2級 学科試験 過去問と出題傾向/専門土木 6/土木施工管理

専門土木 6 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その1

上水道・下水道

配水管の施工

2土木 学科  H26-30
栓止め内圧
・手前の仕切弁を全閉してから、栓止めした管を掘削する
・既設管には、内圧がかかっている場合があるので注意をする
・栓の正面に立ってはならない

2土木 学科 R01後-30-2 H30後-30-3 H29-30 H27-30 H26-30 H22-30-2 H21-30-3
管の切断
・鋳鉄管直管は、切り口が管軸に直角になるように切断機を用いて切断する
・管を切断する前には、切断線の標線を管軸に対して直角に入れる
・ダクタイル鋳鉄管の異形管部は切断してはならない

2土木 学科  R02-30  R01後-30-4  H27-30-2  H25-30
上水道管の据付け
・管の据付け前には、欠陥や亀裂がないことを確認する管体検査を行う
・掘削溝内に管つりおろす時は、つり荷の下に作業員を立ち入らせてはならない
・管のつりおろし時、土留の切ばりを一時的に取り外す場合、適切な補強を行う
・鋼管の据付けでは、基礎に良質の砂を敷き均し、管体保護をする
・管周辺の埋戻しは、片埋めにならないよう敷き均す
・管周辺の締固めは、密度が現地盤と同程度以上となるようにする

2土木 学科  H24-30
上水道の導水管布設
・管を急勾配の道路に沿って布設する場合は、止水壁を設ける
・管を傾斜地などの斜面部に布設する場合は、法面排水や法面防護などに配慮する
・管を軟弱地盤に布設する場合は、杭などを用いて管の沈下を防止する
・液状化の可能性が高い場所での管布設では、地盤改良などを行う

2土木 学科  R01前-30  H30前-30  H28-30  H23-30
配水管の種類と特徴
・ダクタイル鋳鉄管は、じん性に富み、管体強度が大きく、衝撃に強い
・メカニカル継手は、伸縮性や可とう性がある
・メカニカル継手は、地盤の変動に追従できる
・鋼管は、溶接継手により一体化できる
・鋼管は、地盤の変動には管体の強度、変形能力で長大なラインとして追従できる
・鋼管は、電食に対する配慮をする
・硬質塩化ビニル管は、施工性がよく、軽く、耐食性に優れている
・硬質塩化ビニル管は、低温時は耐衝撃性が低下する
・ステンレス鋼管は、異種金属との接続では絶縁処理をする
・ステンレス鋼管は、塗装やライニングが不要である

2土木 学科  R01後-30-1  H30後-30-4  H27-30-3  H22-30-1  H21-30-4
管の布設順
・管の布設順は、低所から高所に向けて行う
・受口のある管の受口は、高所に向ける

2土木 学科  R01後-30-3  H30後-30  H29-30  H22-30
ダクタイル鋳鉄管の据付け
ダクタイル鋳鉄管の据付けでは、次のことに留意をする
・管体の表示記号を確認する
・管径、年号の記号を上に向けて据え付ける
・一日の作業後は、木蓋で管端部をふさぎ、管内への土砂や汚水などの流入を防ぐ
・接合に用いるゴム輪は、極力室内で保管し紫外線などによる劣化を防ぐ
・ダクタイル鋳鉄管の接合には、グリースなどの油類は使用しない
・ダクタイル鋳鉄管の接合には、ダクタイル鋳鉄管用の滑剤を使用する

2土木 学科  H21-30-1  H18-30-4  H17-30-1
埋設物との離れ
・配水管の布設では、他の地下埋設物と30cm以上の間隔を保つようにする

2土木 学科  H21-30-2
人孔の位置
・口径800 ㎜以上の管路では、施工や維持管理上のために人孔を要所に設ける

2土木 学科  H18-30
水圧試験と土被り
・管路布設後、管路に充水し一昼夜程度経過してから水圧試験を行う
・水圧試験では、加圧状態での水圧の変化や管路の異状を調査する
・道路法施行令では、配水管の車道での土被りを1.2mと定めている
・配水管にはテープを取り付け、企業者名、布設年次、業種別名をテープに明示する

2土木 学科  H17-30
伸縮継手
・配水管は、原則として道路(公道)に布設する
・軟弱地盤等では、たわみ性の大きい伸縮継手を設けて不等沈下を防止する
・橋梁添架管の伸縮継手は、橋梁の可動端に合わせて設ける

専門土木 6 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その2

下水道管渠の施工

2土木 学科  R01後-31  H26-31
耐震性能の確保
下水道管渠の耐震性能を確保するために、次のことを行う
・マンホールと管きょとの接続部は、可とう継手を設置し、柔軟な構造をとる
・石灰やセメントを用いて地盤改良を行う
・管材には応力変化に強い素材を用いる
・管きょの更生工法で耐震性の向上を行う
・埋設地盤の液状化対策を行う

2土木 学科  H25-31
開削工法の施工手順
掘削 → 管基礎 → 管のつりおろし → 管布設 → 管接合 → 埋戻し

2土木 学科  H30後-31-1  H27-31-1  H24-31-1  H21-31-1  H17-31-3
水面接合
・水面接合は、計画水位を一致させて接合する接合方法である
・2本の管きょの合流する場合や径が変化する場合は、管頂接合か水面接合で接合する

2土木 学科  H30後-31-4  H29-31  H27-31-3  H24-31-2  H17-31-4
管底接合
・管底接合は、ポンプ排水の場合は、揚程が大きくなり有利になり工費を軽減できる
・管底接合は、上流が上がり勾配の地形に適している
・管底接合は、掘削深さを減ずるため、他の方法と比べ工費が軽減できる
・管底接合は、上流部の動水勾配線が管頂を超える可能性がある
・管底接合は、上流管と下流管の底部を合致させる方式である

2土木 学科  H30後-31-2  H29-31  H27-31-2  H24-31-3  H21-31-1  H17-31-1
管頂接合
・管頂接合は、下流が下り勾配の地形に適している
・管頂接合は、下流ほど掘削深さが増し工費が増加する
・管頂接合は、流水が円滑となり水理学的に安全な方法である
・管頂接合は、他の接合方法に比べ管渠の埋設深さが大きく、工費が増加する
・管頂接合は、上流管、下流管の高さと管きょ内面の管頂部を合致させる方法である

2土木 学科  H30後-31-3  H29-31  H27-31-4  H24-31-4  H21-31-2
段差接合、階段接合
・地表勾配が急な場合は、段差接合や階段接合を採用する
・段差接合では、適当な間隔にマンホールを設けて、マンホール内で段差をつける
・階段接合は、大口径管きょ、現場打ち管きょに用いる
・階段接合の階段高さは1段あたり0.3m以内とする

2土木 学科  H30後-31-1  H17-31-2
管中心接合
・管中心接合は、管きょの中心を合致させる方式である
・管中心接合は、管頂接合と水面接合の中間的な方法である
・管中心接合は、計画下水量に対応する水位の算出が不要である

2土木 学科  H23-31
下水道管きょの伏越し
・障害物がある場合、その両側に垂直な伏越し室を設けて回避する
・伏越し室には、角落としや泥だめ、ゲートを設ける
・伏越し管きょは、複数設置する
・伏越し管きょ内の断面を小さくし、流速を上流管きょより20~30%速くする

2土木 学科  H28-31  H22-31
基礎工の適用条件
・軟弱地盤や管きょへの外圧荷重が大きい場合は、コンクリート基礎を採用する
・岩盤で比較的、地盤のよい場所では、砕石基礎を採用する
・地耐力が期待できない極軟弱地盤では、鳥居基礎を採用する
・軟弱で地質や上載荷重が不均質な地盤では、はしご胴木基礎を採用する
・礫混じり土や礫混じり砂の硬質土の地盤では、砂基礎を採用する
・砂質粘土やロームの普通土の地盤では、まくら木基礎を採用する

2土木 学科  R02-31  H30前-31
土質区分と基礎工の種類
地盤の土質区分と適応する基礎工の種類は、次のようになる
・非常にゆるいシルト、有機質土    … はしご胴木基礎
・シルト、有機質土          … コンクリート基礎
・硬質粘土,礫混じり土及び礫混じり砂 … 砂基礎・砕石基礎、コンクリート基礎
・砂、ローム、砂質粘土        … まくら木基礎

2土木 学科  H21-31
下水管きょの接合
・管きょが曲線をへて合流する場合、内径の5倍以上の曲線半径となるようにする
・2本の管きょが合流する場合、中心交角は60度以下とする

2土木 学科  H20-30-1  H19-30-3
軽量鋼矢板工法
・地山が比較的良好で小規模工事の土留めには、軽量鋼矢板工法を採用する
・軽量鋼矢板の特徴は、軽量で取扱いが簡単なことである
・軽量鋼矢板工法は、湧水のない場所で採用する

2土木 学科  H20-30-2  H19-30-2
鋼矢板工法
・鋼矢板工法は、鋼矢板継手のかみ合わせで止水ができる
・軟弱地盤で地下水位の高い、湧水のある場所では、鋼矢板工法を採用する
・鋼矢板工法は、開削深度が深い場合に適している
・鋼矢板工法は、地下水位の低下を防ぎ、ボイリングやヒービングを防止する

2土木 学科  H20-30-3  H19-30-1
親杭横矢板工法
・親杭横矢板工法は、土質が粘性土で硬く、掘削が深い場所に適している
・親杭横矢板工法は、湧水のある場所には適していない
・親杭横矢板工法は、鋼矢板が打ち込めない固い地盤で適する

2土木 学科  H20-30-4
木矢板工法
・木矢板工法は、掘削が浅く土圧の小さい、小規模な工事に適する

2土木 学科  H19-30-4
切ばり式の土留工
・下水管渠の土留工法は、切ばり式の土留工法が主に採用されている
・自立式の土留工法は、切ばり式に比べ変位量が大きい

専門土木 6 過去問/2級 土木施工管理 学科試験 その3

推進工法

2土木 学科  H20-31-1  H18-31-3
刃口推進工法
・刃口(元押し)推進工法では、立杭を50m以内ごとに設置する
・刃口推進工法では、立杭後部の支圧壁で反力を受ける
・刃口推進工法は、ジャッキの推進力によって管を地中に押し込む

2土木 学科  H20-31-2  H18-31-2
圧入方式
・小口径推進工法の圧入方式は、一工程方式と、二工程方式に分類される
・一工程方式とは最初から推進管を先導体に直接接続して掘進する方式である
・二工程方式とは先導体と誘導管を圧入推進したのち、誘導管を推進管に置換する方式である

2土木 学科  H20-31-2  H18-31-2
オーガ方式
・オーガ方式は、先導体内のオーガスクリュで土砂搬出を行い推進する方式である

2土木 学科  H20-31-3  H18-31-4
セミシールド工法
・セミシールド工法は、管先端のシールド機を用いて掘削し、管を推進する
・セミシールド工法は、施工精度が高い工法である

2土木 学科  H20-31-4  H18-31-1
中押し推進工法
・中押し推進工法は、元押し推進工法のジャッキの他に、中押し用ジャッキがある
・中押し推進工法は、元押し推進工法のジャッキと中押し用ジャッキで分担して推進する

2土木 学科  H19-31
推進工法の適用
・圧入方式は、シルト質地盤や軟弱な粘性土に適用する
・オーガ方式は、硬質な粘性土・砂質土・砂礫に適する
・泥水方式は、滞水性砂質土や軟弱土に採用される
・各工法のスパン推進延長は、
  ボーリング方式は、20~50m程度
  オーガ方式は50m程度
  泥水方式は、80~120m程度

専門土木 6 出題傾向/2級 土木施工管理 学科試験

◎は、予想が的中したものです。

重点予想 R02 R01下期 R01上期 H30下期 H30上期 H29 H28 H27 H26 H25 H24 H23 H22
[上水道・下水道]  
配水管の施工  
 栓止め内圧
 管の切断
 上水道管の据付け
 上水道の導水管布設
 配水管の種類と特徴
 管の布設順
 ダクタイル鋳鉄管の据付け
 埋設物との離れ
 人孔の位置
 水圧試験と土被り
 伸縮継手
下水道管渠の施工  
 耐震性能の確保
 開削工法の施工手順
 水面接合
 管底接合
 管頂接合
 段差接合、階段接合
 管中心接合
 下水道管きょの伏越し
 基礎工の適用条件
 土質区分と基礎工の種類
 下水管きょの接合
 軽量鋼矢板工法
 鋼矢板工法
 親杭横矢板工法
 木矢板工法
 切りばり式土留め工
推進工法  
 刃口推進工法
 圧入方式
 オーガ方式
 セミシールド工法
 中押し推進工法
 推進工法の適用