破砕リサイクル施設技術管理士試験 01


廃棄物処理法規によって、一般廃物処理施設や産業廃棄物処理施設には、廃棄物を技術的に維持管理する廃棄物処理施設技術管理者が置かれる必要があります。この管理者の資格を与える試験が、廃棄物処理施設技術管理者講習終了後に行われる試験です。試験に合格した人が廃棄物処理施設技術管理者の資格で、管理主任者となります。廃棄物処理施設技術管理者は、7つのコースに分けられていて、それぞれのコースごとに講習会が開催され、講習会終了後の終了試験で合格すれば、そのコースの施設管理技術士の資格が得られ、主任技術者として維持管理業務ができます。破砕リサイクル施設技術管理士試験は、破砕・リサイクル施設コースは、7つのコースの1つで、破砕・リサイクル施設コースを受講した後に、終了試験である破砕リサイクル施設技術管理士試験に合格すれば、破砕・リサイクル施設技術管理士として業務行うことができます。

破砕リサイクル施設技術管理士試験の概要

廃棄物処理施設の設置者は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第21条」により、廃棄物処理施設の維持管理に関する技術上の業務を担当させるため技術管理者を置くことが義務付けられており、廃棄物処理施設技術管理者講習を修了することで、必要な専門的知識及び技能に関する能力を認定されることができます。
破砕リサイクル施設技術管理士は、廃棄物処理施設技術管理者試験・講習の「破砕・リサイクル施設コース」を受講し、課程を修了することで、資格が付与されます。

破砕リサイクル施設技術管理士 試験内容

基礎・管理過程 管理過程
受験資格 受講開催月時点で20歳以上の者 学歴に応じた実務経験が必要
講習期間 8日 4日
出題内容 ①廃棄物概論
②廃棄物処理施設の構造と維持管理
③安全対策と安全衛生管理
④測定・分析の実際
⑤廃棄物処理法と関係法規
⑥管理監督の理論と実際
⑦廃棄物処理技術特論
⑧施設の運営管理
⑨施設整備の計画と実際
⑩処理機能の維持と評価
⑪修了試験
①廃棄物処理技術特論
②施設の運営管理
③施設整備の計画と実際
④処理機能の維持と評価
⑤修了試験
試験内容 40問(マークシート方式) 20問(マークシート方式)
合格基準 満点の80%以上の得点

破砕リサイクル施設技術管理士試験 試験で問われるもの

基礎課程・管理過程と破砕・リサイクル施設コース管理課程は、8日間、43時間の講義が行われ、最終日に、能力認定試験によって、80%以上の得点率を取れば、合格となります。破砕リサイクル施設技術管理士受講のための工事内容は、基礎を含め、次のような項目を受講します。なお、破砕リサイクル施設技術管理士試験の合格率は、80~90%です。廃棄物概論、廃棄物処理施設の構造と維持管理、安全と安全衛生管理、測定分析の実際、廃棄物処理法・関係法規、管理監督の理論と実際、廃棄物処理技術特論、施設運営管理、施設設備計画・実際、処理機能維持・評価が工事されますが、事前にテキストが配布されるため、テキストを見ながらの講習となります。テキスト内容の範囲が広いため、一度でテキスト内容を覚えることはできませんが、どのような問題形式が出るかという情報が掴めれば、講義を聴きながらテキストや問題集を見て、最終試験の想定ができそうです。

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破砕リサイクル施設技術管理士試験の過去問と重要事項

ごみ中継施設
・ごみ積替場や中継設備ともいい、ごみ収集車から大型運搬車にごみを積み替える施設のことである。
・ごみ中継整設は、一般に受入施設、コンパクタ、コンテナ移動施設、集じん装置などで構成される。・コンテナを運搬するための脱着装置付コンテナ専用車が用いられる。

ごみ貯留排出装置
・ごみ貯留排出装置とは、集合住宅や病院、ホテルなどの大規模建築物に設置されるものである。
・排出されたごみを圧縮・貯留したうえで保管し、ボタン操作で機械式ごみ収集車に積みえる装置である。
・ごみ貯留排出装置には、スクリュータイプとドームタイプの2種類がある。
・小型の「ごみ中継施設」である。

ごみの3成分
・工業分析により可熱ごみを、可燃物、灰分、水分によって表示する。
・可燃物は、固定炭素と揮発分にわけられる。
・3成分の割合は、収集地域、季節などにより大きく異なる。
・ ごみの3成分の傾向を把握するには長期間、 広範囲にわたって統計的に処理しなければならない。

ごみの組成分析
・ごみを次の9項目に分類し、各組成重量の全重量に対する割合を表すことをいう。
・(1)厨芥、(2)紙類、(3)繊維類、(4)草木、(5)プラスチック類、(6)ゴム・皮革類、(7)金属、(8)ガラス・石類、(9)分類困難物(細かいごみ)
・水分を含んだ状態で表したものを湿べ一 ス、 乾燥状態で表したものを乾べ一 スとして区別する。

ごみ破砕選別施設
・ごみを破砕して、大きさや容積を減少させ、 資源回収の目的に応じた選別をする施設を、ごみ破砕選別施設という。

ごみ発電実施率
・ごみ発電などの余熱利用施設の設置の推進の指標として使われる。
・ごみ発電実施率=発電設備付きごみ焼却処理施設能力/全ごみ焼却処理施設能力

サットンの拡散式
・排出されるガスなどの大気中における拡散を計算するものである。
・地表最大濃度は、排煙量(m3/s)に比例し、有効煙突高さの2乗に反比例する。

サーマルリサイクル
・廃棄物をごみ焼却し、その燃焼ガスの熱量を利用してごみ発電し、冷暖房に利用すること。
・完全に分別しきれないプラスチックなどの廃棄物を処理するのに有効である。
・温室効果ガスの排出を抑え、埋め立てゴミの低減が図れる。
・プラスチックの焼却では、温室効果ガスである二酸化炭素が発生する。
・食品が付着したプラスチック類を埋めて、それが腐敗した際に発生するメタンガスを抑えられる。

産業廃棄物処理基準
・産業廃棄物は、その排出事業者自ら処理することが原則である。
・市町村が単独にまたは共同して、一般廃棄物とあわせて処埋することができ、都道府県が広域的に処理することもできる。
・産業廃棄物の収集、運搬、処分に関する基準である。
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第6条に示されている。

産業廃棄物処理業者
・区域を管轄する都道府県知事の許可を受け、産業廃棄物の収集、運搬、処分を業として行う者を総称して、産業廃棄物処理業者という。
・産業廃棄物処理業者は、産業廃棄物処理基準に従い、産業廃棄物の収集、連搬、処分することが義務づけられている。
・これらの産業廃棄物処理の業務は、他人に委託してはならない とされている。

産業廃案物適正処理推進センター
・事業者による産業廃棄物の適正な処理の確保を図るための自主的な活動を推進することをを目的 とした組織である。主な業務は次のとおりである。
・事業者に対し、産業廃棄物処理の方法、体制の点検、改善のために必要な助言、指導を行う。
・産業廃棄物を収集運搬処分する業者に関する情報を収集し、事業者に対し提供する。
・産業廃棄物の適正な処理に関し、事業者とその従業員に対して研修を行う。
・産業廃棄物の適正な処理の確保に資する啓発活動、広報活動を行う。

焼却残渣
・焼却施設から最終的に搬出される、可燃物の灰分や未燃分の残渣のことをいう。
・焼却灰やごみ焼却灰ともいい、 溶融固化物は含まない。
・焼却残渣物中の未燃分については、熱しゃく減量値は次のようにしなければならない。
 ① 200t/d以上の施設では 5%以下
 ② 200t/d未満の施設では 7%以下
 ③ バッチ燃焼式焼却施設では 10%以下

焼却不適ごみ
・可燃性ごみのうち、次のような要因を発生させるごみをいう。
  ごみ焼却施設で焼却すると炉を損傷させる
  焼却能力を低下させる
  ばい煙により著しい大気汚染公害をきたす
  焼却灰中に有害な重金属を含む
  焼却残渣の理立処分に支障をきたす
・焼却不適ごみの代表的なものは、廃プラスチック類、ゴムくず、 廃乾電池類、蛍光灯などが挙げられる。

焼却炉容量
・焼却量能力ともいい、ごみ焼却施設の規模をきめる性能値である。
・定格負荷において所定時間または1日(24時間)当たりの焼却可能な量をいう。
・単位は、連続式こみ焼却施設では t/d、準連続運転式ごみ焼却施設では t/16h、機械化バッチ燃焼式ごみ焼却施設では t/8h と表示する。

衝撃・せん断併用回転式破砕機
・衝撃破砕とせん断破砕を併用する破砕機のこと。
・ハンマーを取り付けたロータを高速回転させ、ケーシングに固定した板などの間でごみに衝擊とせん断力を与え破砕する形式の砕装置である。
・固くてもろいもの、コンクリート片などの破砕は容易であるが、繊維ごみなどじん性に富むものは破砕しにくい。
・型式は、縦形と横形に大別される。

ちゅう芥
・家庭、レストランなどの調理場より排出されるごみをいう。
・ちゅう芥は、動物性ちゅう芥と植物性ちゅう芥に大別される。
・ちゅう芥はその特性から適正処理として堆肥化に適している。
・レストランなどの分別収集は当然であり、家庭ごみでも分別収集が必要である。
・ちゅう芥の1人1日当たりの排出量は、250~300gである。

中間処理施設
・産業廃棄物処理施設の中で中間処理を行う施設をいう。
・具体的には次の施設が該当する。
 ① 汚泥の脱水施設であり、処理能力が 10m3/d を超えるもの。
 ② 汚泥の乾燥施設では、処理能力が 10m3/d を超えるもの。
 ③ 天日の乾燥施設では、処理能力が 100m3/d を超えるもの。
 ④ 汚泥の焼却施設では、次のいずれかに該当するもの。
   処理能力が 5m3/日 を超えるもの
   処理能力が 200kg/h 以上のもの
   火格子面積が 2m2 以上のもの
 ⑤ 廃油の油水分離施設では、処理能力が 10m3/d を超えるもの。
 ⑥ 廃油焼却施設では、次のいずれかに該当するもの。
   処理前の 1m3/d を超えるもの
   処理能力が 200kg/h 以上のもの
   火格子面積が 2m2 以上のもの
 ⑦ 廃酸または廃アルカリ中間施設では、処理能力が 50m3/d を超えるもの。
 ⑧ 廃プラスチック類の破砕施設では、処理能力が 5t/d を超えるもの。
 ⑨ 廃プラスチック類の焼却施設では、次のいずれかに該当するもの。
   処理能力が 100kg/h 以上のもの
   火格子面積が 2m2 以上のもの
 ⑩ 汚泥のコンクリート固化型施設であるもの。
 ⑪ 水銀またはその化合物を含むばい焼施設であるもの。
 ⑫ 汚泥、廃酸または廃アルカリに含まれるシアン化合物の分解施設であるもの。
 ⑬ 廃PCBなどPCB汚染物またはPCB処理物の焼却施設であるもの。
 ⑭ 廃PCBなどPCB汚染物またはPCB処理物の分離施設、洗浄施設であるもの。
 ⑮ 産業廃棄物の焼却施設では、次のいずれかに該当するもの。
   処理能力が 100kg/h 以上のもの
   火格子面積が 2m2 以上のもの

中性耐火物
酸性耐火物、塩基性耐火物の、いずれにも属しない耐火物をいう。
中性耐火物には、高アルミナれんが、炭素質れんが、炭化けい素質れんが、クロムれんがなどがある。

廃棄物循環型社会、資源循環型社会
・市町村を主体に進められている、廃棄物循環型社会基盤施設整備事業の社会的システムである。
・生活環境、地球環境の保全そして資源有効利用の見地からごみゼロ社会を目指して廃棄物の排出の抑制に努めること。
・リサイクル可能なものは極力リサイクルを行い、その後になお排出される可燃性のものは焼却処分などを行うこと。
・積極的に熱エネルギーの活用などを図ることを考慮し、「ごみの減量化と再生利用」を図ること。

廃案物処理の3原則
・廃案物の中間処理において、無害化、安定化、減量化を図ること。

廃棄物の処理及び清掃に関する法律
・廃棄物の排出を抑制し、廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理を行うことを目的とする。
・生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全、公衆衛生の向上を目指す法律である。

破枠
・廃棄物の中間処理の一つとして、粗大ごみなどを機械力によって砕き、減容すること。

破砕埋立
・可燃性ごみは中間処理として焼却し、焼却残渣を理め立てるのを原則とする
・焼却処分できない廃棄物は減量化の手段として破砕してから埋め立てること。
・廃プラスチック類、ゴムくずなどを直接埋め立てる場合は、あらかじめ 5cm 以下に破砕切断しなければならない。

破砕ごみ
・ごみ処理を容易にするため、所定の大きさに破砕、破袋されたごみをいう。

破砕装置
・廃棄物を輸送、焼却、堆肥化、埋立処分の効率化を図る目的で機械力を利用して砕く装置をいう。
・し尿などに含まれる夾雑物を破砕するための装置も破砕装置に含まれる。

破砕比
・被破砕物の破砕前の平均寸法と、破砕後の平均寸法との比を破砕比という。

破砕粒度
・廃棄物などを破砕機などで破砕した後のごみの粒度をいう。
・流動焼却炉やごみ高速堆肥化施設に適する大きさは、5cm 以下である。
・可燃性組大ごみの焼却の前処理として破砕する場合は、40cm 以下である。
・埋立の前処理として破砕する場合は、50cm 以下である。

破砕リサイクル施設技術管理士試験は、講習終了後の能力認定試験に合格すると取得できる

破砕・リサイクルとは、集めた廃棄物を分別し、例えばペットボトルであれば、収集したペットボトルを粉砕し、粉砕物を加工機に掛けて資源物として再生し、リサイクルさせます。破砕・リサイクル施設には、廃棄物や粉砕して細々となったものを、回収し・加工する設備にはいろいろな種類があり、リサイクル品も様々なものがあります。破砕リサイクル施設技術管理士講習は、基礎課程・管理課程4日間と、破砕・リサイクル施設コース管理課程4日間、都合8日間で講義が行われます。基礎課程・管理過程の受講資格は、20歳以上であれば誰でも受講できます。破砕・リサイクル施設コースは学歴に応じた経験年数によって、受講資格が得られます。廃棄物処理施設の他のテーマも同様に、講義日数はそれぞれ違いますが、受験資格を得る年月が経てば、主任技術者として施設の管理に当たることができます。

講習が終了後に、能力認定試験が行われます。破砕リサイクル施設技術管理士試験に合格するための勉強方法は、講演主体側が配布するテキストや問題集を勉強することです。過去問題集は出版されていないため、最も信頼できる参考書は講演主体側が配布するテキスト類です。ただし、配布されてから読みだしても覚えることはできないため、講習会までざっと見程度でいいでしょう。講義が始まったら、講師の方が、重要なポイントは指摘されますので、それを書き止めるか、テキストにマークを入れるなどで、忘れないようにします。高い確率で、それらは問題として出題されます。したがって、講義時間が長いと言って居眠りをすると、覚えるべきポイントを逃してしまい、不合格となる可能性があります。


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