応するには、過去問からどのようなことが留意すべきかを心に留めて、普段現場で扱う建設機械に対してどのような留意をするか考え、帰宅してからノートに記述する訓練を重ねることで対応できます。ただし、第一次検定が終わってからではなく、第一次検定の願書を出した時点から行った方が焦らずにゆっくり考えることができ、効果的です。なお、1級も2級も建設機械の運転の経験として、実地試験受験準備講習会が去りますので、自分の技量に応じて利用しても要のではないでしょうか。

建設機械施工技士は、建設機械の各機種の運転技術者、 一般建設業の現場の主任技術者として施工管理を行います

建設機械施工技士は、建設業法の規定により国家資格として認められた施工管理技士の一つにあたります。建設機械施工技士は、トラクター、ショベル、グレーダーなどの各種の車両や建設機械を用いた工事をする場合に、その施工計画を立てるとともに、現場での指導監督にあたることを主な業務としています。
法律で一定規模以上の工事については、必ず有資格者を現場に常に置かなければならないものとされています。これら建設機械の運転手・オペレーターとしての資格は別途存在しますが、建設機械施工技士の資格を取得することにより、その技能講習の一部免除などが受けられます。

 建設機械施工技士とは、国土交通省が管轄する施工管理技士の国家資格の一つです。 各種建設機械を用いた施工において、指導監督的な業務あるいは、運転施工の業務に携わり各機種の運転技術者、 一般建設業の現場の主任技術者として施工管理を行います。 法律で一定規模以上の工事については、必ず有資格者を現場に常に置かなければならないものとされています。

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1級 建設機械施工管理技士試験
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建設機械の特徴について

ブルドーザ

 強力なけん引力で、一連作業を連続して行うことができ、伐開除根、掘削・運搬、敷ならし・整地、締め固め作業に使用される。
 ブルドーザの接地圧は、機種によって異なるが、地盤の状態によって、使用機種を選択する。
 ブルドーザによる掘削は、一般にダウンヒルカット工法で行う。
 湿地用ブルドーザは、履帯幅を広くし、接地圧を低くし、特殊な三角断面覆板(シュー)を用いたものである。
 湿地用ブルドーザは、軟弱地での適応性がよく、横方向のすべり特性や転圧効果の点でも優れている。

振動ローラ

 振動ローラは、ローラに起振機によって強制振動を与え、土粒子間の摩擦抵抗を減らし、その振動と自重により締固めるものである。
 岩砕、切込砂利、砂質土などに最適であり、のり面の締固めにも用いる。
 振動ローラには、自走式と被けん引式があり、自走式の小型のものにハンドガイド式がある。
 振動ローラによる締固めは、礫質土、砂質土に適しており、RCD工法によるダムコンクリートの締固めにも使用されている。

クラムシェル

 クローラクレーンのブームからワイヤロープによってつり下げた、開閉式のバケット、グラブで掘削する機械である。
 シールドの立坑やオープンケーソンの掘削、水中掘削など、狭い場所で深い掘削か、砂や砂利の荷役作業にも使用されるが、硬い場所では能率が下がる。
 クラムシェルは、ドラグラインのバケットをクラムシェルバケットに付け替えた形のものである。
 掘削方式は、ロープに吊り下げたクラムシェルバケットを落下させて、土砂をつかみ掘る方式である。
 クラムシェルの規格は、バケットの平積容量(m3)、作業半経(m)、吊能力(t)で表す。クローラクレーンをベースにしている。

トラクターショベル(ローダ)

 トラクタショベルは、トラクタの前方に付けたバケットで、材料の積込み作業を行う機械である。
 大きさはバケットの山積み容量で表し、走行装置によりクローラ式とホイール式がある。
 クローラ式は、接地圧が低く軟弱地盤や不整地での作業が可能で、ドーザ装置による整地作業もできる。
 ホイール式では、走行速度が速く機動性に富みサイクルタイムが短縮でき、舗装路面でも走行可能である。
 トラクタのけん引力は、エンジン出力とは無関係にトラクタの自重と地盤条件によって決まる。地盤条件とは、土質とその締め固まりの程度である。

モーターグレーダ

 モーターグレーダは、敷ならし・整地、含水量調節、砂利道補修、のり面仕上げなどに使用される。
 モータグレーダは、長いフレームを介して装着されたゴムタイヤの前後輸間に、上下、左右、旋回など、任意動作ができるブレード、土工板を付けた機械である。
 路面、地面などを平滑に切削し、敷ならし整形することを主目的としたもので、降雪地域では除雪にも使用される。
 硬い地盤では、スカリファイヤ、爪を使って掘起こしができる。
 前輪は、左右に傾けられるリーニング装置がついており、ブレードに角度をもたせて作業する際、車体の横滑りを防止したり、回転半径を小さくできる。

バックホウ

 バックホウは、ドラグショベルとも呼ばれ、地面より低い場所の掘削に適し、伐開除根、掘削、積込みなどの作業に使用される。
 硬い地盤の掘削ができ、掘削位置も正確に把握できるので、基礎の掘削や溝掘などに広く用いられている。
 履帯の前下に盛土して、上り勾配で作業すれば、掘削時の安定および作業能率がよくなる。
 バックホウのバケット容量は、山積容量の場合バケットに土砂を山盛りに、土砂の安息角を1:1としたときの容量をいう。
 バケットの爪は、先は常にとがらしておくと土への食い込みがよく、能率的な作業ができる。
 バックホウ作業では、バケットを土中に入れたまま機体を後退させて掘ると、油圧装置関係の故障の原因となるので、避けなければならない。

モータースクレーパ

 モータースクレーパは、トレーラーのように中折れ式になっている、自走式のスクレーパーである。
 前輪と後輪の間に、土砂を削り取る刃を備え、削った土砂は刃の上部の容器に送り、掘削運搬、敷き均し作業を行う。
 掘削、積込み、運搬、敷き均しを一連作業で行うことができ、大規模な造成工事などに使用される。
 掘削土をこね返ことが少ないので、粘土質の掘削・運搬に適している。

タイヤローラ

 タイヤローラは、空気入りゴムタイヤの内圧と、バラストにより輸荷重を変化させて、広範囲の土質条件に対して締固めができる。
 砂質土、礫まじり砂、山砂利、マサ土など細粒分を適度に含んだ締固めの容易な土に最適であり、高含水比粘性土などの特殊土を除く普通土に適している。
 タイヤローラは、タイヤの空気圧を上げれば、それだけ締固め効果は大きくなり、砕石などの締固めに用いられる。
 タイヤの空気圧を下げれば、接地圧が小さくなり、支持力の弱い粘性土の締固めに用いられる。
 タイヤは、一つ一つが自由に上下して、タイヤ1本当りの重量が不整地でも等しくなるように、各種の支持方式が取り入れられている。

スクレーパ

 スクレーパは、掘削、運搬、捨土、敷ならしの一貫作業が可能である。
 トラクタでけん引して作業を行う被けん引式スクレーパと、トラクタとスクレーパを一体に製作して自走式にしたモータスクレーパがある。
 被けん引式では、15~22m3級のものが多く使用され、運搬距離60~400m程度が能率的である。
 被けん引式は、自走式に比べ悪路走行性に優れ、中距離土工に便用される。
 モータスクレーパは、走行速度が速く、200~1200m程度の比較的長距離の運搬作業に適している。
 モータスクレーパは、作業能率を上げるために掘削、積込み時に、後押し用のブルドーザーを便用することが多い。

タンピングローラ

 タンピングローラは、鋼製ドラムの外周に多数の突起を付けたもので、トラクタにけん引されるものと、自走式がある。
 風化岩、土丹、礫まじり粘性土など細粒分は多いが、鋭敏性の低い土の締固めに適している。
 タンピングローラは、アースダム、築堤、道路等その他大規模な厚い盛土の締固めに利用され、締固めはタンパヘッドに大きな圧力が働き、静的圧力を大きくすることができる。
 タンピングローラは、他のローラに比べ、土の締固めに抵抗する摩擦力をせん断する力が強いため、粘着性の強い粘質土の締固めに適している。
 鋭敏比の高い土や礫混り砂には不適である。

リッパ付ブルドーザ

 大型ブルドーザにリッパを装着し、軟岩や硬い土などを掘削する機械である。
 硬質の岩盤では1本爪を、節理の多い掘削しやすい岩盤では3本爪のリッパが用いられる。
 リッピングが可能かどうかのリッパビリティ判定は、地山の弾性波速度による判定と、目視による方法がある。
 リッパビリティは、掘削地山の弾性波速度が大きくなるに従い、一般に低下する。ブルドーザの重量が大きいほど、リッパビリティも大きくなる。

ドラグライン

 ドラグラインは、ワイヤロープによってつり下げたバケットを、手前に引き寄せて掘削する機械である。
 ドラグラインは、機械の位置より低い場所の掘削に適している。
 柔らかい土の掘削、広い範囲の掘削に適し、水底の掘削も容易なため河川工事に多く使用されている。
 水路の掘削や浚渫、砂利の採取などに使用されるが、硬い地盤の掘削には適さない。

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2級 建設機械施工管理技士試験
 2級 建設機械施工管理技士試験 のページです。  建設機械施工管理技士試験 2021年版 出題傾向を見れば、出題は予想できます。 ◆1級 記述式A..


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