1級土木施工管理技士試験の過去問と解説まとめ!2019年度実地試験(選択問題)


こちらは、2019年度(令和元年)1級土木施工管理技士試験の過去問の解説です。
今回は、2019年度1級土木施工管理技士実地試験の過去問で、問題2~11(選択問題)について詳しく解説していきます。

1級土木施工管理技士の学科試験の内容

1級土木施工管理技士試験には、学科試験と実地試験の2つがあります。
実地試験は、学科試験に合格した方や学科試験免除者しか受けることができません。
実地試験の問題は、問題1の「経験記述」と問題2~11までの「選択問題」があり、「選択問題」は更に2つに分かれ、それぞれ3問ずつ選択します。
選択問題の違いについては、選択問題2~6は穴埋め問題で、選択問題7~11は記述問題です。
2019年度(令和元年)1級土木施工管理技士試験の過去問では、以下の構成で出題されました。

〇経験記述 … 出題数:1問 必要解答数:1問
 ・施工経験記述(品質管理)

〇選択問題 2~6 … 出題数:5問 必要解答数:3問
 ・土工(軟弱地盤上の盛土施工の留意点)
 ・コンクリート(コンクリート構造物の施工)
 ・品質管理(盛土の品質規定方式及び工法規定方式による締固め管理)
 ・安全管理(車両系建設機械による労働者の災害防止)
 ・建設副産物(特定建設資材廃棄物の再資源化等の促進)

〇選択問題 7~11 … 出題数:5問 必要解答数:3問
 ・土工(切土・盛土の法面保護工)
 ・コンクリート(コンクリートを打ち重ねる場合の施工上の留意点)
 ・品質管理(コンクリート構造物施工時における劣化防止対策)
 ・安全管理(移動式クレーンで安全管理上必要な労働災害防止対策)
 ・施工計画(公共土木工事の施工計画書に記載すべき内容)

1級土木施工管理技士学科実地試験問題2~11は選択問題ですので、従事している仕事に関する知識を中心に過去問を解くようにしましょう。

問題2(土工)

軟弱地盤上の盛土施工の留意点に関する次の文章の[(イ)]~[(ホ)]に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
⑴ 準備排水は、施工機械のトラフィカビリティーが確保できるように、軟弱地盤の表面に[(イ)]排水溝を設けて、表面排水の処理に役立てる。
⑵ 軟弱地盤上の盛土では、盛土[(ロ)]付近の沈下量が法肩部付近に比較して大きいので、盛土施工中はできるだけ施工面に4%~5%程度の横断勾配をつけて、表面を平滑に仕上げ、雨水の[(ハ)]を防止する。
⑶ 軟弱地盤においては、[(ニ)]移動や沈下によって丁張りが移動や傾斜したりすることがあるので、盛土施工の途中で盛土形状や寸法のチェックを忘れてはならない。
⑷ 盛土荷重による沈下量の大きい区間では、法面勾配を計画勾配で仕上げると、沈下によって盛土天端の幅員が不足し、[(ホ)]盛土が必要となることが多い。このため、供用後の沈下をあらかじめ見込んだ勾配で仕上げ、余裕幅を設けて施工することが望ましい。

『問題2(土工)』の解説

2019年度1級土木施工管理技士学科試験過去問『問題2(土工)』の正解は、以下のとおりです。
(イ)素掘り
(ロ)中央
(ハ)浸透
(ニ)側方
(ホ)腹付け

(1)素掘り排水溝は、仮説用の排水です。適切に法面保護を行えば、排水施設としても利用できます。
(2)軟弱地盤の場合、盛土中央付近の沈下量が法肩部付近と比較して大きくなります。勾配をつけることで、雨水の浸透を防止できます。
(3)軟弱地盤の場合、側方移動によって丁張りの位置がずれる場合があります。そのため、盛土施工の途中で盛土形状や寸法のチェックを忘れてはいけません。
(4)沈下によって盛土天端の幅員が不足する場合は、腹付け盛土が必要となります。その場合は、路面にクラックや段差が発生する場合もありますので、そちらも注意が必要です。

過去問の傾向

1級土木施工管理技士実地試験の過去問をチェックすると、盛土をメインとした問題は、2018年(平成30年)、2015年(平成27年)、2013年(平成25年)で出題されていますが、問題内容はさまざまです。
ただし、施工するにあたって基本的な内容ばかりですので、現場で留意していることを理解すれば解ける問題です。
留意点を理解する意味でも1級土木施工管理技士実地試験の過去問を解いておくとよいでしょう。

問題3(コンクリート)

コンクリート構造物の施工に関する次の文章の[(イ)]~[(ホ)]に当てはまる適切な語句を解答欄に記述しなさい。
⑴ 継目は設計図書に示されている所定の位置に設けなければならないが、施工条件から打継目を設ける場合は、打継目はできるだけせん断力の[(イ)]位置に設けることを原則とする。
⑵ [(ロ)]は鉄筋を適切な位置に保持し、所要のかぶりを確保するために、使用箇所に適した材質のものを、適切に配置することが重要である。
⑶ 組み立てた鉄筋の一部が長時間大気にさらされる場合には、鉄筋の[(ハ)]処理を行うか、シートなどによる保護を行う。
⑷ コンクリート打込み時に型枠に作用するコンクリートの側圧は、一般に打上がり速度が速いほど、また、コンクリート温度が低いほど[(イ)]なる。
⑸ コンクリートの打込み後の一定期間は、十分な[(イ)]状態と適当な温度に保ち、かつ有害な作用の影響を受けないように養生をしなければならない。

『問題3(コンクリート)』の解説

2019年度1級土木施工管理技士学科試験過去問『問題3(コンクリート)』の正解は、以下のとおりです。
(イ)小さい
(ロ)スペーサ
(ハ)防錆
(ニ)大きく
(ホ)湿潤

(1)コンクリートの打継目はできるだけせん断力の小さい位置に設けることが原則です。やむを得ずせん断力の大きい位置に打継目を設ける場合は、打継目に溝を造るか鋼材を配置して補強する必要があります。
(2)スペーサは、鉄筋を適切な位置に保持し、所要のかぶりを確保する必要があります。かぶりの厚さが不足すると鉄筋が酸化し、鉄筋コンクリート構造物の強度を低下させる恐れがあります。
(3)組み立てた鉄筋の一部が長時間大気にさらされる場合は、鉄筋の防錆処理を行います。ただし、海岸近くの工事では、短期間でも鉄筋に錆が発生する場合があるので注意が必要です。
(4)コンクリートの側圧は、コンクリート温度が低いほど大きくなります。他にもスランプや気温によって側圧が影響しますが、コンクリートの圧縮強度の大小は、側圧には関係ありませんので注意しましょう。
(5)コンクリートの打込み後の一定期間は、十分な湿潤状態と適当な温度に保つ必要があります。コンクリートの表面が急速に乾燥すると、十分な水和反応が得られなくなるため、湿潤養生が必要となります。

過去問の傾向

1級土木施工管理技士実地試験の過去問をチェックすると、コンクリート問題は、養生・打継ぎ・運搬などピンポイントな問題が多いです。
問題自体は、土工同様に基本的な内容ばかりですが、過去問以外に土木学会が出版しているコンクリート標準示方書[施工編]を熟読することをお勧めします。

問題11(施工計画)

公共土木工事の施工計画書を作成するにあたり、次の4つの項目の中から2つを選び、施工計画書に記載すべき内容について、解答欄の(例)を参考にして、それぞれの解答欄に記述しなさい。
ただし、解答欄の(例)と同一内容は不可とする。
• 現場組織表
• 主要資材
• 施工方法
• 安全管理

『問題11(施工計画)』の解説

2019年度1級土木施工管理技士学科試験過去問『問題11(施工計画)』の正解は、以下のとおりです。
※こちらは1つの解答例です。正解は複数存在しますので、それぞれの項目で正しく記載すべき内容が書かれていれば問題ありません。

〔施工計画書に記載すべき内容〕
現場組織表
 ・組織の編成、命令系統、業務分担と職責
 ・現場代理人、主任技術者、安全管理者など
 ・必要な有資格者
主要資材
 ・指定材料と数量
 ・資材の納入時期
 ・資材の品質確認の方法
 ・材料試験方法、品質証明書の添付など
 ・資材の使用計画
施工方法
 ・主要な工種ごとの作業フロー
 ・工事箇所の作業環境と制約条件
 ・施工上の留意事項および施工方法
 ・工事の仮設備の構造や配置計画
 ・位置図、構造計算書など
安全管理
 ・安全管理組織
 ・安全対策
 ・安全教育
 ・訓練計画など

施工計画書に記載すべき内容は、箇条書きで構いません。この4つの項目から2つ選択して、箇条書きでまとめましょう。

過去問の傾向

1級土木施工管理技士実地試験の過去問をチェックすると、施工計画書についての問題は、2016年(平成28年)、2013年(平成25年)で出題されており、3年毎に出題されている傾向にあります。
傾向から推測して次に出題されるのは、2022年(令和4年)の可能性が高いです。
施工計画書に記載すべき内容については、「現場組織表」と「施工方法」がこれまでの過去問すべてに含まれていますので、この2つをしっかり押えておきましょう。

1級土木施工管理技士実地試験(選択問題)の対策

1級土木施工管理技士実地試験(選択問題)は、10問の中から6問選択して解答していきます。
ただし、記述式のためまったく同じ問題がでるということは、ほとんどありません。
実務経験が長い方は知識が豊富なので、問題の内容を理解して自分の言葉で記述できますが、そうでない方は、1級土木施工管理技士実地試験の過去問を何度も解いて覚えなければいけません。
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