5 電力、道路、鉄道トンネル/問題3 専門科目 建設部門/技術士第一次試験


電力土木/問題3 専門科目 建設部門/これだけ項目集 1

1技術士 3専門 建設  H28-28  H25-25
水力発電所:水路ルート選定

・水路ルートの線形は、施工上及び利用上の観点からもできる限り直線とするのが好ましく、曲線とする場合には比較的大きな半径とする。
・できるだけ地質の良好な個所を通過するように定め、やむをえず不良個所を通過する場合には、その通過距離が最短となる方向に水路ルートを選定する。
・水路が谷や沢の下を通過する場合は、十分な地山被り厚が得られるよう水路ルートを選定する。
・1本のトンネルの長さが長くなる場合には、全体の工事工程を考えながら工事用機材の運搬や仮設備、捨土の処理等が円滑に行われるよう水路ルートを選定する。
・無圧トンネルの勾配を急にすれば、流速が増大してトンネル断面積を小さくでき工事費を低減できるが、損失落差は大きくなる。

・水路トンネルのルート選定において、水路トンネルが支川を横断するとき、長大な水路橋や高圧の逆サイホンが必要となる箇所は避ける。
・水路トンネルのルート選定において、断層あるいは破砕帯は可能な限り避けるとともに、湧水に対し配慮する。

1技術士 3専門 建設  H30-27
水力発電所:流量計算

・河川流量の調査結果を発電計画に適用する際に用いる渇水量とは、1年のうち355日はこの流量よりも減少することのない水量をいう。
・有効落差とは、取水口から水車入口まで及び水車出口から放水口までの間を流れが流下する際に失う損失水頭を総落差より差引いた残りの落差(水頭)をいう。
・水路の粗度係数の値は、流水中に含まれる砂礫などのためにコンクリート面が次第に摩耗するなどして、日時の経過とともに増大する傾向にある。

1技術士 3専門 建設  H30-27-4  H27-27-3
水力発電所:ヘッドタンク 。

・導水路とヘッドタンクとの取付部がわん曲し、あるいは著しく非対称であると、流心が一方にかたよって渦流を生じ、空気が水圧管に吸い込まれるなどヘッドタンクの機能が低下する。
・導水路とヘッドタンクとの取付部は、漸次ゆるやかに拡大して渦流が起こらないようにする。

1技術士 3専門 建設  H30-27-5  H27-27-5  H25-25-3
水力発電所:サージタンク 。

・差動サージタンクは、水槽内に断面積の小さい円筒形の立て坑(ライザー)を立てて水路と直結させ、水槽と水路とは小孔(ポート)で連絡する構造を有している。
1技術士 3専門 建設
・圧力水路のこう配は、排水の便を考慮し、かつ負荷の変動に伴うサージタンク内の水面振動に支障がないよう、無圧水路に比して急こう配とする。
1技術士 3専門 建設
・水車が急停止した場合、圧力が非常に上昇するため、導水路(圧力式)にこの圧力が波及しないよう、サージタンクで吸収又は軽減する。

1技術士 3専門 建設  H27-27
水力発電所:水路式

・導水路形式の選定において、トンネルは山地を直線的に貫通できるので水路延長を短縮することができるため、損失水頭は小さくなる。
・水路式発電所の取水口は、洪水時に水流や流木などが激突するおそれのない場所に設置する。
・水路式発電所では取水口になるべく近い箇所に沈砂池を設け、ここで流水中の土砂を沈でん排除する。

1技術士 3専門 建設  H26-24-1  H24-24-1
水力発電所:流込み式 。

・流れ込み式(自流式)水力発電は、河川の水をそのまま発電所に引き込んで発電する方式のため、河川の水量変化に伴い発電量も変動する。

1技術士 3専門 建設  H26-24  H24-24
水力発電所:調整池式、貯水池式

・調整池式水力発電は、1日あるいは1週間程度の河川の水を調整池に貯留し発電する方式のため、発電量を調整することができる。
・調整池式水力発電は、河川流量を調整することができるため、流込み式水力発電に比ベ最大使用水量を大きくとることができる。

・貯水池式水力発電は、融雪、梅雨及び台風などの豊水期に河川の水を貯留し、渇水期に使用して発電する方式である。
・貯水池式水力発電は、毎日の負荷の変動に応じた発電を行うほか、河川の小洪水及び豊水期の流量を貯留しておき、渇水期に補給使用して発電する形式である。

1技術士 3専門 建設  H26-24-4  H25-25-4  H24-24-2
水力発電所:揚水式 。

・揚水式水力発電は、発電所の上部と下部に大きな池(調整池)を設置し、電力供給に余裕のある夜間帯に水を汲み上げ、昼間帯にその水を利用して発電する方式である。
・混合揚水発電は、揚水式水力発電のうち、上部貯水池に流入する河川流量が多いので、その河川流量を発電に利用することできるものである。
・純揚水発電は、揚水式水力発電のうち、上部貯水池に流入する河川流量が少ないので、その河川流量を発電に利用することがほとんどできないものである。
・揚水式発電所は、一般水力発電所に比べて、次のようなメリットがある。
  河川流量に頼らず大規模化が図れること。
  ピーク供給力の面で優れていること。
  地点選定が比較的容易であること。

1技術士 3専門 建設  H26-24-5  H25-25-5
水力発電所:取水設備 。

・選択取水設備とは、表層取水と底層取水が可能な設備であり、ダムへの流入量、流入水の濁度、および貯水池内の濁度、水温の分布状況に応じて適切な運用を行って、ダムの下流河川への影響を少なくしようとするものである。
・中小規模水力発電は、大きなダムを造らずに、農業用の水路や小さな河川の流れを利用して発電する方式である。

1技術士 3専門 建設  H29-27
水力発電所:地下発電所

・揚水発電所等の大規模な水力発電所では、地下空洞内に発電所を設置する場合がある。
・地形の制約を受けず、発電所の位置を自由に選べる。
・構造物が地表に現れないので、自然環境を損なうことが少ない。
・天候や気温に左右されにくいため、建設工事を行う期間が限定されない。
・建設中はもとより、完成後も換気、排水及び照明などに特別な配慮が必要である。
・資材搬入のためや、発電した電気を引出すためのトンネルなどが必要である。

1技術士 3専門 建設  H30-28
火力発電所:構内配置計画

・取放水口の配置に当たっては、放水流が再循環しないように留意するとともに、波浪、漂砂の影響も考慮する。
・開閉所、変電所は、送電線の引出し及び塩害防止に十分留意した位置とする。
・発電所本館とボイラーとはできるだけ近接させ、各種配管類の延長を減ずるよう留意する。
・取放水路の形状は、管路に比べて開水路の方が一般に建設費が安くなる。しかし、開水路の場合は、敷地の有効面積を減少させ、敷地を二分することになって、橋梁の必要性もでてくる。
・燃料受入れ設備は、構内との接続に便利なことはもちろんであるが、船舶の操船に便利なように、その地点の気象、海象の諸条件と合わせて検討する必要がある。

1技術士 3専門 建設  H29-28
火力発電所:温排水の放水方式

・表層放水方式は、放水口幅を広くすることにより放水口出口の流速を低減することが可能であり、船舶の航行が多い地点で一般的に採用される。
・表層放水方式では、放水された温排水の大部分は密度流となって表層部を流れ、水平拡散によって希釈される。
・表層放水方式では、温排水の拡散面積は放水流量に比例する傾向がある。
・水中放水方式は、比較的高流速で放水する方式であり、温排水は放水流動に伴う周囲水の運行と浮力による周囲水との混合により希釈される。
・水中放水方式による温排水の拡散面積は、表層放水方式によるものと比べて小さい。

1技術士 3専門 建設  H28-27
火力発電所:深層取水方式

火力発電所の冷却水取水に深層取水方式を採用した場合の効果に関する記述である。
・夏季に低温の深層水を取水することにより、プラントの熱効率向上が期待できる。
・汚染度の低い良質の冷却水を取水できる。
・海底付近を浮遊する塵芥、漂流物が取水口へ流入する。
・放水口から放水される温排水の取水口への再循環を抑制できる。
・外海に面した海域では、取水路内への波浪侵入を低減でき、冷却水ポンプの安定した運転が保たれる。

1技術士 3専門 建設  H27-28  H24-25
火力発電所:立地条件

 火力発電所の立地条件として重要なものは、次の通りである。
 ・復水器冷却用水が容易に得られること。
 ・淡水の確保が容易にできること。
 ・台風、洪水、高潮、地震、津波、地すべりなどによる自然災害の少ないこと。
 ・発電所の最終規模に対して必要な面積、地形が確保できること。
 ・大型・重量機材の搬出入が容易なこと。
 ・燃料の受入れが容易なこと。
 次の項目は、立地条件として重要ではない。
 ・重要な建物、構築物を岩盤で支持できること。
 ・敷地内に軟弱地盤の分布が確認されないこと。

1技術士 3専門 建設  H26-23  H25-24
新エネルギー

・太陽光発電、風力発電などの新エネルギーは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量が少なく、エネルギー源の多様化にも貢献するもので、エネルギー資源の乏しい日本にとって、貴重な純国産エネルギーである。
・太陽電池は、直流の電気を発生させるので、家庭などで使用する場合は、インバータ、パワーコンディショナーを用いて、直流電力を交流電力に変換する必要がある。
・海や川の水温は、外気と温度差がある。これを温度差エネルギーといい、ヒートポンプや熱交換器を使って、冷暖房などに利用できる。
・風力発電で用いられる風車は風の吹いてくる方向に向きを変え、常に風の力を最大限に受け取れる仕組みになっている。ある風速以上では風車の破壊を防ぐために過回転を防止する仕組みが働く。

・風力発電では、まず安定した風力が得られる地区、そして送電施設の利用が容易な地区が、好適地とされている。
・安定して風力の得られる、北海道、東北の日本海側、沖縄の島々などで多くの風力発電が設置されている。
・植物などの生物体(バイオマス)は有機物で構成されているため、エネルギーとして利用でき、バイオマス発電熱利用は循環型エネルギーである。
・植物などの生物体(バイオマス)を構成している有機物は、固体燃料、液体燃料、気体燃料に変えることができる。木くずや廃材から木質系固形化燃料を作ったり、さとうきびからメタノールを作ったり、家畜の糞尿などからバイオガスを作り、バイオマス発電に使用できる。

道路/問題3 専門科目 建設部門/これだけ項目集 2

1技術士 3専門 建設  H30-29  H28-29  H24-26
道路の構造及び設計

・設計時間交通量とは、計画、設計を行う路線を将来通行するであろう自動車の日交通量のことで、計画目標年における30番目日交通量とするのが一般的である。
・設計時間交通量は、当該路線の交通需要の大きさをピーク特性を考慮して表現するもので、車線数の決定等、道路設計の基礎となる交通量である。設計時間交通量の算出手順は、計画交通量からその路線の交通量の変動特性を考慮して求められる。
・計画交通量とは、その路線の計画目標年次において予測される日交通量であり、通常は年平均日交通量で表される。計画交通量は、道路の設計段階に先立つ計画段階において求められるものである。
・車線の幅員は、走行時の快適性に大きな影響を与えるため、路線の設計速度に応じて、高速なほど広くなるように定められている。
・建築限界内には、橋脚、橋台、照明施設、防護柵、信号機、道路標識、並木、電柱などの諸施設を設けることはできない。
・道路の線形設計は、自動車の速度が関係して定まるものであるため、設計速度は道路の構造を決定する重要な要素になっている。
・車線数は、当該道路の実際の構造、交通条件から定まる交通容量を求め、計画交通量を設計基準交通量で除した数値から求めるのが一般的である。

1技術士 3専門 建設  H27-29
道路の計画・設計

・道路の機能の中の交通機能とは、自動車や歩行者・自転車それぞれについて、人や車が道路の上をスムーズに移動できる「トラフィック(走行)機能」、沿道施設に容易に出入りできる「アクセス(接続)機能」のことをいう。
・道路の機能の中の空間機能とは、避難路になったり消防活動を行い災害を防止する「防災空間」人が暮らしやすい環境を整える「生活環境空間」、電気線・ガス管・水道管などの公共公益施設をしまっておく「収容空間」のことをいう。
・道路構造の決定に当たっては、必要とされる機能が確保できる道路構造について検討し、さらに、各種の制約や経済性、整備の緊急性、道路利用者等のニーズなどの地域の実状を踏まえて適切な道路構造を総合的に判断する。
・道路構造の基準は、全国一律に定めるべきものから、地域の状況に応じて運用すべきものまで様々であることから、道路構造令は、基本となる規定として、ある程度の運用幅を想定したものとなっている。
・道路の中央帯の幅員の設計に当たっては、当該道路の区分に応じて定められた値以上とする。

1技術士 3専門 建設  H26-25
平面線形と縦断線形

・急な平面曲線と急な縦断勾配を組み合わせた線形は、運転上の誤りが生じやすくなることから避けることが望ましい。
・下り勾配で直線の先に急な平面曲線を接続することは、運転者の通常のハンドル操作が困難になることから避けることが望ましい。
・高速走行が予想される道路において、平面線形が長い直線となっている区間に凹型縦断曲線を入れることは、過度の速度による運転の誤りが多いことから避けることが望ましい。
・凸型縦断曲線の頂部又は凹型縦断曲線の底部に背向曲線の変曲点を入れることは、避けることが望ましい。
・⑤凸型縦断曲線の頂部又は凹型縦断曲線の底部に急な平面曲線を入れることは、急なハンドル操作が必要となることから避けることが望ましい。

1技術士 3専門 建設  H25-26
道路構造の基準

・道路構造の基準は、全国一律に定めるべきものから地域の状況に応じて運用すべきものまで様々であることから、「道路構造令」の規定はある程度の運用幅を想定したものとなっている。
・将来的に交通量が少ないと見込まれる高規格幹線道路でも、往復分離した完成2車線構造を採用することを原則とする。
・住宅地における生活道路では、自動車の速度を抑制するため、ハンプや狭窄部、シケイン等を設置することができる。
・渋滞対策のために道路整備を行う場合には、交通特性に応じて、リバーシブルレーンや大型車の迂回路がある場合には一定寸法以下の自動車のみが通行可能な乗用車専用道路を採用することができる。
・山地部の道路では、極力現道を活用しつつ自動車の通行機能を確保するため、区間に応じて待避所の設置、視距の確保、1車線改良、2車線改良等を組み合わせて整備することができる。
・積雪寒冷地域では、冬期でも車道の有効幅員を確保できるよう、地域の積雪深等に応じて、効率的な除排雪のための堆雪幅を確保することができる。

1技術士 3専門 建設  H29-29  H24-27-1
舗装の性能指標の設定

・舗装の性能指標は、原則として車道及び側帯の舗装の新設、改築及び大規模な修繕の場合に設定する。
・舗装の性能指標及びその値は、舗装が求められる性能を示す指標として、予め定められている。道路の存する地域の地質及び気象の状況、交通の状況、沿道の土地利用状況等を勘案して、監理技術者が設定するものではない。
・車道及び側帯の舗装の必須の性能指標は、輪荷重の繰り返し載荷に関係する疲労破壊輪数、塑性変形輪数及び車両の走行性に関係する平たん性である。
・疲労破壊輪数、塑性変形輪数及び平たん性は必須の舗装の性能指標であるので、路肩全体やバス停などを除き必ず設定する。
・雨水を道路の路面下に円滑に浸透させることができる構造とする場合には、舗装の性能指標として浸透水量を設定する。
・舗装の性能指標の値は施工直後の値とするが、施工直後の値だけでは性能の確認が不十分である場合には、必要に応じ、供用後一定期間を経た時点での値を設定する。

1技術士 3専門 建設  H25-27
舗装性能と性能指標の組合せ

・安全な交通の確保(すべらない、わだち掘れが小さい)
 〔舗装の性能〕   〔性能指標〕
 すべり抵抗性  … すべり抵抗値
 塑性変形抵抗性 … 塑性変形輪数
 (わだち掘れ深さ)
 摩耗抵抗性   … すり減り量
 骨材飛散抵抗性 … ねじれ抵抗性

・円滑な交通の確保(明るい、ひび割れがない)
 〔舗装の性能〕   〔性能指標〕
 明色性     … 輝度
 疲労破壊抵抗性 … 疲労破壊輪数
 (ひび割れ耐久性)

・快適な交通の確保(平たんである、透水する)
 〔舗装の性能〕   〔性能指標〕
 平たん性    … 平たん性
 透水性     … 浸透水量

・環境の保全と改善(騒音が小さい、振動が小さい、路面温度が低い)
 〔舗装の性能〕   〔性能指標〕
 騒音低減    … 騒音値
 振動低減    … 振動レベル
 路面温度低減  … 路面温度低減値

1技術士 3専門 建設  H24-27
道路舗装の特性

・コンクリート舗装は、自動車荷重による曲げ応力に抵抗できるので、剛性舗装という。アスファルト舗装をたわみ性舗装という。
・低騒音舗装とは、車両走行に伴い発生するエアポンピング音などの発生を抑制するなどにより騒音を低減する舗装であり、一般的には開粒度アスファルト混合物を用いることが多い。
・遮熱性舗装とは、舗装表面に到達する日射エネルギーの約半分を占める近赤外線を高効率で反射し、舗装への蓄熱を低減することによって路面温度の上昇を抑制する舗装のことである。
・中温化アスファルト舗装とは、工事で使用する加熱アスファルト混合物の製造・施工温度 を低減することができる中温化技術を用いた舗装である。また、中温化アスファルト舗装は、製造温度を低減することにより、所要となる燃料消費量が削減でき二酸化炭素排出量の抑制にもつながることから、低炭素アスファルト舗装とも呼ばれている。
・積雪寒冷地域や路面の凍結する箇所では、耐摩耗性の高いアスファルト混合物を表層に使用するが、アスファルト量が多いほど耐摩耗性は向上する。

鉄道/問題3 専門科目 建設部門/これだけ項目集 3

1技術士 3専門 建設  H30-30  H28-30  H25-28  H24-28-5
鉄道の軌道

・鉄道線路は、それぞれの区間における列車重量・列車速度・輸送量などにより、列車の輸送状態に適した構造・強度に合わせて設計される。
・まくらぎの役目は、左右のレールが正しい軌間を保つように保持するとともに、列車荷重を広く道床に分布させることである。
・レールの継ぎ目が減ると乗心地が良くなり、線路保守作業が容易になることから、現場溶接でレール同士をつなぎ長尺化したものをロングレールと呼ぶ。
・我が国におけるレールの標準長さは25mであるが、現場溶接によって長尺化した200m以上のレールも使用されている。これをロングレールと呼ぶ。
・レール締結装置とは、左右2本のレールをまくらぎに締着し、軌間の保持を行うとともに、車両から軌道に伝わる荷重および振動に抵抗し、これらを下部構造に伝達する装置である。レールをまくらぎや軌道スラブなどに締着する部材で、最も単純で古くから使用されているのが木まくらぎに用いる犬くぎである。
・鉄道車両では一般に、曲線を通過するときには、車輪のフランジが内軌側、外軌側ともにレールの内側に接触する。その対策として軌間を少し拡大して、車輪がレール上を通過しやすいようにしている。この拡大量をスラックと呼ぶ。

1技術士 3専門 建設  H29-30  H27-30
鉄道の軌道構造

・道床の役目は、まくら木を支持し、まくら木から伝達される列車荷重を路盤に均等に分布させることである。
・合成まくら木は、合成樹脂によるまくら木で、腐らず、燃えにくく、耐久性に富むが、価格が相対的に高い。
・スラブ軌道は、レールを支持するプレキャストのコンクリートスラブをコンクリート路盤上に設置した軌道構造であり、保守省力化の効果がある。
・レールをまくら木に固定する材料として古くから使われている犬くぎは、浮き上がってレール底部とまくら木の間に隙間ができて復元性がない。
・犬くぎは、レールをまくら木に固定する材料で、振動で緩みやすく、作業性に劣り、支持力も小さいため、現在ではホルトと板バネによる固定工法が多く採用されている。
・ロングレールは、レール継目を溶接によって除去したものであり、乗り心地の改善、騒音振動の減少効果がある。

1技術士 3専門 建設  H24-28
鉄道工学の線路

・曲線半径は、車両の通過性能、運転速度等を考慮し、車両の安全な走行に支障を及ぼすおそれのないものでなければならない。
・こう配は、機関車のけん引重量や列車の速度を制約するなど輸送効率に直接大きな影響を及ぼすことから、極力緩やかにすることが望ましい。
・軌道を複数敷設する場合、隣り合う軌道の間隔は、車両同士の接触を防ぐとともに乗客や作業員の安全が確保できるものでなければならない。
・スラブ軌道の場合、保守が大幅に軽減されるが、一度敷設するとその後の敷設位置の修正が困難となる。
・バラスト軌道とは、路盤の上の道床に砕石や砂利などのバラストを敷き、バラストの上部に枕木を並べてその上にレールを敷設する構造の古くから使用されている道床である。バラスト軌道は、枕木からの荷重を効率よく分散させ路盤に伝えるので低振動・低騒音であり乗り心地がよいこと、排水性が良いこと、建設費が安いこと等の長所が多い。

トンネル/問題3 専門科目 建設部門/これだけ項目集 4

1技術士 3専門 建設  H30-31
シールドトンネル1

・シールド工法は、一般的には、非常に軟弱な沖積層から、洪積層や、新第三紀の軟岩までの地盤に適用されるが、硬岩に対する事例もある。
・シールド工法は、トンネル工法の中では周辺に及ぼす影響が比較的少ないことから、市街地で民地に接近して、昼夜連続で施工される場合が多い。
・シールドトンネルの断面形状としては円形断面を用いるのが一般的であり、その理由の1つに、セグメントがローリングしても断面利用上支障が少ないことが挙げられる。
・シールドトンネルと立坑は、坑口において異なる構造が地中で接合することから、接合部における止水性の確保と、地震時には相互に影響を及ぼすことから必要に応じて耐震性の検討が求められる。
・一次覆工はシールド掘進に当たってその反力部材になるとともに、裏込め注入圧等の施工時荷重に対抗することになる。また、シールドテールが離れた後は、ただちにトンネルの覆工体としての役割も果たす。

1技術士 3専門 建設  H28-31  H24-33
シールドトンネル2

・シールド形式の選定にあたっては、施工区間の地山の条件、地表の状況、断面形状及び寸法、施工延長、トンネルの線形、工期等の諸条件を考慮しなければならない。
・立坑は、シールドトンネルを施工するため、シールド機(シールドマシン)の投入と搬出、方向転換、組立と解体、掘進中の土砂の搬出、資機材の搬入と搬出等のための作業坑をいう。
・覆工は、シールドトンネル周辺地山の土圧、水圧を受け、トンネル内空を確保するための構造体をいう。
・テールクリアランスとは、シールドトンネルのセグメントとシールド機(シールドマシン)との間の空隙のことである。
・テールボイドとは、シールド掘進時に、シールドテールがセグメントリングから抜け出す際に、セグメント外面と地山との間に発生する空隙をいう。
・セグメントは、シールドトンネルの一次覆工に用いるプレキャスト製の部材をいう。

1技術士 3専門 建設  H27-31
シールドトンネル3

・土圧式シールドの切羽安定機構は、切羽の土圧及び水圧に対抗できるように、カッターチャンバー内に充満させた泥土の圧力を保持しつつ、排土量の調整ができるものでなければならない。
・泥水式シールドは、切羽に作用する土水圧より多少高い泥水圧を切羽に作用させ、切羽の安定を保ちながら掘削する工法である。
・覆工は、周辺地山の土圧、水圧等の荷重に耐え、所定のトンネル内空を確保するとともに、トンネルの使用目的及び施工条件に応じた役割、機能を有する安全かつ堅固な構造物でなければならない。
・セグメントは、シールドトンネルの一次覆工に用いるプレキャスト製の部材をいう。一般に、材質は鉄筋コンクリート又は鉄鋼である。
・裏込め注入は、シールドトンネルのセグメントと地山との間の空隙に充填材を注入することをいう。

1技術士 3専門 建設  H29-31
トンネル山岳工法

・トンネル周辺地山の支保機能を有効に活用し、吹付けコンクリート、ロックボルト、鋼製支保工等により地山の安定を確保して掘進する工法である。
・適用地質は、一般的に硬岩から新第三世紀の軟岩までの地盤に適用される。地質の変化には、支保工、掘削工法、補助工法の変更により対応可能である。
・断面変更への自由度が高く、道路の分岐合流部や非常駐車帯等の拡幅部の施工に有利であり、大規模な補助工法を用いない限り経済性に優れている。
・切羽の安定性が確保できることを前提としているため、未固結地山等でこれが確保できない場合は、大規模な補助工法を併用せざるを得ないこともある。
・山岳部では渇水に留意し、都市部等では掘削や地下水位低下に伴う地表面沈下に留意が必要である。

1技術士 3専門 建設  H26-32
山岳トンネルの支保工

・吹付けコンクリートは、トンネル壁面にコンクリートを面的に密着して設置する支保部材であり、その機能は掘削に伴って生じる地山の変形や外力による圧縮やせん断等に抵抗することにある。
・吹付けコンクリートの品質としては、掘削後ただちに施工し地山を保持するための初期強度、施工中に切羽近傍でのトンネルの安定性を確保するための早期強度を有する必要があり、併せて長期強度及び耐久性を有する必要もある。
・ロックボルトは、トンネル壁面から地山内部に穿孔された孔のほぼ中心に定置された鋼棒等の芯材、芯材を孔の周囲の地山と一体化するための定着材及び頭部で芯材と吹付けコンクリート等とを一体化するためのプレートとナットから構成される複合部材である。
・ロックボルトの支保機能は、亀裂の発達した中硬岩や硬岩地山では、主に亀裂面に平行な方向あるいは直角な方向の相対変位を抑制すること、また、軟岩や土砂地山では、主にトンネル半径方向に生ずるトンネル壁面と地山内部との相対変位を抑制することにある。
・鋼製支保工は、トンネル壁面に沿って形鋼等をアーチ状に設置する支保部材であり、建込みと同時にその機能を発揮できるため、吹付けコンクリートの強度が発現するまでの早期において切羽の安定化を図ることができる。

1技術士 3専門 建設  H25-33
山岳トンネルの計画

・地山分類とは、地山評価の一手法で、定量的な因子と経験的な指標にもとづいて地山を総合的に評価し分類することである。
・地山強度比は、地山材料の一軸圧縮強さを土被り圧(地山の単位体積重量と土被り高さの積)で除したものである。
・ロックボルトの効果は、吊下げ、縫付け、地山物性改良などの地山補強効果、内圧効果、吹付け支持効果などである。
・吹付けコンクリートの効果は、岩盤との付着効果、せん断抵抗による支保効果、内圧効果、リング閉合効果、外力の配分効果、弱層の補強効果、被覆効果などである。
・補助工法は、切羽の安定性やトンネルの安全性の確保並びに周辺環境の保全のために適用される、補助的又は特殊な工法をいう。
・未固結地山とは、洪積層や一部沖積層を形成する未固結ないし固結度の低い砂質土や礫質土ならびに火山灰、火山礫、軽石などからなる火山噴出物などをいう。

電力、道路、鉄道トンネル/問題3 専門科目 建設部門/過去問からの出題傾向

技術士第一次試験/問題3 専門科目 建設部門

◎は、予想が的中したものです。

重点予想 H30 H29 H28 H27 H26 H25 H24
◇ 電力土木
 水力発電所:水路ルート選定
 水力発電所:流量計算
 水力発電所:ヘッドタンク 。
 水力発電所:サージタンク 。
 水力発電所:水路式
 水力発電所:流込み式 。
 水力発電所:調整池式、貯水池式
 水力発電所:揚水式 。
 水力発電所:取水設備 。
 水力発電所:地下発電所
 火力発電所:構内配置計画
 火力発電所:温排水の放水方式
 火力発電所:深層取水方式
 火力発電所:立地条件
 新エネルギー
◇ 道路
 道路の構造及び設計
 道路の計画・設計
 平面線形と縦断線形
 道路構造の基準
 舗装の性能指標の設定
 舗装性能と性能指標の組合せ
 道路舗装の特性
◇ 鉄道
 鉄道の軌道
 鉄道の軌道構造
 鉄道工学の線路
◇ トンネル
 シールドトンネル1
 シールドトンネル2
 シールドトンネル3
 トンネル山岳工法
 山岳トンネルの支保工
 山岳トンネルの計画
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 問題3 専門科目 建設部門
過去問と解答速報『資格試験_合格支援隊』
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