コンクリート技士試験 01


コンクリート技士は、コンクリートの製造、施工、配合調合設計、試験、検査、管理および設計など、日常の技術的業務を実施する能力のある技術者です。
コンクリート主任技士は、コンクリート技士の能力に加え、研究および指導などを実施する能力のある高度の技術を持った技術者です。
現在、多数の方々が、コンクリート技士、コンクリート主任技士の資格を取得され、コンクリートの製造、施工等の第一線において活躍し、各方面から高い評価を得ています。

コンクリートは社会生活の基盤づくりに不可欠な建設材料です。そして、近年の技術の進歩に伴い年々高度化、巨大化、多様化するコンクリート工事に対応し、コンクリートの耐久性などに関する信頼性を高めるためにも、今日ますますコンクリートに関する幅広い知識と豊かな経験を有する、コンクリート技士、コンクリート主任技士などの技術者が多く求められています。

試験の内容、出題分類、合格率/コンクリート技士試験

解答時間 : 2時間

四肢択一問題 : 36題、問題1~問題36
 ・正答にのみ点が与えられ、誤答および無答は零点となる。
 ・問題ごとに正解は1つしかない。
 ・1問につき2つ以上解答すると無効になる。
 ・適当(正しい)、不適当(誤っている)の、どれを選ぶのかを聞違えずに、
  各問題のすべてを慎重に読んでから答えること。
 ・適当(正しい)の番号を選んだ場合も、他の番号もどこが不適当(誤っている)のかを
  十分に検討すること。
 ・不適当(誤っている)の番号を選んだ場合も、他の番号もどこが適当(正しい)のかを
  十分に検討すること。

〇X式問題 : 18題、問題37~問題54
 ・正答の場合、四肢択一問題の半分の点が与えられる。
 ・無答は零点である。誤答すると減点される。
 ・比較対照するものが与えられないので判断が難しいので、十分検討してから解答すること。
 ・すべての問題に解答したくなるが、誤答は減点となるため、不安な問題は解答しないという
  判断が必要である。

計算機の使用
 ・計算機は、小型無音で、 四則演算程度までしかできないものは、使用できます。
 ・四則演算程度には、平方根、数値メモリは含まれます。
 ・関数演算の機能があるもの、式や文章等を記憶する機能がある計算機は、使用禁止です。
 ・使用禁止となる機器は、関数電卓、ポケットコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、
  タブレット端末、スマートウォッチ、電子手帳等です。

社会の生活基盤となっている建材として、コンクリートがあります。それ故、コンクリートによる損傷などで生活が大きく影響されないように、コンクリート建造物を扱うためには、それを扱うに十分な技量を持った技術者の元で、コンクリート建造がされなければなりません。コンクリート建造物を作るときの保証する技術者がコンクリート技士であり、それを認定する試験が、コンクリート技士試験です。コンクリート技士の上にはコンクリート主任技士がありますが、まずはコンクリート技士に合格しないと始まりません。コンクリート技士試験の合格率は、例年約30%で、主任技師の合格率13%に比べれば高い方ですが、一般的の資格試験の中では、コンクリート技士試験は、難易度の高い試験と言えます。コンクリート技士試験の受験資格は、コンクリート診断士・1級建築士・技術士のような資格を持つか、コンクリート技術に関する科目を履修し卒業して実務経験を学歴に応じた期間従事した人が受験することができます。ただし、合格してコンクリート技士に登録しても、4年後ごとに更新登録の必要があり、そのために技術研修会を受講し試験に合格すれば、コンクリート技士として再登録できます。

コンクリート技士試験で問われるもの

コンクリート技士試験の選考基準の具体的な内容と程度は、次のとおりです。
ただし、試験日からさかのぼって1年以内に制定された JIS および改正された基準類(JIS、コンクリート標準示方書、JASS 5 等)中の変更事項については出題の対象にはなりません。

コンクリート技士試験は、四肢択一式の筆記試験40問を、2時間の持ち時間で解答します。2018年までは、この40問と○×式の20問の問題が含まれ、時間も2時間半でしたが、予告なしに変更になりました。今後の試験でも、変更になる可能性があります。しかし、どのように変更になっても、試験の内容はコンクリートに関する技術的な問題ですので、普段勉強していれば何が変わろうとも、合格という結果は同じでしょう。試験に合格するための得点は、70%以上は必要とされています。すなわち、28問から30問は正解を取らないと、合格できないということになります。試験時間が2時間ということから、1問当たりの持ち時間は3分ですが、後での見直し・チェックを考えると、2分30秒くらいでしょう。解答するに当たってのポイントは、1問に悩まないことです。あれこれ考えることで、解答が出るときは、少々時間を使っても得べきですが、できないと判断したときは、その問題は捨てると考えても良いのではないでしょうか。100%正解しなければならない試験ではないのですから。

コンクリート技士試験の選考基準の内容と程度

1.土木学会コンクリート標準示方書(ただし、構造設計関連の内容は除く)
 日本建築学会建築工事標準仕様書 JASS5 鉄筋コンクリート工事

  ・内容を理解する能力。

 a.コンクリート用材料の品質、試験および管理
  ・JIS に規定されている試験についての実施能力と結果の判定能力。
  ・通常使用される材料について試験し、その結果をコンクリートの配(調)合および製造管理に
   反映させる能力。
  ・材料を適切に扱う能力。

 b.コンクリートの配(調)合設計
  ・通常使用されるコンクリートについて、使用材料に応じ、所要の性質を満たす配(調)合を
   定めることができる能力およびこれに必要なコンクリートの性質に関する基礎的知識。

 c.コンクリートの試験
  ・JIS に規定されている試験についての実施能力と結果の判定能力。

 d.プラントの計画管理
  ・基本的計画に基づいてプラントの性能仕様を立案する能力。
  ・日常の管理検査をする能力。

 e.コンクリートの製造および品質管理
  ・定められた示方配合(計画調合)に対する現場配合(現場調合)を定める能力。
  ・コンクリートの性質の変化に応じ配(調)合を調整する能力。
  ・製造に必要な機械の適切な使用,もしくは作業員にその指示をする能力。コンクリートの
   品質管理図を作成し、その結果をコンクリートの  品質管理に反映させる能力。

 f.コンクリートの施工
  ・施工計画に基づいて必要な施工準備を行い、施工作業を適切に指導し、機械器具を選定し、
   その適切な使用方法を指示する能力。
  ・施工方法とコンクリートの性質との関係についての一連の知識。

 g.コンクリートに関わる環境問題
  ・コンクリートおよびコンクリート構造物に関わる環境問題についての基礎的な知識と
   理解力。

 h.その他
  ・コンクリートおよびコンクリート構造物に関わる基礎的な知識と理解力。

2.関係法令(たとえば建築基準法施行令のうちコンクリートの品質ならびに施工に関係する事項)およびコンクリート関係の JIS
  ・内容についての基本的な知識。

コンクリート技士、コンクリート主任技士は、国土交通省:土木工事共通仕様書等において「コンクリートの製造、施工、試験、検査及び管理などの技術的業務を実施する能力のある技術者」と規定されています。
また、土木学会「コンクリート標準示方書」、日本建築学会「建築工事標準仕様書 JASS 5 鉄筋コンクリート工事」において、「コンクリート構造物の施工に関して十分な知識および経験を有する専門技術者」と位置づけられています。

コンクリート技士試験に合格するためには勉強するしかありませんが、短いスケジュールの中で、むやみに参考書を読んでもなかなか身につきません。そのために、勉強方法としては、コンクリートのどの分野から問題が出て、どう対策するかについて考えてみましょう。
四肢択一式40問の試験の内容は、コンクリートに関して材料の品質・試験・管理、配合設計、試験、プラント計画管理、製造と品質管理、施工、環境問題、関係法令などから問題が出題されます。過去問題集から出題の傾向を見ると、同じ問題か類似した問題が繰り返されていることが分かりますが、解答例は同じものはありません。ただ、同じ分野から出されていることから、コンクリート技士試験の勉強方法は、10年分くらいの過去問の問題集と参考書を使って、繰り返し勉強することが試験対策には一番です。

過去問と解答速報/コンクリート技士試験

コンクリート技士試験の「過去問と解答」は、次のものを掲載しています。
サイドバーのカテゴリ「コンクリート技士試験」から、それぞれのページへお進みください。
 ・コンクリート技士試験 過去問と解答 平成30年度 2018
 ・コンクリート技士試験 過去問と解答 平成29年度 2017
 ・コンクリート技士試験 過去問と解答 平成28年度 2016

コンクリート技士、コンクリート主任技士の資格は、コンクリート診断士試験の受験資格要件の一つとなっており、コンクリート技士、コンクリート主任技士の評価は着実に高まっています。
コンクリート技術者の方々は、コンクリート技士試験、コンクリート主任技士試験に挑戦し、資格を取得され、活躍の場を拡げられるよう期待いたしております。

コンクリート技士試験の過去問題を勉強するに当たって実力を養成する方法の一つには、問題集の解答例や解説を見て暗記するだけではなく、詳しいことが書いてある参考書などを使って、さらに理論を深めることが大事です。例えば、あるコンクリートの梁の図形があって、力を加えたときのひび割れの様子を問う問題では、解答例や解説ではひび割れの様子となぜひび割れが起きたの記述はあります。しかし、さらに突っ込んで、力を加えたときに、梁にどのような応力状態になるかを調べ、計算を加えることで、類似した問題が出たときに、どのようにも対応できます。調べる方法は、詳しい参考書を使うか、ネットで調べても、参考書レベルの詳しい情報が得られます。試験勉強のポイントの1つは、調べたことは自分の言葉で理解したことをノートに記述することです。ぜひノートに記述しておくことをおすすめします。コンクリート技士試験に合格した後には、コンクリート主任技師試験に挑戦すると思います。主任試験では記述式問題が出ますので、記述式問題の勉強方法につながります。

参考書のランキング/コンクリート技士試験

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