クレーン・デリック運転士免許(限定なし)学科試験 01


労働安全衛生法という法律の規則に、クレーン等安全規則があって、クレーンを扱う人はクレーン免許資格、デリックを扱う人はデリック免許資格が必要でした。平成18年の法改正によって2つの免許が統一され、クレーンもデリックも扱う人にクレーン・デリック運転免許資格が与えられるようになりました。その資格を取得する試験が、クレーン・デリック運転士試験です。試験日は、全国で約月1回行われているため、1回落ちても1年間に何度でも挑戦できます。ただ、受験料(1回約1万1千円)がかさみますが。
クレーン・デリック運転士試験は、筆記試験と実技試験が行われます。筆記試験は、40問出され合格ラインは、60%以上の得点ですが、4つの分野の最低得点が40%以上必要です。筆記試験の内容は、クレーンとデリックに関する知識10問、関係法令10問、電動機と電気の知識10問、クレーンに関する力学知識10問です。注意する点は、クレーン・デリック知識と関係法令は1問当たり3点、他の2教科は1問当たり2点です。勉強方法は、過去問問題集や参考書を使って、難易度に関係なく独学でも、高得点は望めます。特に過去問の解説はよく理解することが合格率アップにつながります。

試験の内容、出題分類、合格率/クレーン・デリック運転士免許(限定なし)

試験内容

種類 試験科目(学科) 出題数
(配点)
試験時間
学科 1.クレーン及びデリックに関する知識 10問(30点) 2時間30分
1科目免除者は 2時間
2科目免除は 1時間15分
2.関係法令 10問(20点)
3.原動機及び電気に関する知識 10問(30点)
4.クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 10問(20点)

合格基準

 採点は、各科目の配点の合計点をもって満点とし、各科目の得点が配点の40パーセント以上であって、かつ、全科目の得点の合計が満点の60パーセント以上の場合を合格とする。

クレーン・デリック運転士試験の筆記試験の難易度はそれほど高くはないため、勉強方法は、過去問を問題集や参考書を使って何度も繰り返し説くことが一番です。例えば、ある年のクレーン・デリック知識の出題では、クレーン用語・クレーンの構造・クレーン安全装置・デリックの取扱い・デリックの種類型式など10項目が出題され、どの問題も過去8年の間に同じか類似問題が出題されています。そのため、過去数年の問題を勉強し理解することで、その年の問題を予想できるようになり、正解できる可能性が高いでしょう。過去問題を勉強する対策には、数年分の過去問から、5つの選択肢の内容を正解・不正解に関わらず、その成否の理由と内容を解答例と解説を理解することが合格のために必要です。筆記試験対策として、過去問を解説した問題集や参考書を勉強する他に、クレーン・デリック運転免許学科準備講習会を受講することも、合格率を高める勉強方法です。

クレーン・デリック運転士免許(限定なし)学科試験で問われるもの

試験の程度は、クレーン及びデリックを安全かつ正確に運転するために必要な知識の有無を判定することができる程度とする。

学科試験の内容

1.クレーン及びデリックに関する知識(10問、五肢択一)
 種類及び型式
 主要構造部分
 つり上げ、起伏、旋回、走行、トロリの横行等の作動をする装置
 安全装置
 ブレーキ機能
 取扱い方法

2.原動機及び電気に関する知識(10問、五肢択一)
 電動機
 電流、電圧及び抵抗
 電力及び電力量
 配線、集電装置、配電盤、開閉器、コントローラー等電気を通ずる機械器具
 電路の点検及び補修
 感電による危険性

3.クレーンの運転のために必要な力学に関する知識(10問、五肢択一)
 力(合成、分解、つり合い及びモーメント)
 重心
 重量
 速度及び加速度
 荷重
 応力
 材料の強さ
 ワイヤロープ、フツク及びつり具の強さ
 ワイヤロープの掛け方と荷重との関係

4.関係法令(10問、五肢択一)
 労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)、労働安全衛生法施行令(昭和四十七年政令第三百十八号)、労働安全衛生規則(昭和四十七年労働省令第三十二号)及びクレーン等安全規則()中の関係条項

クレーン・デリック運転士試験の勉強方法で、問題集や参考書を使って、過去問を理解しながら勉強するときに、必要なことの例を1つ紹介しましょう。力学の問題で、おもりが下げられた4つの滑車に加える力の大きさを問う問題では、数年おきに繰り返し出題されますが、全く同じ問題の年もあるかと思えば、別の年では微妙に数値が変えてあり、さらに選択肢には前の問題の選択肢のいくつかが同じという誤りやすい問題が出ます。過去問の勉強でやったことがあれば、あの問題と同じ、と思い込んで覚えていた前の問題の正解の数値を選んでしまうというミスを犯します。このようなミスが起こる背景は、過去問の解き方を十分に理解せず、解答してしまうためです。過去問題を解答例と解説を参考にして理解していれば、同じような問題が出ても、理解して解けて正解を選択できやすく、合格率アップにつながります。
 試験の中で、計算問題が出てくるのが、力学の知識問題で、難易度は高校卒業レベルです。ただし、高校の広い範囲の力学ではなく、クレーンのバランスなどを考えた力学の範囲のため、勉強方法も広い範囲にせず、過去問を中心に試験日までにしっかり理解していけば、合格が見えてきます。

過去問と解答速報/クレーン・デリック運転士免許(限定なし)学科試験

過去問と解答速報

実技試験の対策について

クレーン・デリック運転士試験の実技試験は、クレーンの運転と、クレーンの運転のための合図の検定試験です。実技には過去問の問題集も参考書も不要です。合格率を上げるためには、あるレベル以上の技量が必要です。実技試験は実際にクレーンを動かす技量を問われますので、練習ができない環境では難易度が高くなり、合格率は低くくなるでしょう。クレーンを実際に扱うには、クレーン・デリック運転の実技講習を受けることが必須です。実技講習では検定試験があり、合格すれば、クレーン・デリック運転士試験日には実技試験が免除されます。実技試験や講習会の検定試験では、実際のクレーンの運転ができ指導も受けますが、細かい注意が必要です。そのような細かい注意点は、独学で現場で学ぶことができます。建設工事現場では、必ず移動式クレーンも含めクレーン作業があるため、クレーン作業の活きた現場が体験でき、実際の運転はできずとも、クレーン作業中の細かな注意事項、安全留意事項、合図の仕方など、いわば模範解答を学ぶことができます。その経験を実地試験に活かすことで、合格発表が待ち遠しくなるでしょう。

参考書のランキング/クレーン・デリック運転士免許(限定なし)学科試験

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クレーンデリック運転士の試験には受験資格はなく、誰でも受験できる

 クレーンデリック運転手は、労働安全衛生法に基づく国家資格となっています。 吊り上げ荷重が5トン以上の天井クレーンやジブクレーン、ガイデリックなどの各種クレーンを運転するには、 免許が必要となります。 この資格により、つり上げ荷重が5トン以上の天井クレーン、橋形クレーン、シブクレーン、ガイデリック、 ステフレッグデリック、ジンポールなどの各種クレーン、デリックを操作することができます。

 クレーンデリック運転士の免許は、従前のクレーン運転士とデリック運転士の免許を統合して、新設されたものです。 免許試験は、全国の安全衛生技術センターにおいて行われ、実技教習は、都道府県労働局長登録教習機関において実施されます。 クレーンデリック運転士の試験には、受験資格はなく誰でも受験することができます。

移動式クレーン運転士は、技能が安全面と直結するため、資格の重要性は高い

 移動式クレーン運転士は、安全衛生技術試験協会主権の、移動式クレーン運転士試験に合格する必要があります。 移動式クレーン運転士は、国家資格になり、移動式クレーン車を運転するには、この資格がないとクレーン運転にともなう業務に 携わることができません。 移動式クレーン運転士の免許取得にあたっての要件は、特にありませんが、筆記試験と実技試験があり、 合格後に免許証の交付を申請します。

 移動式クレーン運転士の仕事内容は、トラッククレーン・浮きクレーン・クローラークレーン・ラフテレーンクレーンなどを運転します。 解体工事現場や建築・建設業界で需要が高く、5トン以上の重さを吊りあげて、運搬や移動などの運転操作をおこないます。 また、災害時の復旧作業に出向く場合もあります。 その技能が安全面と直結することから、資格の重要性は高いといえます。


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