現場代理人の土木施工管理レポート NO.12、土地造成工事

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土木施工管理技士試験/経験記述、実地試験、学科試験の過去問、出題予想と解答例

現場代理人の土木施工管理レポート/土地造成工事。軟弱地盤の支持層まで木杭を打設し、盛土荷重を杭に負担させる組杭工法を採用しました。長期的なすべり防止と組杭全体の剛性増大のため、杭頭部をボルトナットにより木杭と同径の丸太で連結しました。

工事名  : ○○工業団地整地工事

工事名  : ○○工業団地整地工事
発注者  : ○○県○○市
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、地盤改良工
施工量  : 盛土量 5,000m3、改良土量 1,000m3

現場での課題と対策 :

工事は、谷の出口部で鉄砲水防止対策を兼ねた仮設防災調整池を造成した後、その背後に○haの工業団地を造成するものでした。軟弱地盤上(厚さ7.Om)における現地発生スレーキング材による高盛土(高さ20m)の問題点は、次の通りでした。高盛土部の円弧すべり、側方流動の発生。高盛土下部地盤の圧密沈下。高盛土材料の圧縮沈下。これらの問題点を解決するため、対策工法の検討が品質管理上の重要な課題でした。

高盛土の品質確保のため、現場で講じた処置は、次のような内容でした。安定・変位対策は、深層混合処理の排土式CDM(セメントミルク攪拌)工法を採用しました。圧密沈下対策は、CDM改良部以外の表層の表土・鹿沼土を良質土に置換し、堤体上部にサーチャージ工法を採用しました。圧縮沈下対策は、試験盛土による施工管理値(敷均し厚25cm、最大粒径10cm、30t級タンピングローラ転圧8回)を採用しました。

工事名  : 市営○○団地宅地造成工事

工事名  : 市営○○団地宅地造成工事
発注者  : ○○県○○市
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工
施工量  : 切盛土量 55,000m3

現場での課題と対策 :

工事は、住宅が密集した東側の貯水池に隣接し、切盛土量55000m3、開発面積45000m2の区域を10ケ月間で造成する工事でした。当初計画では、貯水池水面下の軟弱層を掘削置換工法で処理した後、水際より2割の勾配で、最大8mまで盛上げる計画になっていました。貯水池水面下の施工にはシートパイルによる土留め工等の補助工法が不可欠であるため、工事費が増大し、廉価な土留め対策工法の選定が、重要な課題でした。

土留め対策工法について、次の点に留意して、品質の向上を図りました。軟弱地盤の支持層まで木杭を打設し、盛土荷重を杭に負担させる組杭工法を採用しました。長期的なすべり防止と組杭全体の剛性増大のため、杭頭部をボルトナットにより木杭と同径の丸太で連結しました。末口20cmの松杭を使用し、軟弱層との複合地盤化を図るため、杭間隔は縦横1mと密に打設しました。軟弱層の地盤強度は当初予定の2t/m2から6t/m2まで補強できました。


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工事名  : ○○○○団地宅地造成工事

工事名  : ○○○○団地宅地造成工事
発注者  : ○○県○○市
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工
施工量  : 切盛土量 130万m3

現場での課題と対策 :

工事は、軟弱地盤上の面積30万m2、切盛土量130万m3の団地造成工事でした。当初計画では、層厚8.5mの軟弱地盤上に高さ8mのRC擁壁を鋼管杭基礎により設置し、その背面を23mの高さまで盛り立てる予定で、地盤改良工法は生石灰パイル工法でした。現地は、海に近く地層の透水係数が高いため、石灰パイルへの過剰な水の供給が懸念され、軟弱地盤上の高盛土工法の検討が、品質管理上の重要な課題でした。

高盛土の施工については、1回当たりの盛土高を制限し、間に一定の放置期間を設けて、徐々に地盤強度を高める段階盛土を採用しました。最初の10mは、1回の盛土高を限界盛土高の1/2の2mとし、5回に分けて盛土しました。次の盛り立てまでの放置期間は、圧密計算より圧密の90%が終了する40日間としました。最初の10mの施工から、地盤沈下量と擁壁水平変位を観測し、10mから上の盛土管理は、1回の盛土高を限界盛土高の1/2~1/3としました。軟弱地盤の沈下量と擁壁の水平変位に着目した品質管理を行いました。

工事名  : ○○共同住宅造成工事

工事名  : ○○共同住宅造成工事
発注者  : ○○開発株式会社
工期   : 平成○年○月~平成○年○月
主な工種 : 土工、擁壁工
施工量  : 切土量 V=3,000m3、盛土量 V=2,000m3、擁壁工 L=500m

現場での課題と対策 :

造成予定地は山間盆地の底部に位置し、後続する建築工事の工程から、コンクリート工事が厳冬期となりました。現場付近の平均気温が4℃以下で、夜間は氷点下までに下がり、コンクリート凍結の恐れがありました。また、山間底部位置のため日照時間が短く、吹下ろし風が多発し、表面乾燥の恐れがありました。そのため、寒中コンクリートを適用することとしました。寒中コンクリートの凍結対策が、本工事の品質管理上の重要な課題でした。

生コン工場と温度対策を中心に協議し、打設温度15℃程度を確保するため、30℃温水の使用、およびAE減水剤の使用で、SL=8±2.5cmの確保等を決定しました。工程調整に苦心しましたが、打設時問帯をAM10時~PM2時とし、日照と気温に配慮しました。打設前に、風よけスクリーンを打設足場に設営し、表面乾燥防止に留意しました。打設後、防煙1類シートで外周を覆い、ヒーターと送風機で均一温風を送り、5日間10℃程度の保温養生を実施しました。現場水中養生のテストピースで、50kgf/cm2以上の圧縮強度を確認し型枠脱型しました。

土木管理技士の実施試験には不合格であっても、学科試験に合格することで技士補の資格を取得することができます。1級の「技士補」であれば、現場の責任者になることもできます。実施試験ももちろん突破すべきですが、まずは学科試験を突破して技士補の資格取得の権利を得ることを目指しましょう。
土木施工管理技士の資格試験では経験記述問題が出題されます。経験記述は土木の施工管理工事に関する事柄についての経験を記述しましょう。土木工事に該当するかは受験の手引きの、土木施工管理に関する実務経験として認められている工事種別・工事内容を確認すればよいでしょう。
1級土木施工管理技士の試験は年に1回しかありません。2級は学科のみ前期と後期にわかれており、それに合格した場合のみ実地試験を受けることができます。1度不合格になってしまうと再度受験するために1年待たないといけないので、過去問、解答例を活用し十分な勉強時間を確保して合格を目指してください。
土木施工管理技士に合格したら、合格証明書を発行してもらいましょう。合格証明書の申請期間は約2週間と非常に短い期間となっています。この期間に申請を忘れると再発行の手続きを踏まないと合格証明書を発行してもらうことができなくなってしまいます。

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